ストレスから逃げよう! 新見正則
柳のように生きなさい
ぼつぼつとストレスに強くなることをレジリエンスと僕は呼んでいます。
レジリエンスは回復力などと訳されますが、
柔軟性、忍耐強さ、そもそものストレスに対する耐性も含めたイメージですね。
ストレスだらけの世の中を生きていくには
レジリエンスを鍛えることが必要だと感じます。
患者さんには柳のように生きなさいとお話しています。
武器は人それぞれ
人それぞれ、いろいろなものがストレス解消に役立ちますよ。
ストレス解消法をたくさん持っていれば、ストレス自体にも強くなります。
レジリエンスが鍛えられることにも繋がります。
僕のストレス対処法
僕のストレス解消法は、
寝ること
運動すること
映画を見ること
本を読むこと
音楽を聴くこと
自分の弱みを話せる人と語ること
子どもと遊ぶこと。
やけ食いやお酒は選択肢にありません。
基本は休養を取ることと思っています。
自分に影響を与えているストレスからちょっと離れるということです。
つまりストレスから離れる「時間」がなにより有効なのです。
同じストレスでも、時間が経過すると軽く感じることは多々あります。
ストレスを受け流し、スルーできる力
ストレス解消法は確かに大切です。
そしてそれ以前にストレスをストレスとは感じない生き方も重要です。
ストレスを軽く流せることも処世術のひとつと思っています。
ストレスをスルーする技術を磨くのです。
そんなストレスに耐ええる能力や、ストレスをスルーする基礎的素養は
学校で習得すべきことと思っています。
学校は理不尽を学ぶ場
僕は、学校は勉強方法を学ぶ場であると同時に、
レジリエンスを鍛える場でもあると思っているのです。
最近の学校は、運動会などで順位を付けず、
みんなでゴールなんてこともあるそうです。
成績で順位がないこともあるそうです。
僕的には馬鹿げたことです。
運動能力にしても、学力にしても、対人関係力にしても、
それぞれ個人で異なります。
それを敢えて表面的に平等を繕っても意味がありません。
自分よりも優れた人がたくさんいることを知ることが大切です。
そして、その順位付け自体が理不尽な時もあるでしょう。
そんな評価が万能ではなく理不尽であることも
学校で経験しておいた方がいいと思っています。
人生は不公平と知らないことが不幸のはじまり
社会は、理不尽で不平等なものです。
社会で生きるための準備は学校の必修科目ですよ。
平等を繕った世界で育って、
突然に理不尽で不平等な実社会に放り込まれる方が可哀想で酷です。
実は不平等だからこそ「人は平等だ」と連呼する必要があり
教育する必要があるのです。
自分なりの生き方でOK。ダイバーシティだよ
ストレスに耐えることができる能力、レジリエンスにも個人差があります。
努力してもできないときは、できない自分を受け入れて生きていきましょう。
例えば、不登校の子を学校に通えるように
本人や家族や社会が努力することは必要だと思います。
でもそんな努力をしても学校に行けない場合は、
その子なりのその子に合わせた生き方でよいのです。
今なら外に出ずに働ける職業も相当増えました。
ベーシックインカムがあれば理想
それでも生きていけない人もいるでしょう。
僕の理想はベーシックインカムです。
生きていける最低限の金額を定期的に給付します。
例えば毎月7万円を国民全員に給付します。
空き家は全国に多数あるので、
大都会にこだわらなければ1人毎月7万円で生活可能と思っています。
こんなシステムができれば、ストレスから一生逃げることもできます。
ベーシックインカム反対の人のひとつの意見は、
毎月支給されるお金をギャンブルやお酒に費やす人がいるというものです。
彼らが心の病気なら、その病の治療を提供することも必要でしょう。
ストレスから、逃げてOKなんですよ
レジリエンスを鍛えられない、鍛えても社会では生き抜けない人を救う仕組みは
現在の社会では不十分です。
また、命に関わるストレスから逃げようとしない人もいます。
ブラック企業は、社員が逃げ出さないから存続しているのです。
ともかく、命に関わるストレスからは一目散に逃げましょう。
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