明日無き今、今無き過去に生きると
つまり生ではなく死に近づくと
理や法、時代、友から取り残され乖離してゆく
生とは自然そのものであり
地の引力に逆らい、重い足腰を起こし
失敗を重ね前に歩き続けること
前とは明日、希望、未だ知らぬ(≒信じる)ものであり、今から生み出される道である
後とは昨日、夢、既に知っている(≒信じていた)ものであり、今に通づる道である
手、足、顔など身体は後ろに付いているだろうか
眼やこころは前を向いているだろうか
私の人生は他人がすべて御用立ててくれる人生だろうか
であれば、私という人の生は、私自身にあるのだろうか
夢を描くのは私であり叶えるのも私だ
法は虚ろ この世は泡沫(うたかた)
私以外は皆同じ
だから身近な者ほど遠ざかり
理や法に近い者ほど遠ざかり
理想を目指す者、苦労する者ほど遠ざかる
だから虚偽虚飾は近くなり
安楽望む者は惑い近くなり
違法犯罪は近く成る
愉しさではなく楽しさ、ラクさを求むると必ずそう成る
王国から王冠に行く終わらない旅、明日や希望という道を諦めた時点で今より下界へ堕ちる
だから窓を開け今という風を、自然をとり入れる
悔いなき人生であったと先人にも後世にも、いま付き従う者たちにも、矜恃を抱き死を迎えることはできるだろうか
侍、待、詩
つまり寺の教え
つまり仏の道であれば
朝は希望に起き、昼は努めて、夜は感謝とともに眠る
それが仏道
4:00~