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「靴紐」を結び直せるひと。/SixTONES「ABARERO」と共に。
こんにちは。桜小路いをりです。
先日、図書館で、雑誌『音楽と人』の今年の5月号を借りました。
推しのSixTONESが表紙を飾っていたのですが、最近は雑誌はあまり買っていなかったこともあり。
きちんと読むのは、初めてでした。
その中でSixTONESのメンバーが話していたのは、9thシングル「ABARERO」について。
その後の「こっから」「CREAK」のリリースのスパンからも分かる通り、「ABARERO」は、SixTONES初のドーム公演に合わせて急遽リリースされたシングルです。
改めて、SixTONESの現在地と方向性を魅せつけるような、何かを強く打ち込むような、決意と覚悟に満ちた楽曲「ABARERO」。
その曲についてまとめたライターさんの文章に、こんな言葉がありました。
デビュー以降さまざまな場所へ動き回っていたことで緩んだ靴紐を結び直すような一曲。
この文章を読んだときに、すごく、はっとしました。
私が「ABARERO」に対して懐いていた想い、印象を、ぴたりと言い当てていただいたような。
「靴紐を結び直す」って、とても的確な言葉だと思います。
「靴紐」が緩んでしまうのは、これまで走ったり歩いたりして、休むことなく動き続けてきたからだし、緩んでしまったことにすら気づかないくらい、必死だったということ。
でも、「靴紐を結び直す」には、一度その動きを止めなければならない。
「靴紐を結び直す勇気」は、挑戦して動き続ける勇気以上に、大きなものだと思います。
それでも、「靴紐」がほどけてしまってからでは、きっと少し遅いから。
あのタイミングで「ABARERO」に勝負を懸けたSixTONESは、本当にすごいなと、ひしひしと感じます。
しかも、「靴紐」を結び直したらすぐさま10thシングル「こっから」。
先日、SixTONESのMVの中で再生回数1位になった「こっから」は、「靴紐」を結び直したからこその揺らがぬ自信、熱量に裏付けされた1曲なんじゃないかなとも思います。
「靴紐を結び直す」
これが意識的にできる人って、実は少ないんじゃないかな、と、私は思います。
きっと、ほどけてしまってから「あっ」と気づくことが多いのではないかな、と。
あるいは、誰かに「ほどけてるよ」と言われるまで気づかなかったり。
靴紐が緩んでいることに気づいて、靴紐を結び直せる人。その勇気が、ある人。
それは、自分のことを客観的に見ることができて、さらに、自分の在るべき姿が心の中にきちんと描けている人なんじゃないかと思っています。
傍から見たら分からないような緩みでも、もしかしたら、そのせいで転んでしまうことがあるかもしれない。
そうなる前に、いま一度、きゅっと靴紐を結び直す。新たな決意と、意気込みと共に。
走り続けるだけでは、きっと足らなくて。
どこかで、自分たちの在り方を問い直して、もう一度、在るべき姿を決意と共に心に打ち込まなければならない日が、誰にだってきっとあって。
そんなとき、「靴紐を結び直す」という姿勢を、忘れずにいたい。
その靴を脱ぎ捨てて、新しい靴にするのでもなく。
緩んだ靴紐のまま、走り続けるのでもなく。
一緒にここまでの道のりを歩んできた靴の靴紐を、きゅっと結び直せる人になりたい。
この言葉を読んで、そんなふうにも感じました。
今、この記事をまとめていて、SixTONESの「ABARERO」にさらに新しい印象がプラスされました。
自分自身の在り方を問い直すとき、ただ凛と気高く、その背中を見せてくれるような。
これから、そんな楽曲にもなってくれそうです。
今回お借りした見出し画像は、夜空と白い線のイラストです。SixTONESの「ABARERO」のカップリング曲「彗星の空」のイメージで選ばせていただきました。いつでも何度でも、「夢が輝けますように」。
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