ビンテージ

日々の当たり前に感謝する事と誰かを愛し続ける事は似ていると思う。

私の父親は新しい何かに挑戦するのが好きだ。それは新しい刺激を与えてくれるという期待を兼ね備えているからだろう。

今持っている物には一切の関心を持たない。だってそれをすることで得られる刺激はわかりきっていることだから。

その一例として車や自転車のメンテナンスを無性にめんどくさがる。

家のロードバイクもそうだ。昔トライアスロンに参加しその代償で結構傷が入っている。10万近くしたはずなのに埃まみれだった。カビの箇所もあった。


そして親父は離婚した。

今ふと思い返して見るとこれは奥さんに対しても最初の理想や刺激を求めることにしか頭がいかなかったからだったんじゃないかと思った。


人には両面性がある。会うところもあれば合わない所も絶対にある。

時間が経って傷が出てきて初めて味が出てくるスケートボードのように愛した人と一緒に過ごすことで初めて感じた価値観を愛していけたらその時が本当に幸せを感じる瞬間だろう。

日々心に双眼鏡を持って日々愛する人の価値観や新たな一面を発見するようきちんと向き合っていきたい。





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