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「ちょっとの不便さ」こそ、愛おしい。
こんにちは。桜小路いをりです。
最近、私は「自分がちょっとした『不便さ』を求めている」ことに気がつきました。
というのも、少し前に、マイナポイントをいただくためにPayPayを始めまして。(もともと気になっていたのですが、ようやく始めました)
ピッ、とお店の機械でバーコードを読み取るだけで、簡単にお支払いができるようになりました。
とっても便利です。ちょっと拍子抜けするくらいあっと言う間にお会計が終わって、さすが文明の利器。
そんなふうに思う一方で、「お財布を出さないこと」に、少し寂しさも覚えています。
私は、いつもふたつのお財布をカバンに入れて、持ち歩いています。
ひとつは長財布、もうひとつは、小銭用のがま口。
がま口は、ガチャガチャをするときや、自販機で飲み物を買うときに使っています。
どちらも手に馴染んだお気に入りで、そこからお金を出すことが、密かな楽しみでもありました。
悩んで悩んで、「これ!」と決めたひとつの商品をレジに持っていって、お気に入りのお財布からお金を出す。
そんなちょっとしたワクワクが、1回の「ピッ」によって、ほんのちょっと少なくなってしまったような。
いや、もちろん「ピッ」も便利で好きなのですが。
やっぱり、お財布からお金を出すときの緊張感って、他の何にもないものだと思います。
それに、おつりの小銭が新品のピカピカのものだと、すごく嬉しかったりもするし。
自分の生まれ年の硬貨が、たまたま手元にやって来たりすると、無性に心が浮き立ったりもするし。
たまには、現金でのお支払いもいいな、なんて。
そんなわけで、最近は、ちょっとした不便さをより一層、愛おしく感じています。
ガチャガチャを回すときの、小銭を1枚ずつ入れていくときのドキドキ感とか。
紙のポイントカードを出すときの、ちょっとした緊張感とか。
お気に入りのエコバッグに、お買い物の戦利品をころんと入れて持って帰る楽しみとか。
お買い物からは少し逸れますが、ハードカバーの単行本とかも、すごく好きです。
持ち歩きやすさなんて全く考えられていない、あの分厚さと重量感が、たまらなく好き。
手にどっしりと感じるあの重さが、すごく愛おしく感じます。
「不便」だからこそ、手間がかかって。
その束の間の「ゆとり」が、慌ただしい毎日のちょっとした息抜きになるんじゃないかな、と。
もともとアナログ派なのですが、これからまた、さらに「ちょっとした不便さ」が好きになってしまいそうです。
ちょっと不便だけど好きとか。
ちょっと手間だけど大切とか。
そんな些細なことも全部ぎゅっと抱きしめて、「自分らしく」いられるように。
そんな想いを込めて、この記事は終わりにします。
また私のnoteで、お会いできたら嬉しいです。
今回お借りした見出し画像は、花束の写真です。花束って、何かと気を遣う繊細なものではあるけれど、お祝いなど、大切なときには欠かせないものだと思います。そんな優しい「不便さ」を、これからも大切にしていきたいです。
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