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台風が続々列島直撃!  新見正則

先日からたくさんの台風が日本列島を直撃しています。台風の進路予想を含めて天気予報の精度はひと昔と比べると格段に進歩していますね。そして沖縄では米軍の進路予想を利用している人が少なくないと聞きました。気象庁の進路予想よりも当たる確率が高いという説もあるそうです。

 沖縄の飛行機は切実だよ

そして「沖縄ではすき間を縫って飛行機を上手に飛ばしている」そうです。確かに陸路では本土と繋がっていない沖縄では、飛行機と船舶が交通手段で、少々の荒天でも、できるかぎり交通を遮断しないことが必要なのかと思います。

 ともかく本土から観光客や出張の人が来てくれれば経済は成り立つのです。つまり、なんとか来てもらって、その後台風などの荒天で宿泊が延びても、それは沖縄の経済としては問題ないということです。確かにそうです。

 ルール通りに運休しても

最近、新幹線は予定運休が行われるようになりました。国土交通省の指導で、2日前にその可能性を周知して、1日前には決定することが望ましいとされているようです。先日の台風で東海道新幹線の一部区間が丸々1日計画運休されましたが、その日は大した荒天となりませんでした。正直予想が外れたと思った人は少なくないでしょう。

 臨機応変は難しい?

僕は過度な計画運休には反対の立場です。ゼロリスクを求めて計画運休を行う理由もよく理解できますが、もっと臨機応変にできないものかと思うこともあります。

新幹線が止まる可能性があるのなら減便し、もしも止まるなら駅間で止まることは避けて、駅のホームで停めることはできないのかな、と思います。さすがに数分に1本を走らせる通常ダイヤでは無理でしょうが、減便すれば可能にも思えます。また、いつ停まってもいいように運転士を複数にすることも必要でしょう。停まれば運転士もトイレ交代を含めて交代要員が必要です。

乗客も臨機応変に

 そんな減便に備えて、予定を変更できる人は予定の変更で対応し、どうしても移動が必要な人のみが、停車のリスクを承知で移動するという臨機応変の態勢ができないことをもどかしく感じるのは僕だけではないはずです。

東海道新幹線が止まったとしてもどうしても移動が必要なら北陸新幹線を使ったり、飛行機を利用したり、高速道路で移動するでしょう。どうしても移動が必要な方のための荒天時のオペレーションができたらと思います。新幹線は1時間の雨量が60mmを越えると停めるようです。1時間雨量が60mm以下になるまで待機となるのでしょう。

 時刻通りに新幹線を動かすことだけを優先して、ホームが大混雑、駅の間で新幹線が止まり、車内で缶詰になるなどは当然に避ける必要があります。まず最初の一歩として計画運休を行うことは大賛成です。

 必要なことができるスマートな世界へ!

しかし、世の中は進歩します。次のステップは全面計画運休ではなく、減便での荒天時のオペレーションの確立に進歩してほしいのです。無理をすれば当然何かは起こります。ゼロリスクが大好きな日本人ですが、ある程度のリスクを織り込み済みで、「リスクを冒しても必要なことは行う」という前向きな姿勢を望みます。


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