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繊細が休日に見かけたらゾッとする5人

① エスカレーターの鏡で整髪する人

エスカレーターに鏡がついてるとき、本当はめちゃくちゃ自分の姿を見たいけど、鏡みてるところを誰かに見られてて「数秒なのに鏡を見るなんて、こいつどんだけナルシストなんだよ、滑稽だな」と思われたらどうしようと思うから見れたためしがない。それに前の人がエスカレーターの鏡で髪の毛を整えていると、その人のことも見れない。あたかも「私は全然鏡に興味ありません。てか、鏡あったんだ?今きづいたわ」というスタンスっぽい感じの雰囲気を醸し出しながらエスカレーターに乗ることを心がけている。エレベーターの鏡も以下同文。

② 美容院で恋愛相談する人

美容院で、髪の毛以外のことで雑談できる人を尊敬する。特に「会社でこんなことやってて……」とか「彼氏がこうで……」とか、自分の仕事やプライベートが明るみになる内容をペラペラと話しているのが聞こえてくると、「いや、美容師さんに話すのですらハードル高いのに、私にまで聞こえてきちゃってるよ!?」と心配すら覚える。たいていは話しやすい美容師さんを指名しているから心を許して話すのだろう。しかし私は、私ごときが指名などできる立場にないと思っているし、そもそも同じ美容室に二度と行けなくなる病気を患っているため、心を許せる担当美容師さんには一生出会えない。ゆえに「美容師さんに恋愛相談しちゃお〜」の気持ちを理解することは一生ない。

③ マッサージで寝る人

マッサージ屋さんで寝れない。うつぶせのときに顔をはめる穴(?)のせいで周りの状況がまったく見えなくなる不安から、「髪の毛邪魔になってないかな?」「靴下に穴あいてたらどうしよう」など雑念が湧いてきて常に緊張状態になり、寝るどころか目がギンギンに開いてる。でも店員さんに「この人全然リラックスしてくれてないな」って思われてたら申し訳ないから、「気持ちいです」が伝わるように呼吸をゆっくりするなどして脱力感をアピールする。結果、疲れを取りに行ってるはずなのに、気をつかいすぎて行く前より疲れていることもある。そもそも私は、家以外のところでは寝れない。たとえば公園でお昼寝をしたとして、「鼻の穴に苦手なタイプの虫が入ったらどうしよう」「閉館時間まで寝てて、警備員さんに追い出されたらどうしよう」などと考えだしたら、眠気より不安が圧勝するのだ。

④ 試着した姿を店員にみせる人

試着した姿を店員に見られたくないから、最近はもっぱらネットショッピングでしか服を買わなくなった。でも、たまに友達の買い物につきあったときに、友達が試着室のカーテンを開け放ち、「見てみて〜どうかな?」と試着した姿を私と店員さんに見せてくることがある。そのたび私は、友達の堂々たる勇姿に乾杯したくなるのだ。その友達は本当にお似合いだから、店員さんから「お似合いですう〜」って言われて当然だけど、もし私がこの場で店員さんに「お似合いですう〜」と言われたら「お前なんかにお似合いなわけがないのに誉めてやってるんだから、あれもこれもセットで買えよ」と思われてたらどうしようって思う。だし、全然いらない服なのに「じゃ、これも……」って気をつかって実際買っちゃうと思う。

⑤ 電気屋でマッサージする人

日曜日に電気屋にいくと、人々がマッサージ機コーナーでマッサージされる姿を目にする。それを見るたびに、「す、すげえ……!!!」と感動をおぼえる。道ゆく人々や店員にその油断した姿を見られ、「お疲れな姿を、人前で、しかも売り物を使って堂々と晒すなよ」と思われるに決まっているのに、他者の目などまったく気にする素ぶりもなく、ただ目の前にある「気持ちよさ」に没頭できている時点で勝ち組なのだ。それでいうと私は、無印良品に展示されてるソファにも座れないし、ニトリに展示されてるベッドでも寝れない。もちろん道ゆく人や店員から、「あいつ、展示品なのに我がもの顔でリラックスしてるんだけど」と油断した姿を見られて嘲笑されるのも嫌なのだけど、そもそも"買うつもりもない展示品にお世話になる"ということが自分のなかで許容できないのかもしれない。…なんてことばっか考えているから、せっかくの休みの日も休まらない。だからここ3週くらいは、連続でインドアを貫いてる。

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