![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/102491602/rectangle_large_type_2_9c180cd79827c25934b5211770ca9f20.png?width=1200)
新規事業立ち上げにおすすめ本50冊以上と読む手順
シンチャオ!新規事業は総合格闘技の様に、全職種領域で共通言語となるような知識や基本的な考え方が必要になるので、新規事業担当者になってから約2年間で150冊程インプットしていました。
経営戦略、事業戦略、新規事業、マーケティング、財務、ファイナンス、法務を中心にしていましたが、どの手順で、何を読むべきかわからず、今思うと、非常に遠回りのことをしていました。
なので、本記事では、新規事業担当者になった人が、遠回りをせずとも、読むべき本を、どのような手順で読むべきかについて、自分の経験談を根拠に書いていきます。
当時遠回りをしたことで自分が読むべきビジネス本をしっかりと要件定義をして、読むべき本を選定する力を得るれたと感じていますが、遠回りをする必要は必要十分ではないので、新規事業担当者の方のお役に立てれば幸甚です。それでは書いていきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1721450491840-yHfbQzo7Q5.png?width=1200)
本をインプットする目的
そもそもですが、インプットを行う目的はなんでしょうか。当然ですが、アウトプットを行うためであり、アウトプットを最大化するためになります。
インプットした情報は途中で加工されることでスループットとなり、最終的に示唆や情報が抽出されることで、アウトプット(最終化)されていきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1680947119763-JQqZ12lylh.png?width=1200)
要は、アウトプットしたい内容(インプットする目的)が明確でない限り、インプットした情報はインプットされたままになるので、意味がない情報になってしまいます。
インプットしたものをスループットすることで、自分が認識できている情報に変換され、その情報に加工やエッセンスを加えることで、属人的な情報である"知恵"を抽出することができます。
残念ながら、属人的な知恵さえも、数年経てば知識に風化し一般化されることで、知識として誰かのインプット材料に戻っていきます。
この、「インプット→スループット→アウトプット」の一連のフローの着火点でもあるインプットを攻略することが、良質なアウトプットにつながりますが、インプットの手法について次章で書いていきます。
インプット手法における本の位置付け
アウトプットを最大化し知恵を抽出するために、インプットに時間を要してはダメなので、得られる情報によってインプットの手段を変え、状況に応じて適切なインプットを行う必要があります。
特に新規事業の様な、不確実性が高く再現性が極めて低い領域では、平準化された知識は存在しません。
なので、常に情報をアップデートできるようなインプットの方式を整備する必要があり、新規事業担当者向けにインプット方法を整理してみました。
![](https://assets.st-note.com/img/1680947594494-QJDbmcreBq.png?width=1200)
本記事では、赤枠範囲内の本の紹介がメインになりますが、本を読んだ後は、先人達が現地点で汎用化しようとしている内容をウェビナーなどでインプットし、インプットできた内容をベースとした自分なりの考えを、先人達に1対1の形式で、確認しにいきます。
さらに理解を深めるために、先人達がこじんで発信しているアウトプットを読み込むことで理解度が「ぐんっ」と上がると思います。
それでは、本題である、新規事業担当者におすすめの本と読むべき手順について紹介していきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1721450692206-v77UqFEVdU.png?width=1200)
新規事業担当者におすすめの本と読む手順
新規事業は総合格闘技なので、様々な職種領域に関連する知識が必要と述べましたが、それらの知識をインプットできる本を22の分類し、読む手順についてまとめてみました。
![](https://assets.st-note.com/img/1680948791849-SaI1kmPGSf.png?width=1200)
特に説明する必要はないのですが、新規事業を深く理解したいのであれば、画像の内容以上に、新規事業に必要な要素を分解し、各分野に対する知識をアプデートしておけば、新規事業立ち上げ時に非常に役立ちます。
ここで、持論を挟ませてください。世の中的には「考えるより行動」や「知識より経験」と言った二元論で説明されることがありますが、「知識が伴った行動とそうでない行動」「知識が伴った経験とそうでない経験」と捉えると、どうでしょうか。
学習できる内容の深さに差異が生まれることは明らかでしょう。当たり前ですが、知識は「そんなこと、知らなかった」という情報を未然に防いでくれます。
これは、新規事業を立ち上げる際もよく起きる事象で、「そのように考えるのが定石的だと知らなかった」「その競合は知らなかった」「市場の需要が無いなんて知らなかった」などなど。
特に新規事業については不確実性が高いので、「知らなかった事象や情報をどれだけ事前に知り、大事故を防げるかゲーム」だと捉えています。そうでなければ、「ユーザーヒアリングは重要」とか「その市場はどれだけあるんだい?」とか「当社がやる意味はなんだね?」とかの論点は生まれないはずです。
話を戻しますが、新規事業担当者におすすめの本のタイトルを下記に記載しているので、下記画像を参考に、読んでみてください。
![](https://assets.st-note.com/img/1680948966551-OmQoSmxPab.jpg?width=1200)
新規事業のやり方はほぼ暗記に近く、考え方を暗記してまずは量稽古を行う。これが重要なので、暗記材料をまずは書籍でインプットするのが吉です。
新規事業担当者におすすめの本
1.思考力
・思考とは
著書名:思考技術
著者:考えるエンジンでお馴染みの高松さん
・思考方法
【戦略思考】
著書名:思考技術
著者:考えるエンジンでお馴染みの高松さん
【推論】
著書名:思考技術著者:考えるエンジンでお馴染みの高松さん
著者:考えるエンジンでお馴染みの高松さん著
【批判】
著書名:人生の道しるべになる 座右の寓話
著者名:戸田智弘
【推論】
著書名:問題解決力を高める「推論」の技術
著者名:羽田康祐k_bird
【演繹・帰納】
著書名:考える技術:書く技術
著者名:バーバラ ミント,山崎 康司(翻訳)
著書名:論点思考 内田和成の思考
著者名:内田和成
・思考内容のアウトプット方法
著書名:仮説思考―BCG流 問題発見・解決の発想法 内田和成の思考
著者名: 内田和成
著書名:短時間だからこそ優れた打ち手がひらめく
著者名:金巻 龍一
著書名:意思決定のための「分析の技術」
著者名:後 正武
2.精神論
著書名:反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
著者名:草薙龍瞬
3.実践論
【全体論】
著書名:最強の起業戦略 スタートアップで知っておくべき20の原則
著者名:リチャード・ドーフ (著), トーマス・バイアース (著), 設楽 常巳 (翻訳)
著者名:起業大全――スタートアップを科学する9つのフレームワーク
著書名:田所 雅之
著書名:リーン・スタートアップ
著者名:エリック・リース (著), 伊藤 穣一(MITメディアラボ所長) (解説), 井口 耕二 (翻訳)
4.アイデア立案
著書名:スモールビジネスの教科書
著者名:武田所長
著書名:マーケティング・リフレーミング -- 視点が変わると価値が生まれる
著者名:栗木 契 (編集), 水越 康介 (編集), 吉田 満梨 (編集)
著書名:すぐに未来予測ができるようになる62の法則
著者名:日下 公人
著書名:イノベーションの再現性を高める 新規事業開発マネジメント ――不確実性をコントロールする戦略・組織・実行
著者名:北嶋 貴朗
![](https://assets.st-note.com/img/1721457537544-IbkN3zD2wG.png?width=1200)
5.リサーチ
著書名:外資系コンサルのリサーチ技法―事象を観察し本質を見抜くスキル
著者名:アクセンチュア 製造・流通本部 一般消費財業界グループ (著), 宮尾 大志 (著)
著書名:対話型ファシリテーションの手ほどき
著者名:中田豊一 (著), 山崎美帆 (イラスト)
6.事業の検証
著書名:Google×スタンフォード NO FLOP! 失敗できない人の失敗しない技術
著者名:アルベルト・サヴォイア (著), 石井ひろみ (翻訳)
7.プロダクト検討/構築
【プロダクト戦略】
著書名:PLG プロダクト・レッド・グロース 「セールスがプロダクトを売る時代」から「プロダクトでプロダクトを売る時代」へ
著者名:ウェス・ブッシュ (著), UB Ventures (監修)
【テクノロジーの基本理解】
著書名:プログラムはなぜ動くのか 第3版 知っておきたいプログラミングの基礎知識
著者名:矢沢 久雄
※以下、著書が違いますが、同じシリーズなので列挙いたします。
8.プライシング
著書名:マッキンゼー プライシング
著者名:山梨 広一 (著), 菅原 章 (著), 村井 章子 (翻訳)
著書名:価格の心理学
著者名:リー・コールドウェル (著), 武田 玲子 (翻訳)
著書名:限界利益分析による価格決定戦略―コスト吸収、差別化で優位に立つ、値上げ・値下げ戦術
著者名:窪田 千貫 (著)
9.ビジネスモデル
著書名:DXビジネスモデル 80事例に学ぶ利益を生み出す攻めの戦略 (できるビジネス)
著者名:小野塚征志
![](https://assets.st-note.com/img/1721450752908-sXdOHQeCNN.png?width=1200)
10.事業計画
著書名:儲ける仕組みをつくるフレームワークの教科書
著者名:川上 昌直 (著)
著書名:課金ポイントを変える 利益モデルの方程式
著者名:川上 昌直
著書名:マネタイズ戦略-顧客価値提案にイノベーションを起こす新しい発想
著者名:川上 昌直
11.戦略論
著書名:会社を強くする多角化経営の実戦
著者名:山地 章夫
著書名:弱者の戦略 (新潮選書)
著者名:稲垣 栄洋
著書名:経営戦略概論―戦略理論の潮流と体系
著者名:波頭 亮
著書名:戦略策定概論―企業戦略立案の理論と実際
著者名:波頭 亮
著書名:企業参謀
著者名:大前 研一
著書名:良い戦略、悪い戦略
著者名:リチャード・P・ルメルト (著), 村井 章子 (翻訳)
著書名:戦略「脳」を鍛える
著者名:御立 尚資
著書名:両利きの経営―「二兎を追う」戦略が未来を切り拓く
著者名:チャールズ・A・オライリー (著), マイケル・L・タッシュマン (著), 入山 章栄 (翻訳, その他), 渡部 典子
著書名:競争しない競争戦略: 消耗戦から脱する3つの選択
著者名:山田 英夫
著書名:ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件
著者名:楠木 建
著書名:BCG戦略コンセプト
著者名:水越 豊
著書名:世界標準の経営理論
著者名:入山 章栄
著書名:弱者の戦略 (新潮選書)
著者名:稲垣 栄洋
著書名:会社を強くする多角化経営の実戦
著者名:山地 章夫
12.情報伝達
著書名:伝わる[図・グラフ・表]のデザインテクニック
著者名:北田 荘平 (著), 渡邉 真洋 (著)
13.マーケティング
著書名:人は記憶で動く 相手に覚えさせ、思い出させ、行動させるための「キュー」の出し方
著者名:カーメン・サイモン (著), 小坂恵理 (翻訳)
著書名:プロデュースの基本
著者名:木崎 賢治
著書名:たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング
著者名:西口 一希
著書名:ブランディング22の法則
著者名:アル ライズ (著), ローラ ライズ (著), Al Ries (原名), Laura Ries (原名), 片平 秀貴 (翻訳)
著書名:デルの革命: ダイレクト戦略で産業を変える
著者名:マイケル デル (著), キャサリン フレッドマン (著), 吉川 明希 (翻訳)
14.財務
著書名:新版 財務3表一体理解法
著者名:國貞 克則
著書名:財務3表実践活用法 会計でビジネスの全体像をつかむ
著者名:國貞克則
著書名:新版 財務3表図解分析法
著者名:國貞 克則
著書名:史上最強の投資家 バフェットの財務諸表を読む力 大不況でも投資で勝ち抜く58のルール
著者名:メアリー・バフェット (著), デビッド・クラーク (著), 峯村利哉 (翻訳)
15.M&A戦略/ファイナンス
著書名:コーポレートベンチャーキャピタルの実務
著者名:倉林陽
著書名:スタートアップ投資ガイドブック
著者名:小川 周哉 (著), 竹内 信記 (著), 荒井 悦久 (著), 彈塚 寛之 (著), 松村 英弥 (著), 吉田 昌平 (著), 金澤 久太 (著), 取出 遼 (著)
著書名:M&A戦略の立案プロセス
著者名:木俣 貴光
著書名:新解釈 コーポレートファイナンス理論――「企業価値を拡大すべき」って本当ですか?
著者名:宮川 壽夫
著書名:企業価値評価【入門編】
著者名:鈴木 一功
著書名:企業価値評価 【実践編】
著者名:鈴木 一功
著書名:企業価値向上のための 経営指標大全
著者名:大津 広一
著書名:トラブル事例でわかるアライアンス契約 交渉から終了までのポイントと契約条項例
著者名:淵邊善彦
著書名:戦略策定・交渉・契約・実行がわかる 成功するアライアンス 戦略と実務
著者名:野本 遼平
最後に
いかがでしたでしょうか。新規事業や事業開発は総合的なスキルや業務を求められる特性上、様々な業務や知識を保有しているとキャリア上でも重宝される傾向になります。
実践してなんぼの世界ではありますが、スキルや知識を一度身につけると、汎用的に活用できるので、再現性が高い事業開発やスピーディーな新規事業開発が可能になるので、書籍を通じて色々とインプットしてみてください。
![](https://assets.st-note.com/img/1721451264008-NpXshgMbkz.png?width=1200)