【お題拝借】物事を抽象化する(42歳・会社員)
東京都にお住まいの42歳の女性会社員Hさんから頂いたお題を紹介します。
そこで今回は、Hさんから頂いたお題「抽象」を拝借して、
「物事を抽象化する」を「未来を輝かせるツール」に変えたいと思います。
【私ならこう考える】
物事の「本質」をとらえる“やり方”の1つに、
①その物事に関する数々の「表層的(具体的)事象」から共通の特徴を抜き出す(抽象化する)、
②抜き出された特徴(抽象化された)を「要するに〇〇」と言葉で定義する(概念化する)
という方法があります。
私がこの「抽象」に目覚めたキッカケは、
10年前に東京藝術大学構内の本屋で購入した「美の方程式」(布施英利 著)という書籍との出会いでした。最終章の一部を抜粋します。
では、
どうやって数々の表層的(具体的)事象から共通の特徴を抜き出すのか?
私の「抽象化するやり方」を紹介します。
「データベース」を構築する
前提として私は自分が読んだ様々なジャンルの本のエッセンスをワードでA4サイズ1枚にまとめ、そのデータを「エバーノート」に格納しています(現在データは本800冊分あります)。
また本以外にも日々の活動の中で「学んだこと/気付いたこと(ワードで書き留めて)」「気になる新聞記事(写真撮影して)」もデータとしてエバーノートに格納しています。
ちなみにエバーノートは、キーワード検索で、クラウド上に格納された全ての文字データ、動画データ、写真データから該当する箇所を呼び出してくれる(検索してくれる)ソフトで、私の右腕となっています。
「表層的(具体的)事象」を集める
試しに、「人の評価」について考えるとします。
まず私は、エバーノートに「人」というキーワードを入力して
「人」に関する「表層的(具体的)事象」を集めます。
検索した結果、検出されたデータは256か所(「人」の文字が蛍光ペンで黄色に示されます)
次に検索結果の中から人口、アメリカ人、人種、人権などの用例を排除して、「人」に意味を持たせたフレーズの一部を記載します。
①孔子は人を評価する際、頭のよし悪しはさほど問わなかった、むしろ知的な怠惰を嫌い、一方でチャレンジする勇気を称えた。
②人は誰もが「自分のことを認めて欲しい、評価して欲しい」と思っている。
③自分がして欲しいと思うことを人にする。自分がして欲しくないことは人にしない。
④人格は行動を習慣化することで後天的に作ることができる。
⑤人格の中で一番コントロールが難しいのは自負心である。
⑥あなたの務めは、人の良いところを見つけて褒めて高めること。
⑦人に教えることはできない。出来ることは“気付きの手助け”である。
⑧評価制度で大切なことは「人を個別最適の行動に導く危険性を排除する」こと。
⑨人生 100 年時代は「ストックの多寡」より価値を生み出し続ける「フローの力」が重要。
⑩自分の人生は、自分で彩るべきだ。他人や会社に託すものではない。
⑪会社がすべきは「自分の意志」を持ち「過去の成功体験や現状」にとらわれない「異質の人材」への投資。
⑫のんきと見える人々も心の底をたたいてみると、どこか悲しい音がする。
等など。
「共通する特徴」を抜き出し概念化
次に全体を眺めて「共通する特徴」ごとにグルーピングします。
例えば今回のケースで、私は次の4つのグループを作りました。
・「人の本質」
・「人の成長」
・「マネジャーの役割」
・「その他」
最後に概念化の作業です。
「人の評価」とは「要はどういうことなのか」を文字化(40~80字程度)します。
正解はありません。
アナタのユニークな定義です。
一番アナタに伝えたいこと
私の想像ですが、
アナタの周りに、物事の本質をとらえることに関心を持っている人、
ほとんどいないと思います。
それだけにアナタのユニークな「〇〇の定義」は、重要で強力なインパクトをアナタの周りに与えます。
ぜひトライしてください。
アナタの輝く未来のために!
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