Valkyrie(あんスタ)アルバム収録曲のあれこれ。
こんにちは。桜小路いをりです。
今回は、「あんさんぶるスターズ!アルバムシリーズvol.8 Valkyrie」の収録曲について、1曲ずつ書いていこうと思います。
このアルバムは、以前「最近よく聴いているアルバム3選(2022年1月~4月)」でも紹介させていただいたものです。
この時は、まさか自分にあんスタの曲を聴きまくる日が来るなんて、思ってもいませんでした。人生、まさかの連続です。
最後までお読みいただけると嬉しいです。
*Valkyrieについて
あんスタを知らない方のためにも念のため。既にご存知の方は、目次からポチっと本編に飛んでいただけますと有り難いです。
「あんさんぶるスターズ!!」は、男性アイドル育成ゲーム。
Valkyrieは、そのゲーム内のユニットです。
斎宮宗(以下、お師さん)、影片みか(以下、みかくん)の2人から成り、芸術的で格式高い音楽とパフォーマンスを得意としています。
当初はお師さんが人形師、みかくんが人形、という配役のパフォーマンスが多かった2人ですが、最近はそれぞれが1人の芸術家として活躍しているような印象です。
今回は、できる限りゲームをご存知ない方にも分かりやすく、主に私の感じたことを中心に書いていきます。若干ストーリーに触れることもありますが、楽曲の雰囲気をより鮮明にお伝えするための奥行きとして捉えていただければ有り難いです。
各曲のリンクも貼っておきますので、気になった方はぜひポチっと聴きながらお読みいただけると、より分かりやすいと思います。予めご了承ください。
お待たせしました。次の項目から、各楽曲について書いていきます!
「魅惑劇」
たしか、私が初めて聴いたValkyrieの曲はこれだった気がします。
「時計仕掛けの螺旋回廊」「機械仕掛けの摩天楼」など、歌詞から、アンティークな雰囲気の格式高い舞台を想像してしまうような、ドラマチックな1曲です。
MVでは、人形と人形師を表す振付や、操り人形の糸を連想するような照明の演出も見所。一瞬の表情や目を伏せる仕草、上着の裾が動きに合わせてなびく感じがとても細やかです。
「礼賛歌」
「礼賛」とは、素晴らしいものとして褒め称えること。
重々しい言い回しの歌詞と格式高いオーケストラの演奏に、一気にその世界観に引きづりこまれるような、不思議な魅力のある曲です。
自らの思う美しさを極め、それをひたすらに突き詰めて創り上げていくという、Valkyrieの芸術派ユニットとしての姿勢も垣間見えるような、絢爛な1曲になっています。
「Mémoire Antique」
文学作品のように繊細な歌詞と、儚くもどこか芯のある曲。
最後の、音の粒がひとつひとつ零れ落ちていくようなピアノの音色が、私は特に印象に残りました。
Valkyrieは、指先の動き、振付の細やかな部分まできっちりと揃えて、ひとつの作品をステージ上に創り上げるユニットとして描かれています。
ゆったりした曲調だからこそ、そのパフォーマンスの精密さが分かるMVです。
「今宵月の館にて」
季節外れですが、ハロウィンの曲です。
妖しげで華やかな曲、自然と心拍が上がっていくようなワクワク感、それでいて一度足を踏み入れたら魅入られてしまいそうな、幻想的な雰囲気が魅力的。物語の1ページを垣間見ているような、ストーリー性のある歌詞も素敵です。
MVでは、実際に「月の館」に迎え入れられているようなドラマチックな演出になっています。(全く関係ないですが、あんスタってイヤモニのデザインがめちゃくちゃオシャレで、つい目で追ってしまいます。私だけかな……)
「Last Lament」
「Lament」は、日本語では「哀歌」や「悲歌」と訳されます。動詞だと「嘆き悲しむ」の意味です。曲名を直訳すると、「最後の哀歌」でしょうか。
若干ストーリーの内容に触れてしまうのですが、Valkyrieは「頂点からの転落」を知るユニット。哀歌を情熱に替えて突き進んでいく、という強さが印象的な1曲です。
個人的にこの曲は、凍えるような雪原を春に塗り替えながら、颯爽と駆け抜けていく駿馬のイメージだったりします。
「聖少年遊戯」(旧Valkyrie)
ここから2曲は、旧Valkyrieと呼ばれている、かつて3人で活動していたときのValkyrieの楽曲となっています。(経緯を書いていくと記事が1本書けてしまいそうなので割愛します……ご了承ください。)お師さん、みかくん、そして仁兎なずなさん3人の楽曲です。
聖書の記述を彷彿とさせるような歌詞が印象的で、洗練された艶やかさも感じられるような1曲となっています。
歌詞が本当にドラマチックで、ひとつひとつ紐解きたくなる曲です。
「砂上ノ楼閣」(旧Valkyrie)
続いても旧Valkyrieの楽曲。
「砂上の楼閣」とは、永遠には続かないもの、または実現できないもののことをたとえる言葉です。
しっとりした曲によって、映画のワンシーンのような、登場人物の表情まで想像できてしまうような歌詞の繊細さが引き立っています。
形があるからこそ、いつかは壊れてしまうモノの儚さ、そして、それが確かに心に残す意味と思い出。寂しげで、でもどこかセピア色の温もりを感じる1曲です。
「Cloth Waltz」(斎宮宗 Solo)
お師さんこと斎宮宗さんソロ曲。
人形を作り、時には修復し、美しい姿で踊らせる「人形師」としての姿勢を歌った1曲です。Valkyrieの楽曲と聴き比べてみると、歌声に温かみが増しているような印象もあります。
Valkyrieの曲での「芸術を喧伝する」というイメージに対して、この曲では「たったひとりに真摯に語りかける」というイメージになっている気がします。
「琥珀ト瑠璃ノ輪舞曲」(影片みか Solo)
影片みかくんソロ曲。
こちらは、「人形」の悲哀と、自分を拾ってくれた人形師への真っ直ぐな想いを歌った曲になっています。
曲名にある「琥珀ト瑠璃」ですが、たぶん、みかくんのオッドアイのことだと推測しています。
「三日月の欠けた影の一片」というフレーズに「影片みか」という名前が隠れていたりと、なかなかに私の好みの真ん中に刺さった曲なので、これに関しては別に記事を出したいです。
*まとめ
この記事で紹介したMVでも、2人が着ているユニット衣装、手袋のデザインから既に「人形と人形師」の配役を表している気がします。
お師さんは人形の糸を操るから指先まで隠れた手袋、対してみかくんは手首に糸が付いた人形だから手首が隠れたフィンガーレスの手袋なのかなと思っています。お師さんが帽子を被っているのも、「人形師」の雰囲気と華やかさを演出していて見事です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
心の中で溜め込んでいた感想を思い切り記事に吐き出すことができたので、書いていてとても楽しかったです。
あんスタには、まだまだ気になる曲、MVがたくさんあるので、これからも少しずつ書いていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。 私の記事が、皆さんの心にほんのひと欠片でも残っていたら、とても嬉しいです。 皆さんのもとにも、素敵なことがたくさん舞い込んで来ますように。