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【キャリア相談】優れたコンサルタントの条件(28歳・会社員)
神戸市にお住いの28歳の会社員Aさんから頂いた相談を紹介します。
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凄く美味しかったです。お店を選んで頂いた幹事さんに感謝です。
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キャリコンの資格を取った後、これからは学んだことを活かして海外に出て
「自分に何が出来るか」に挑戦してみたいと考えています。
ちなみに片木さんは、一流のコンサルタントを目指す為にどんなことに心掛けてきましたか?
そこで今回は、Aさんのキャリア相談「一流のコンサルタントを目指す為に必要な心掛け」を頂戴して、「優れたコンサルタントの条件」を「楽しみに変えるチャンス」にしたいと思います。
【私ならこうする】
今回のテーマ「優れたコンサルタントの条件」について、
私の個人的見解を話したいと思います。
お金を頂く以上はプロですから、
コンサルタント職であれ、営業職であれ、経理職であれ、何であれ、
基本は変わらないと考えますが、
今回はコンサルタントに焦点を当てて、話を進めたいと思います。
私自身はポイントを次の3つで考えて、それを目指して、
今も仕事をしています。
1つ目は「動機」です。
動機が曖昧より、動機が明確な方が、ブレが少なくなります。
2つ目は「割り切り」です。
自力本願より他力本願の方が、周りからの協力が多くなります。
3つ目は「覚悟」です。
覚悟の無い人は見透かされます。覚悟の有る人は 信頼を勝ち取ります。
1つ目「私の動機」
メディアが、「介護疲れによる高齢者の心中」や「イジメによる中高生の
自殺」を繰り返し報道していますが、
実は日本で最も自殺率が高いのは50~59才の中高年で、
10万人当たりの自殺者数は23.4人で各年代の中でトップです。
次に高いのは40~49才で21.5人です。
ちなみに10~19才は7.5人です。(2023年度データ)
経済的不安、職場や家庭内での孤立や無力感、不十分なメンタルヘルスへの理解などが考えられます。
私もその年代を通過してきた一人として、
その年代の方々の辛さが理解できます。
一方、数で見ると
30~39才は1,358万人
40~49才は1,729万人
50~59才は1,763万人 で
40~59才の20年間は、全人口の約3割を占めるボリュームゾーン です。
私は
この経験豊な40~59才のボリュームソーンの人たちが
もっと持てる能力を発揮して、もっとイキイキ・ワクワクになったら、
その結果、その40~59才の人たちの背中を見ている30~39才の次のゾーンの人たちに、
もっと将来に希望を見せられたら、
この国の底力をもっと引き出せるのではないか?
笑われるかもしれませんが、
そんな妄想が私の動機(パワーの源)となっています。
2つ目「私の割り切り」
コンサルタントとして企業の中に入ると、その企業のガバナンスの状況が見えてきます。
ガバナンスとは、トップ以下の「重要な使用人」の方々の
「果たすべき役割」と「取るべき責任」と「行使する権限」とが
1対1で対応していることです。
しかし、今のフジテレビジョンのように、
役割と責任を曖昧にしたまま、役割と責任を曖昧な人が、
大きな権限を行使している状況に接することがよくあります。
こうした状況の中で、外部のコンサルタントに何ができるのか?
大事なことは「割り切ること」だと私は思います。
「諦める」のではなく「割り切る」のです。
具体的には、
「現状の姿」と「あるべき姿」とあるべき方向に向かう為の「処方箋」を
トップ以下の「重要な使用人」の方々にアサーティブに説明します。
その「処方箋」が触媒(しょくばい)となり、
1年後か3年後に、組織内にじわじわと化学反応を起こすように、
※ナッジを効かせて分かり易く、気持ちを込めて丁寧に説明します。
※ナッジ(nudge)とは
「肘(ひじ)で人の背中を軽く、そっと、つつくこと」です。
伝える時のポイントは、
「アサーティブ」「ナッジ」「気持ちを込めて丁寧に」の3つです。
3つ目「私の覚悟」
突然ですが、
2009年8月から3年余りの民主党政権は何だったのだと思いますか?
私は、総括すると、
政権政党の自民党を罵りまくっていた連中に対して、
国民が「じゃあお前やってみろよ」と言って民主党にやらせてみた。
ところが、いざやる立場になったら、
「何ひとつ まともに出来なかった」
という事だと思います。
どの世界においても、一番信用を失うことをやってしまった 訳です。
コンサルタントは黒子ですから、
PDCAの「D」の部分は、企業の人たちが担う訳ですが、
(実際にはありませんが)もしクライアント先のトップから
「そんな偉そうに言うなら(偉そうに言ってはダメですが)
アナタやってみてよ」
と言われたとしたら
「分かりました」と言えるだけの覚悟を持つこと。
このことは、相手からの信頼を得る為に必要なことだと私は思っています。
むろん私もまだまだ発展途上で、試行錯誤をしていますが、
何かの参考になればとの思いで自分に課していることを
お話させて頂きました。
アナタの輝く未来のために!