「家が好き」って、素敵なこと。〜井田千秋さん『家が好きな人』〜
こんにちは。桜小路いをりです。
皆さん、ゴールデンウィーク中は何をされていますか?
私は、お友達と遊びに行く予定が少々、あとはもっぱらお家で過ごす予定です。
ステイホームなんて全く関係なく、お家にいることがいちばんの贅沢時間だったりします。
先日、そんな気持ちを再確認できる本に出会いました。
それが、井田千秋さんの『家が好きな人』です。
家での時間をめいっぱい楽しむ人たちが描かれた、コミック&イラスト集。
優しいタッチのイラストに癒やされながら、「やっぱり『家』っていいなあ」と思わされます。
本書に出てくるのは、5人の「家が好きな人」たちの何気ない生活。
それぞれが、それぞれの楽しみ方で「家」を楽しむ姿を読み進めていくと。心がほんわか温かくなって、思わず口元がほころんでしまいます。
何と言っても、家の中の描写が本当に素敵。
描き込みがすごく繊細で、色合いもやわらかくて温もりがあって。
特に、「1軒目」のササさん宅(ササさんは、本作の表紙にもなっているキャラクターです)の章で、ササさんが朝ご飯を作るシーンが好きです。
家のインテリアや家具ももちろん、ご飯のイラストがすごく美味しそう。ページの向こうで、ふわっと温かい湯気が立っているところまで想像してしまうほどでした。
(ちなみに、個人的にいちばん好きなのは「3軒目」のナナコさん宅でした。あんなお家に住んでみたい。)
『家が好きな人』を読んでいると、「『家』って、本当に大切な場所なんだな」と強く感じます。
特に家の外と中で自分のキャラクターを変えているわけではないのに、なんとなく私は、家に帰ると「自分に戻った」感じがします。
それは、自分の好きなものが家にたくさんあって、家の家具の配置や置いてあるものひとつひとつが「自分」を色濃く表しているからかもしれません。
だから、お家時間を大切にすることは、「自分」を大切にすることにも繋がるんじゃないかな。
だとしたら、私は、その時その時でお家に「好き」を溢れさせながら、まったりゆったり過ごしていきたいです。
そういえば、作者の井田千秋さんの他の作品に、こんな塗り絵もあります。
こちらもたまらなく可愛くて、大好きな作品。
『家が好きな人』と併せて、ぜひお手に取ってみてください。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
最近、絵に触れることが無性に楽しくて、活字よりマンガやイラスト集に傾倒しそうな予感。
そんなワクワクも含めて、読書・本ライフを楽しんでいきたいです。