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YOASOBI/レコード大賞のステージについて語りたい
こんにちは。桜小路いをりです。
昨日、「輝く!日本レコード大賞」でのYOASOBIさんのステージを見させていただきました。
それがとっても素敵だったので、今回は備忘録として感想を綴っていきます。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
#レコード大賞
— YOASOBI (@YOASOBI_staff) December 30, 2021
「もしも命が描けたら」
「優しい彗星」
「怪物」
を披露させていただきました!いかがでしたか?
改めて、特別賞をいただきありがとうございました。たくさんの作品を出して来た今年、YOASOBIとして丸ごと評価いただけたことが嬉しいです。来年も一緒に特別な1年にしましょう🤙 pic.twitter.com/Mgk1vkf0XP
「もしも命が描けたら」
最初に披露された楽曲は、「もしも命が描けたら」。
ikuraさんは、植物の刺繍をあしらった大人っぽいワンピースの下に、優雅に翻るガウチョパンツ。豪華な髪飾りが照明で輝いていて、ikuraさんの可愛らしさに華を添えていました。チャイナ服のような合わせの襟元や、肩から胸元までの大胆なフリルがお洒落です。
Ayaseさんは、寒色系でまとめたコーディネート。ボタニカル模様の光沢のあるセットアップと、首元に着けていたパールのネックレスが華やかでした。
おふたりとも、MVのイメージをそのまま投影したような衣装です。
そして、曲が始まると、あの非常に難しいメロディーにのった繊細な歌詞を、危なげなく歌い上げるikuraさん。
仕草のひとつひとつ、歌詞の一音一音が、まるで舞台の主人公の月人が乗り移ったかのよう。女優ikuraさん降臨、という感じでしょうか。
照明や背景の映像もMVそのまま。毎回毎回、予想を遥かに超えてくるチームYOASOBIさん、すごすぎます……。
「優しい彗星」
CMを挟んで、次に始まったのは「優しい彗星」。
ikuraさんは、光沢のある薄浅葱色のドレス。照明の加減によってはシルバーのようにも見えました。
Ayaseさんも薄浅葱色のスーツですが、光沢は少なく、色味がはっきりしていて爽やかな印象です。
先ほどまでの華やかさや妖しさはすっかりなくなり、静謐な雰囲気がステージを包んでいました。
ikuraさんは、天に向かって語りかけるような仕草で、しっとりと儚げに歌い上げていきます。ゆったりした曲調だと、やはり伸びやかな歌声が引き立ちます。
(ikuraさんの背中に、純白の天使の羽が見えたのは、気のせいでしょうか……。)
「怪物」
しっとりとしたステージががらりと変わり、最後の曲は「怪物」。
ikuraさんは、さきほどの2曲ではポニーテールに束ねていた髪を、ハーフアップにして高く結び、髪全体にウェーブをかけていました。ふんわりしたシルエットの赤いドレスと、強い印象の黒のレザーが、「怪物」の二面性を表しているように思えます。やんちゃな「ikura姐さん」という感じ、嫌いじゃないです。
Ayaseさんも、同じくはっきりした鮮やかな赤色の、ビッグサイズのジャケットを纏っていました。重ね着けしたネックレスがカッコいいです。完全に戦闘態勢。
いつもの可愛らしいikuraさんとは打って変わって、一瞬にして「怪物」に染まる様子は、いつも鳥肌が立ちます。今年、最もYOASOBIさんの幅を広げた楽曲ではないでしょうか。
歌詞の中で歌われているレゴシの葛藤、怒り、それらを振り切って走っていく姿が目に浮かぶようでした。
ikuraさんは以前、「『怪物』を歌う時は、自分の中の鬼のような部分を全面に出して歌う」と雑誌でおっしゃっていたのですが、まさしくその通り。エッジボイスが最大限に生かされていて、圧巻でした。
感想。
もちろん今回も、バンドメンバーさんと6人のステージです。
ザクロさん、ひかるさん、AssHさん、仄雲さん、全員カッコいいです。個人的に、お嬢様然とした衣装のひかるさんが、ノリノリでベースを弾いている姿が推せます。
今回のレコード大賞のステージを見て改めて感じたのが、「YOASOBIさんがいかに小説の世界観を大切にしているか」でした。
3曲のどれもに共通する、小説、曲、MVの世界をそのままステージ上に持って行ったような演出。
語り手であるYOASOBIのおふたり、バンドメンバーさんまでもが、舞台の一部分となっているような衣装。
確固とした世界観があるからこその、筋の通った堂々としたパフォーマンス。
まるで一本の映画を見たような、圧巻のステージでした。
なんといっても、今回は、衣装のすごさが最も印象に残りました。スタイリストの藤本大輔さんが、YOASOBI特集のGINZAでこうおっしゃっていました。
YOASOBIと初めて仕事をした時から、自分の中でずっと意識しているのが、”柔らかい攻撃性”。あからさまだったり、奇をてらったエッジィさでは決してなく、自然と浮かび上がるような個性を、衣装のどこかに宿したい。
どこか人懐っこい、優しさや穏やかさの中に、ぴりっとした棘のある部分がある。
でもそれは、決して誰かを傷つけるような「攻撃性」ではなくて、大切な人を守るための、静かに光るような「攻撃性」。
前衛的すぎず、かと言ってレトロすぎず、モードすぎない。遊び心はあるけれど、大人っぽさやクラシックな印象もある。
絶妙な匙加減で成り立ったその雰囲気は、YOASOBIさんだからこそ着こなすことができるのではないでしょうか。
衣装の細かいディテールまで、物語を表現することに一役買っています。
改めまして、YOASOBIのみなさん、レコード大賞特別賞の受賞、本当におめでとうございます!
Ayaseさん、ikuraさんはもちろんのこと、バンドメンバーさんや全てのスタッフさんが「3人目のYOASOBI」であると、私は思っています。
この記事がYOASOBIさんに届くかは分かりませんが、これからの更なる活躍をお祈りしています!
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