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トラディショナル

トラディッショナル=伝統。

私は沖縄の伝統が表現されたものを身につけることが多いのですが。
それは自分自身が生まれ育った沖縄という土地が、さほど好きじゃなかったことに由来していると自己分析しています。  

若い頃、生まれた土地に対する違和感があった
というのはそれを強く感じさせる経験を幼い時期に積んだからです。

年齢を重ね自身のルーツに向き合うことを意識的にしてきたからこそ、いま、沖縄の伝統が息づくものを愛する気持ちが強くなっています。

そして、その魅力に気づかせてくれたのは、
いつも「外」から沖縄という土地の魅力に
吸い寄せられてやってきた人たちでした。

亡くなった私の祖母は大正生まれの商売人で、日常的に着物を着るのを好む人でした。

それはおそらく明治生まれの九州男児だった
祖父の好みに合わせていた部分も多分にあると
感じています。

(若かりし日の祖母がパーマをかけた時、祖父が
怒り狂い、祖母はしくしく泣きながらパーマを落としてきた話は我が家では有名な話です。)

足まで長くのばした黒髪を椿油でといて養生し、うちなーからじ結いに金細工やべっ甲のかんざしを指す祖母のスタイルは、私が生まれた頃から確立されていました。

今の私に至る成り立ちは、祖母からの影響も
大きく受けていることを最近あらためて感じています。

そんな祖母が生きた街の光景が、愛おしく感じる
のは旧盆を間近に控えているのも手伝っている
かもしれません。


おばあちゃん、旧盆に帰ってくるの待ってます。




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