Plan Bを用意するということは攻めの一手を常に考え続けること
新型コロナウィルスの感染が拡大していくなかでの、GO TOキャンペーンが自粛要請を受け、こんな声をニュースでよく目にするようになりました。
「冬になると拡大するのはわかっていたことなのに、なぜ対策をしていなかったのか」
「なぜ感染拡大を判断する基準をつくり、その基準を周知していなかったのか?」
起業前にいただけたアドバイス
僕は起業時にたくさんの方にパワポで作った資料を見ていただき、いろいろなアドバイスをしていただきました。
その中で血肉になっているものの一つに、Plan Bを用意して置くということがあります。
例えば、オープン当初の僕たちは1軒の牧場からしか生乳をとっていませんでした。万が一、その牧場が保健所の指導などで生乳が供給できなくなったら、僕たちはチーズを作ることができなくなり売上がほぼゼロとなってしまいます。また特定の地域で狂牛病などが起こったら。。考えるだけでゾッとします。😨
そのため、海外のチーズ生産者にチーズを練る前の「カード」を貰えるか相談し、もしものときは輸入させてもらえるようにお願いをしました。
他にも、流行り廃りや、人材不足の飲食店の「弱さ、脆さ」を知っていたので、お酒の利益に頼る飲食店ではなく、卸に力をいれることもオープン当初から決めました。その後、オンラインショップなども半年程度で開始しました。
もちろん小さな企業で持っているリソースを分散するということは、会社としての力が分散されることにもなるのですが、変化が多い時代、必要になってくる対策ではないかと感じています。
Plan Bで乗り越えたコロナ禍
下の2つの円グラフは今年10月と3年前の同月の売上比率です。2つの月の売上総額はほぼ同じぐらい。比較すると、明らかに店内飲食の割合が減っていますが、他の販売チャネルで補うことができました。
新たな取引や営業の結果、昨年の12月ぐらいから小売や卸が徐々に増えてきていたので、今回のコロナ禍でも卸が売上の半分近くを占めてくれるほど支えてくれました。
Plan Bは攻めの手
今現在、すぐにでも伸びしろがあるECに力を入れています。
ECは、コロナ禍の5月には家庭での食事需要や応援購入をしてくださる方が多くいらっしゃいました。前年対比300%ほどの売上があったため、まだまだ伸びしろがあると感じています。またこのコロナ禍がいつまで続くかもわかりません。今までそれほど取り組めていなかったご購入いただいたお客様へのフォローや、数字の分析・改善を毎週毎週行っています。
また店内飲食の売り上げが減ってしまったのは時勢ゆえ仕方がないかと思っていますが、店内飲食も改善をし続けて元のシェアが取れるようにしていきます。12月ぐらいにメニューを大幅にチェンジする予定ですので、どうぞご期待ください!
他社がやらないようなことを、先手を打って複数用意しておく。考え抜く。そして常に改善していく。
planBを用意するということは、保険のようなものでもありますが、実は攻めの手を普段から考え続けることだと思っています。
なんだか、自分たちが出来ているような書き方ですが、自戒も込めて。
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