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まず利益。そして成長。(1/2)

赤字企業の再建に当たっては、「まず利益」、次に「売上高(トップライン)成長」という順序で手を打つべきです。

なぜか。

赤字はすぐに止めないと、その会社の永続性が担保できないからです。

利益が出ないと「この会社はいつか100%潰れる。明日か、来週か、来月か、来年か、それは手許現金次第だが、時間の問題でいつか必ず潰れる」からです。

そのような状況では長期的な手は打てず、将来展望も語れません。常に手許キャッシュを睨みながら、その日その年を生きることに汲々とするので、反転攻勢に移れず、社長の人相まで悪くなります。これは本当に辛いです。

逆にPLが黒字化し、キャッシュフローもプラスにできれば、その会社は時間の経過と共に資本を蓄積していくことができます。当面の生存は保証され、資本の蓄積も予想できるので、腰を据えて未来を語ることができるようになります。

「この会社は生き残れる!」「この事業を続けられる!」という安心感は、たとえその利益率がどれ程低くとも、社員や経営にとってとてつもなく大きいものです。大病から生還したような希望、ありがたさ、幸せで満たされます。

一旦黒字にできれば、あとはその黒字「額」と「率」を大きくしていくことに注力できるので、ようやく長期的な施策に着手することができます。夢のある仕事を増やせます。


赤字会社を黒字化するのは、比較的簡単です。

一定の売上規模さえあれば、コスト削減だけで黒字化することは可能ですし、コスト削減は自らの努力で達成できる面がほとんど。覚悟さえ決めればすぐ結果につながります。

(補足ですが、くじらキャピタルはコスト削減は徹底的にやりますが、人員削減だけは絶対に行いません。この点は後日、お話します。

また結果を出しやすいので、「勝ちやすきに勝ち、自信を取り戻す」効果もあります。

利益が出れば社員の自信が戻り、ボーナスが払えるようになり、昇給昇格も行えるようになります。殺伐としていた社内の空気が穏やかになります。

利益は社内のほとんどの問題を癒してくれるので、赤字企業であればまずは利益を出すことに専念すべきです。

これに対し、難しいのは売上高の成長です。

続く

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