【お題拝借】自分の経営観を持つ (26歳・会社員)
大阪府 堺市にお住まいの26歳の会社員Nさんから頂いたお題を紹介します。
そこで今回は、Nさんから頂いたお題「経営について学んでいきたい」を拝借して、「自分の経営観を持つ」を「未来を輝かせるツール」に変えたいと思います。
【私ならこう考える】
そもそも「経営」って何だ、から話をスタートします。
仕事でお付き合いがある経営者の方に
〇〇さんは「どんな経営観をお持ちですか、後学のために教えてもらえますか?」
とお聞きすると(概ね飲んでいる席ですが)
さまざまな答えが返ってきます。
例えば
■「そもそも経営とは・・・」と、話しが止まらなくなる方
■「そんなこと、改めて聞かれても・・・」と、答えに詰まる方
■「ドラッガー曰く・・・」と、著名人の諸説を披見する方
などなど
ちなみに「広辞苑」を引くと、経営を以下のように定義しています。
■継続的・計画的に事業を遂行すること。特に、会社・商業など経済的活動を運営すること。また、そのための組織。
“分かりやすく短い言葉”で
ではアナタの経営観を次の「金言」に従って“分かり易く短い言葉“で言語化してみてください。
【金言】
『分かりやすく短い言葉で説明できないとしたら、それは消化不良だからです』
【私の経営観】
経営とは、( )
私の経営観
私の経営観は次の8文字です。
経営=何事×人事
短か過ぎて分かりにくいので、少し補足させてください(苦笑)。
経営は、「何事」と「人事」の掛け算。
「何事」は「対処すべき重要な何事(なにのこと)を決める仕事」。
「人事」は「社員が何事に対処できるよう人事(ひとのこと)を考え支援する仕事」
皆さんはいかがでしたか?
自分の経営観を確立するために
26歳のアナタが自分の経営観を考えるのに当たり、
私が影響を受けた書籍2冊をご参考まで紹介します。
1冊目は、いまや古典の領域ですが、現在の「経営論」に多大な影響を与えたマイケル・ポーター著の「競争優位の戦略」です。
私は35年前、この世界的名著を7750円の大金をはたいて丸善で購入しました。
彼が提唱した「業界の収益性を決める5つの競争要因」に私は目から鱗が落ちました。彼の「5つの競争要因」は今もアメリカのMBAで生徒が学んでいます。
2冊目は、ヘンリー・ミンツバーグの世界的名著「H.ミンツバーグ経営論」 です。
彼は、マイケル・ポーターなど理論派経営学者達とは対極的で、実践に重きを置く経営学者で、経営を語るときには外せない人物です。
著書の中から私が特に影響を受けた2か所を抜粋します。
■計画と分析についての新しい手法が次々に出現したにもかかわらず、方針決定のレベルにおいてはほとんど成功を収めなかったことの理由をこれにより説明できる。PPBS、戦略的計画、経営情報システム、企業経営モデルなどは、最初は熱狂的に迎えられたが、数年後には会社の裏口からそっと始末されてしまっている。
■経営プロセスのなかで、複雑きわまりない環境に対応するための創造的で統合的な戦略の策定ほど、全体論的、相関的、ゲシュタルト的思考を必要とされる分野はない。
このような全体的な視野は別の知識形態の領域に属することであって、個々の部分を調べるのと同じ方法では達成し得ない。それは個々の観察の線形的な集計からは決して出てこない。
どうでしょうか?
何かの参考になれば幸いです。
アナタの輝く未来のために!