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引き立たせる側の仕事

最近のオードリーの躍進ぶりには目を見張るものがある。2020年の芸人タレントランキングでは若林が4位、春日が7位と帯番組を持っていないのにも関わらずこの順位でいるということに博多華丸大吉さんもラジオで驚いていた。

その躍進ぶりの理由の一つに「他人を立たせる天才」であると私は思う。ある時のおどぜひでカミナリに「自分の発言だけがテロップに乗ろうとしてないか?」「自分が目立たなくてもその番組そのものが盛り上がればそれでよしとするメンタルを持たないとMCとしては生き残れないよ」とアドバイスをしていた。

この考えを突き詰めるとパイロットとMCに通じるものがあるんじゃないかと思った。

例えば観客という乗客を楽しませるため整備士という名の無術スタッフが素晴らしいセットを作り上げ、ゲストであるキャビンクルーが盛り上げる。ここでパイロットはMCになるわけだが役割としては決められた収録内容や大きな道筋は決してブラさず、キャストであるクルーが心地良くお客様を楽しませるような雰囲気を作りあげるよう努めなければいけない。ここで重要なのはMCであるパイロットは自分が目立とうとしないことである。人の命を背負ってるわけなので相手の顔色ばかり見ていれば言い訳ではもちろん無いが、燃料や自分の気持ちいいように飛ばすことだけを考えれば乗客を笑顔にすることはできない。

若林さんのようなMCはあくまで全体の中の潤滑油の存在であるという考え方こそがプロフェッショナルのパイロットに求められるんじゃないかな

すべては一人でも多くのお客さま(観客)を笑顔にするためにね。

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