正解のない世の中を生きる 新見正則
新型コロナウイルス感染症の後遺症が増えてます
新見正則医院にも新型コロナ感染後遺症の患者さんや、新型コロナワクチン接種後の不調の患者さんが急増しています。
新見正則医院は自費診療なので保険適用の漢方薬をまだ試してない方々には、まず出雲漢方クリニックの宮本信宏先生をご紹介しています。
出雲漢方クリニックは保険診療で遠隔診療を行っています。
待ち時間はほとんどないし、薬は宅配で送付されるので便利です。
一度体験して頂くと、その利便性を体感できます。
難病に苦しまれている患者さんの最後の砦として
新見正則医院は、様々な治療をトライしても治らない「難症」と思われる患者さんの最後の砦です。
新型コロナ感染後遺症や新型コロナワクチン接種後の不調の患者さんで
もっとも大切なことは、他の病気を見逃さないことです。
新見正則医院を受診される患者さんのほとんどは
数箇所の医療機関を既に受診しているので、
他の病気が見逃されている可能性は高くはありません。
しかし、僕の臨床医としての経験と直感から他の病気の可能性を排除できないときは、人脈をフルに活かして他院の医師に相談しています。
その中のお一人に国立精神・神経医療研究センター(NCNP)病院で新型コロナ後遺症外来のトップで活躍している高尾昌樹先生がいます。
大学の同門で僕の後輩にあたり、30年近く前、水戸赤十字病院で一緒に働いていました。外科医7年目の僕が、神経内科の高尾昌樹先生にいろいろと外科的な手技を教えたそうです。そんなご縁でいろいろと無理な相談にのってもらっているのです。
新型コロナウイルスの後遺症にどう対応する?
「新型コロナ後遺症は、わかっていないことばかりです」と高尾昌樹先生は教えてくれました。確かに、新型コロナ感染が世界的に認知されたのは2019年12月で、まだ3年が経過していません。その後、爆発的に流行し現在に至っていますので、後遺症の患者さんも年々増加しています。
現在、後遺症の治療方法に確立されたものはなく、多くの施設が他の疾患をまず除外し、そして短い経験に基づいて、精一杯治療を行っているという現状だそうです。正解がない問題を解いているイメージです。
納得解をどう探すか
義務教育も、そして大学受験の勉強も正解を探すことを教えています。
確かに正解がないとテストをしてもなかなか数値化できません。
正解がある方が教える方も断然教えやすいのです。
しかしながら、世の中は正解のないことが確実に増えています。
多くの人が賛同でき、否定されない「納得解」を探すことが求められています。
新型コロナ感染症の対策にも正解はありません。
世界中の国が、それぞれの「納得解」を探して、探せないときは政府の意志決定で「納得解」を提示して、新型コロナ対策を行っています。
正解がなくても対応するしかない
医療サイドも1,000例規模の大規模臨床試験があれば、それを「明らかな臨床的エビデンス」と称して、正解とします。しかし、新型コロナ後遺症では、1,000例規模の大規模臨床試験を行うことは通常不可能です。正解がないなかで、今までの経験から納得解を導き出して治療を行うしか選択枝がないのです。
昔からの知恵の漢方が、いまこそ役に立つ
そんなときに漢方治療は結構役に立ちます。
漢方薬はサイエンスが進歩する前の知恵の集積が原点です。
ですから、サイエンス的に解明できていなくても、症状や経過から役に立ちそうな漢方薬を選ぶことができるのです。
新型コロナ後遺症を扱っている先生方の講演やYouTubeを拝見すると、漢方は相当活躍しています。西洋医学はサイエンティフィックであるために、原因がわかれば、正解に辿り着きやすいのです。
一方、漢方は経験知の部分が多く、昔の知恵のために現代サイエンスからは遠く、正解が見つからない状態では、むしろ漢方が役に立つのです。
フアイアに漢方薬をプラスして後遺症を乗り越えよう
新見正則医院では、免疫を中庸に整える生薬フアイアに漢方薬をプラスして治療を行っています。
フアイアは明らかな臨床的エビデンスを獲得した生薬です。
肝臓がん手術後の患者さん約1,000人を対象に行ったランダム化大規模臨床試験にて無再発生存率で有意差を出しました。免疫力を上げるイメージです。
一方で、乾癬やIgA腎症などのストロイド剤(免疫力を下げる)が有効な疾患にもランダム化臨床試験で勝ち抜いています。
フアイアは、下がっている免疫をアップさせ、亢進している免疫をダウンさせる理想的な生薬です。ですからフアイアは現状では正解のない、そして免疫異常が強く疑われる新型コロナ後遺症の治療に役立つのです。