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SixTONES「人人人」の支え合う6つの音色。

こんにちは。桜小路いをりです。

「紅白歌合戦」のことでも書こうかな、とか、「お正月の過ごし方」を書こうかな、とか。
昨日、そんな予定を一気に覆される出来事がありました。

SixTONESのPLAYLISTのパフォーマンス「人人人」のサプライズ公開です。

やられた……想定外でした。

「気を抜くな」って、本当にその通りです。team SixTONESにお正月休みなんてありません。もちろん。

というわけで、今回の記事は、のんびりと「人人人」の感想を綴っていくだけです。ゆるりとお付き合いください。


実は「人人人」という楽曲、私の中でかなり期待値の高い楽曲でした。

その理由は、おもにふたつ。

ひとつめは、アルバム曲が一気に解禁された「SixTONES winter liSTening party」では解禁されなかった「うやむや枠」であること。

もうひとつは、セルフライナーノーツの北斗さんのこの解説。

僕はこんなSixTONESをずっと見てみたかった。
日本独自の音楽カルチャーから着想を得た一曲。
わざわざ聴かせるべきではない内容を赤裸々に歌っている。
しかし、聴き終わったあとになぜか肩の力が抜けて楽になる、おまじないのような歌。

北斗さんって、本当に人を惹きつける言葉を投げるのが上手いです。

「わざわざ聴かせるべきではない内容を赤裸々に歌っている。」なんて、「いったいどんな曲!?」とワクワクしていました。

極限まで期待値が上がった状態で、公開されたPLAYLIST。

プレミア公開で初めて聴いたとき、正直、いちばん最初の樹さんのラップで「あれ、樹さんの即興ラップ? 樹さんリリック?」と思ってしまいました。パフォーマンス前の前口上のような、盛り上げのためのラップかな、と。

そのくらいナチュラルな空気感で、キメキメな「さあ、やるぞ!」っていう感じがなかったんです。
でも進んでいくうちに、「いや、違う! ラップ曲だ!」となりました。

もちろん、SixTONESのラップ担当は樹さんなのですが……今回は6人でラップ。しかも、円陣を組んで目を合わせながらのパフォーマンス。

心底、びっくりしました。
さっきまで「生バンド~!」って感動してたのに。

私自身、ラップにはあまり詳しくないのですが、少しだけ触れさせてください。

私のお友達に「ヒプノシスマイク」が好きな子がいることも大きいのですが、なんとなく「ラップ」って、「言葉と言葉のぶつかり合い」みたいなイメージでした。個人対個人の「競演」という感じ。

SixTONESの「人人人」は、私のそんなイメージを、ぐるんと覆してきたパフォーマンスでした。(そして、SixTONESはラップまで上手かったんですか……と思いました。底知れない6人です、本当に)

ラップの歌詞を、それぞれがリレーのように繋いでいく姿は、まさしく「6つの音色」が互いを支え合っているようでした。

しかも、歌っている内容が「緊張したときは手に3回『人』を描いて飲み込め」だなんて。

SixTONESは、Jr.時代から大きな舞台をいくつも経験してきていて、そして、なんとなく「陽属性」の印象が強いせいで、漠然と「緊張なんてしないんじゃないか」なんて思ってしまいます。
そのくらい肝が据わっていて、自分たちに自信があるイメージです。

でも、実際には、「人人人」と描いて飲み込むおまじないに縋りたいくらい、緊張する。
手の震えを抑えて、仲間や周りの人と支え合ってステージに上がっている。

セルフライナーノーツで、北斗さんが「わざわざ聴かせるべきではない内容を赤裸々に歌っている。」とおっしゃるのも、うなずけます。

そのくらい、泥くさい歌詞です。でも、その部分も含めて「人間くさい」。それがまた、いつものステージ上での輝きとは違う「きらめき」になっている。

今回のPLAYLISTのパフォーマンスのロケーションも、「本番前」をイメージしているんじゃないかな、と思います。
まだ衣装に着替える前、ほとんどオフの状態で、お忍びで「その日ステージを創り上げる」全員がそろって、気持ちを合わせる時間。
だから、その空気感も、とてもナチュラルなのではないでしょうか。

視線を交わしながら、「緊張するよな」「でも大丈夫」「俺たちならできるよ」と、それぞれを励まし合うような。

飲まれる前に 飲んでしまえ Come again
すました顔も一人じゃままならぬ
目回る日々 絡まる二画の文字
人がいなきゃ生きていけないの
支え合ってんだろ? We are the player!

「すました顔も一人じゃままならぬ」という歌詞は、メンバーのことだけを指しているわけではなく、周囲のスタッフさんや、今回PLAYLISTに参加されているバンドメンバーさんなども入っていると思います。

今回のアルバムは「声」というタイトルですが、「声」が響くのも、全てそれを発する「人」があってこそ。

アルバムの全貌を知るのが、今からとても楽しみです。

最後に、私がとても感動した歌詞を。

ほら笑って 人人人 夢を与えて 人人人
我ら Factory ゆえに100通り
何があったって Show time
もう一回ね 人人人 ただ描いて 人人人
あぁ飲み込んで
そう 何があったって Show time yeah…

「何があったって Show time」、まさしく「エンターテイナー」の台詞なんじゃないかなと思います。

「飲み込んで」という歌詞も、きっと手に描いた「人」の字だけではなくて、色んな感情を飲み込んで、言いたいことも全部飲み込んで、それらを全てパフォーマンスにぶつけていく。

そんな姿勢も感じます。

佐伯ユウスケさん、いつも素敵な楽曲をありがとうございます。
「オンガク 声ver.」もフルで聴くのが楽しみです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

アルバム発売前なのに、2000字も語ってしまいました。

今回のアルバムも傑作の予感なので、「人人人」のおまじないで緊張をほぐしてから、しっかり聴きたいと思います。

今回お借りした見出し画像は、マイクの写真です。本番前の緊張感が画面越しに伝わってくるような気がして、選ばせていただきました。深い青色のライトもドラマチックです。


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桜小路いをり
最後までお読みいただき、ありがとうございました。 私の記事が、皆さんの心にほんのひと欠片でも残っていたら、とても嬉しいです。 皆さんのもとにも、素敵なことがたくさん舞い込んで来ますように。