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切磋琢磨
砥石を使って刃物を研ぐ。
木工を楽しむ人にはおなじみの作業ですが、一般の方はそれほどはなじみが無いかもしれませんね。
水をかけた砥石に切れなくなった刃物をあてがって前後に擦る。
ざらざらした砥石の面と擦れ合った結果、硬い鋼が少しずつ削れて研ぎ上がり、鋭利な刃先になる。
自分の体よりも数段堅いハガネを研くために砥石は、けなげにもその身をすり減らしながら少しずつ少しずつ相手を磨いていきます。
ほんの少しずつ。
そして刃物が鋭利に研ぎあがった時、その代償に美しく平らだった砥石の面は研ぎ減って無残にも凹んでしまいます。
凹んでしまった砥石。これを再びきれいな平面にするのは実は砥石だったりします。
でこぼこの砥石同士を少しずつ擦り合わせていく。
注意深く擦り合わせを続けると、お互いの出っ張っていた部分がちょっとずつ取れてやがて元通りの平面となります。
こんな作業をしながら、「そうか、人も同じかな。こうやって別の人と擦り合う事で自分も相手も磨き合って良くなっていくのかな。」
なんて事を、ふと考えた夜でした。
切磋琢磨、ですかね。(^^)