eSIMを使ってみよう 新見正則
つい50年前は電報ですよ
僕が物心ついた頃にはわが家には電話はありませんでした。
当時は電報もよく使われていました。
出張が多かった父親の帰宅の変更なども電報でした。
ご近所に電話を拝借
その後、隣の家に電話が開通し、お隣の家の電話を借りるようになりました。
お隣の奥さんが、「お父さんから電話よ」とわが家に教えてくれました。
ひとつの電話をご近所で共有する良い時代でした。
その後、とうとうわが家にも電話が設置されました。
当時は電話回線と契約するために相当のお金がかかりました。
電話機は定番の黒いダイヤル方式です。
電話機を枕にして母が昼寝をしていました。
懐かしい光景です。
ポケベルはちょっと面倒
医師になった当時、ポケットベルで病院から連絡がきました。
ポケットベルが鳴ると、近くの公衆電話や固定電話から病院に連絡します。
大して重要でもない要件でポケットベルが鳴るとガッカリです。
その後、携帯の時代になりました。
最初はバッテリーが大きく、まず車載の携帯電話がハイヤーなどに導入され、
図体の相当大きな携帯電話がぼつぼつ普及し始めました。
当時、僕は5年間オックスフォードにいましたが携帯電話はありません。
1998年に帰国すると、引越業者の方に携帯電話を借りて
まず母にその携帯電話から連絡をしました。懐かしい思い出です。
その後、僕の仕事も携帯電話が不可欠になりました。
携帯電話がない時代の待ち合わせは大変で駅の伝言板が活躍していました。
本屋や喫茶店で待ち合わせれば、退屈せずに待てます。
最新の携帯事情
携帯電話を扱うキャリアはMNO ( Mobile Network Operator )、移動体通信事業者と呼ばれます。docomo、AU、softbankに、最近、楽天グループが参入です。
キャリアには無線の基地局を自前で用意するための資金力が必要です。
総務省からそれぞれ無線の周波数を割り当てられて営業します。
この移動体通信事業者の携帯電話を購入すると、その会社の無線基地と繋がるSIMカードが挿入された携帯電話が入手できます。
そして、スマートフォンの時代になりました。
スマートフォンは携帯電話にパソコンを搭載したものです。
スマートフォンでは通話品質に加え、データ通信の品質も問われるようになりました。
そして最近、スマートフォンの販売会社と通信事業者はそれぞれ別でOKとなりました。SIMフリーのスマートフォンであれば、またはスマートフォンをSIMフリーに設定すれば(多くはネットで無料でできます)いいのです。
破格のSIMフリー
また、MVNO(Mobile Virtual Network Operator)、仮想移動体通信事業者という格安のSIMを販売する会社も多数登場しています。仮想というのはザックリ言うと「MVOの無線通信システムを借りている」ということです。
SIMフリーにしてMVNOのSIMを使うとMVOの業者よりも相当安くなります。
eSIMなら1台で2台持ち
最近はこの脱着可能な物理的SIMカードと別にeSIMというシステムの利用が可能となりました。なんとこれで2つのSIMを使えます。
1台のスマートフォンにSIMが2つ。
2台のスマートフォンが合体ですよ、凄いですね。
格安eSIM、使ってみれば?
僕は、新見正則医院のAUのスマートフォンをSIMフリーにして、docomo回線の格安eSIMを入れて、dual SIMとして、将来の通信障害に備えることにしました。
ちなみに、僕が導入した格安eSIMは、1台あたり初期手数料が3300円、
月額290円です。