ChatGPTを使おう! 新見正則
発売前の本、紹介するよ!
『医療者のためのChatGPT:面倒な事務作業、自己学習、研究・論文作成にも!』(新興医学出版社)を読みました。まだ一般発売前ですが、特別に入手しましたよ。
ChatGPT、異次元な感じがします
この本、とっても良い内容でした。
ChatGPTは、OpenAI社が開発した人工知能チャットボット。生成AIの1つです。チャットボットとはテキストや音声を通じて人間的な会話を行ってくれるアプリケーションです。
まずは使ってみることがお勧めで、ChatGPT3.5は無料、ChatGPT4.0は月20ドルです。この本を片手にまずはChatGPT3.5を利用すると、その異次元感が体感できますよ。僕にはスマートフォンが登場したときに感じた異次元感と同じような感じがありました。
正直に言うと、スマートフォンの登場がそれまでとはまったく別次元の存在だと腑に落ちたのは、実はiPhoneが登場して数年経ってからでした。40年以上前、僕が学生だったころ、大学の日吉キャンパスにあったコンピューター室に鎮座していたコンピューターに匹敵する、むしろそれ以上の性能を備えたものが、今や携帯電話のなかに装備されています。そして、全世界の人と無料で繋がることができる時代になりました。
そんな異次元感の次のステップが、このChatGPTをはじめとする生成AIの登場と思っています。ChatGPTは今ある膨大な情報(実はちょっと前までの情報)を検索して、文字列を作ることができます。適切に命令すると(プロンプトを入力すると)、その命令に沿った文字列を叩き出してくれます。ですから、定型文は超得意です。使い方は今回の書籍に詳細に載っています。
僕も使ってみたよ!
僕がやってみた使い方を紹介します。僕はChatGPTにどんな役割を担わせるかを語ってお願いしてみました。
例えば、「あなたは臨床経験豊富な内科医です。健康によいことを箇条書きで列挙してください。」すると、以下のようなコメントが出ました。
そして、「小学生にわかりやすくお願いします。」と追加入力すると以下が出ました。
ChatGPTの得意技と苦手なこと
ChatGPTは、基本的に前の文章から次に何が来るかを予想しているので、当たり前の文章が超得意です。ですから、謝罪文とか、定型的なお手紙とかは上手に書いてくれますよ。
さて、ではどう使うかと言うとChatGPT君はZero to One(無から何かを作る)は超苦手です。ですから当たり前の回答をChatGPT君に出してもらって、それを参考にしながら自分らしさを加える、またはまったく自分らしいものを創り上げることがよいのではと思います。
面倒な事務作業、自己学習、研究・論文作成にも利用できます。
今回の書籍を参考に、皆さんなりの異次元の世界を体感してください。