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書肆梓

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書肆梓 2024年の新刊2冊

詩集『七つの海』山内聖一郎、待望の第二詩集! 2021年5月、決然として世に問うた渾身の第一詩集『その他の廃墟』から3年。待望の第二詩集も登場。太古から永遠の未来にわたり七つある海への船出の詩は、すでに不穏な呟きとともに、始まりを告げる。中綴じ8ページの著者自身による「自註」が付録に。 著者:山内聖一郎(やまうち・せいいちろう) 1959年3月鹿児島県生まれ。鹿児島県立鹿屋高等学校卒。詩人。卒業式を待たず東京へ出奔。建築作業員、バーテンダー、店員、 事務員などの職を転々と

書肆梓・詩集『その他の廃墟』刊行

書肆梓の最新刊、詩集『その他の廃墟』。 著者の山内聖一郎さんの第一詩集となります。 著者の山内聖一郎さんは、1958年鹿児島県生まれ。ラ・サール学園中学校入学。この頃から詩作を始め、その後、県立の鹿屋高等学校に。 実は、この高校で、ぼくは彼の同級生で、同じ文芸部に入り、早熟な彼の影響をかなり受けて、詩や、文学の魅力に取り憑かれてしまいました。 その頃の彼のことは、ぼくの第一詩集『ぼくたちはどうして哲学するのだろうか。』のあとがき「十七歳の詩人のきみへの挨拶」に書きました。

『コーヒーについてぼくと詩が語ること』を語る

1 コーヒーの語り    コーヒーをめぐって、あれやこれや、語ってきた20年だった。  「コーヒー文化研究」にも散発的に寄稿してきた。「詩とコーヒー」をテーブルのうえに並べて、なにごとかを語ろうとした。  コーヒーという具体的な飲料に対する興味に支えられながら、コーヒーを通して見えてくる世界の広さと深さに魅せられてきた。そんなぼくの20年だった。  今回、コーヒーを語る旅を、『コーヒーについてぼくと詩が語ること』として一冊にまとめることができたのは、皮肉にもコロナ禍で自宅待

いよいよ、コーヒー本、発売へ

9月1日、いよいよ『コーヒーについてぼくと詩が語ること』(書肆梓)が発売になります。 みなさま、お楽しみに!

LUCKY

           ハリー・ディーン・スタントンに      三月最後の月曜日の午後 ぼくは恋人にメッセージを送ると 地下の映画館に降りて行った 痛む右膝と左肩をかかえたままで 眠れない男の 月あかりにうかぶ洗面台で テキサスのやさしい風が語りかける ひとはみな生まれるときも 死ぬときも独りなんだ、と alone 独りの語源は all one みんな、独り ということさ 朝のコーヒーを啜るスタンド おたがいの挨拶は You're nothing 沈黙がにぎやかな