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「やりたいな」ではななく「やってみた」から見えた景色
今回、自ら2つのイベントを立ち上げようと思っています。 また、1つの協会の立ち上げを発起人として中に入って動いています。
飲み会などを企画することはよくありますが、この規模のイベントは初めてのことで、本業の肉体労働のようなチーズ製造に加え、経営者としての会社の舵取りをしながらも、運営者、参加者と連絡を取りあったり、詳細を詰めたりとなかなか大変でしたがようやく形になってきました。
なぜイベントなのか
イベントには訴求力があり、皆が同じベクトルを向けること、皆が一体感を味わえるものだと思っています。
また、出店者どうしの新たな繋がりや出会いが新しいものを生み出す可能性があると信じています。
また、今回の企画するイベントはともに、皆で作り上げていくことが大事だと思っていて、そのために時と場を同じにするイベントが最適だと考えています。
1.CRAFTED CHEESE CAMP
場所:青山国連大学
日時:2019年11月2日(土)3日(日)
ONE LOVE, WINE LOVEと同時開催
こちらは発起人として、青山ファーマーズマーケットを運営するメディアサーフコミュニーケーションさんと一緒に企画しました。
場所の選定はチーズラバーだけでなく、食やライフスタイルに感度の高い、ファーマーズマーケットのお客様と今回のイベントははとても相性が良いと思ったからです。
チーズのイベントは今も数多く行われていますが、CPAというチーズの協会にチーズ職人をゲストで呼んでいただいたり、行政がやっている補助金事業の一環で交通費を出してもらってイベントに参加するものでした。
EUとのEPA締結後は国も力を上げて、国産チーズを応援してくれているのです。とてもありがたいことです。ただ、飲食業からチーズ業界、酪農業界に入って来た身としては、この行政とのつながりが強いこと、補助金が多く出ることにはありがたい反面、少し窮屈さもありました。
いつもゲストとして招かれていて、これでは自分たちの手で広げていくという意味において、また今後のさまざまな可能性を考えたときに他者依存しているのはチーズ業界にとってよくないな、と常々思っていたし、クローズドな会に未来は無いと思っています。
たしかに、全国で300件近くあるチーズ工房のうち、半分程度が北海道にあり、都府県でも交通の便がよくない場所に工房があることが多いです。ワイン生産者さんが東京のイベントに参加しているのは収穫後など時間の余裕があるという時期的なモノであるのに対し、チーズ生産者は毎日ミルクからチーズを作ったり、また家族など少人数でチーズ製造をおこなっている方も多いため、なかなか東京に自らが出てくるのが難しいという理由もあります。
ですが、チーズ職人自らが、自らが前に出てもっと自分たちのプロダクトの良さを広めていくこと、自分たちの想いを伝えていくことをしていかねばなりません。
幸いにも、チーズ消費量は年々増加傾向にあり、国産チーズも雑誌やテレビなどでも特集が組まれるほど注目されています。小さなパイを奪い合うのではなく、生産者の皆で日本チーズ、はたまたチーズの消費という大きなうねりをつくりあげていく。
長年思い描いてきたことと、国産チーズの消費が新しいフェーズが来ている時期がリンクしてきて、今が開催時期だと思い、仲間に声をかけイベントを開催できる運びとなりました。
多くの仲間が遠い中実費で来てくれます。なのでこの会をどうしても成功させて次に繋げたい!
今回はチーズとの相性がよい、ワインのイベントと同時開催だけれども、今後はパンとも何かイベントができるし、日本酒なんかともできるかもしれません。
今回は食べ比べセットの事前予約なんかも受け付けています。
あとは元・サーモン&トラウト森枝くんに参加工房のチーズを使ったり料理も提供してもらう予定です。
きっと素敵な料理にしてくれるはず!!
ぜひお越しくださいませ!!
一般社団法人日本チーズ協会(JCA)
同時に日本チーズを盛り上げようと、生産者による団体作りも中に入って行っています。
なかなか会えない中、ビデオミーティングやメッセンジャーで喧々諤々と作り上げたロゴです。
この法人の目的は同じく、日本チーズを盛り上げること。
昨日10月30日のチーズコンテストの前に発表が行われました。
こんなニュースにもなりました!
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191031-00010001-agrinews-ind
早いうちにお客さまの皆さんにも認知されるように、会を盛り上げていきたいと考えています。
2.craftsman×ship
日時:11月23日(土)13:00
場所:青山国連大学
4ヶ月ほど前に、noteにてcraftsman2.0宣言を行いました。職人が自ら発信し、自らが動いていく、ことを提唱したものです。
そこで何か表に現れる形で何かできないかと、編集をお願いしているMAGARIの江六前さんと動いて来ました。
まずは僕たちクラフトマンの思っていることを伝える場を作ること。プロダクトのこだわりや、クラフトマンとしてのスタンスを多くのお客さまに聞いてもらえる場を作ることが必要だと思っています。
最終的な会の目的は、より多くの方にクラフトマンが作り上げたよりよい製品、想いを込めた製品を選んでいってほしいというものです。
いずれ、全国からクラフトマンの皆が集まってブースを出しより、カンファレンス的なことを行いたい。その第1弾として今回のイベントを企画しました。
タイトルについては、コンセプトを考える際にchiQの菊池紳さんにも相談にのっていただきました。shipは、クラフトマン魂的な意味合いでもありますが、船の意味から、craftsmanと一緒に船に乗る=皆で作り上げる
という意味を表しています。
今後craftsmanが自ら発信してこそ、価値があると思っています。
まずは、身近な食の分野、かつ身近な富ヶ谷の仲間とともに。
・365日などを経営する杉窪さん
・Minimal 山下さん
・Fuglenの小島さん
と開催します。1回目からなんともステキなメンバーですよね。
運営は編集などでお世話になっている江六前さん率いるMAGARIさん。
ロゴやビジュアルイメージは301さん。僕たちのイメージを具現化していただきました。こちらはでき次第発表します!
皆で素敵なイベントにしていきます!
自ら動く
2018年に台湾のフードイベントについてこんなレポートを書いたことがあります。
やりたいな、と思い1年。
やりたいな、で終わらせることもできました。
優秀な職人の方は多くいらっしゃり、僕でなくても良かったはずです。
けれども自らが発起人となって行動していくことで何か道がひらけ、潮流がおこり、世界がほんの少しよりよくなっていくと信じて行動しています。
東京で開業したというのも、この役割は僕のものだったのでしょう。
企画はスタートでしかありません。これからももっともっと動いていきます!
※一部写真は、昨年台北に招待された際のイベントです。隣国の台湾でもこうしたうねりが起こっている。動こう!