「孤独」が真に豊かな人生を作る
あなたは、日常の中に孤独があるだろうか?
多くの人は孤独に対してネガティブなイメージを持っているかもしれない。
だが、僕ははっきりと断言できる。
孤独こそが真に人生を豊かにすると。
人間にとって重要な欲求
人間にとって重要な欲求の一つに、孤立感や虚無感から逃れたいというものがある。
我々がまだ狩猟採取によって生き延びていた時代、人間は個としては非常にか弱い存在だった。
そのため、我々は一つの生存戦略をとった。
集団で行動するという戦略だ。
それにより自分たちよりも強大な外敵に対抗し、生きながらえた。
そうして人間の脳には、1人であることを嫌うという本能がインストールされた。
だから、他者と繋がることで、その欲求を満たそうとする。
1人で行動するとなった時、抵抗を感じる人も少なくないだろう。
最低でも2人以上で行動すれば、不安も薄らぐものだ。
SNSの普及によって始まった無間地獄
今の時代、SNSの普及によって四六時中誰かと繋がれるようになった。
それは、自分は独りじゃないという(偽りの)安心感をもたらすかもしれない。
だが同時に、現代人は生きづらさも抱えるようになったのではないだろうか?
いや、真に豊かな生き方から遠ざかったと言った方が正確かもしれない。
考えるのは常に、どうやったら「映える」か。
その裏には
「僕(たち)/私(たち)、こんなに充実してるよ!
羨ましいでしょ!」
そう誰かに自慢することで、承認欲求を満たすことしか頭になくなってしまう。
同時に、誰かの投稿を見て
「あの子、あんなに楽しそう。
いいな〜」
そうやって自分と他人を比べて、自分の方が上だと小競り合う無間地獄に飲み込まれていく。
そこに、真に豊かな人生は待っていないことは火を見るより明らかだ。
本当に必要な「繋がり」
自分にとってどうでもいい他人と群れて上部だけの繋がりを作ったところで、孤独感や虚無感から本質的に逃れることはできない。
自分が1人でいることから逃げるために築いた繋がりや、利害が一致したからという理由で作られた繋がりに、価値はない。
僕たちにとって本当に必要なのは、心で繋がれる相手だけだ。
一番大切な人間関係
では、どうやってそういう繋がりを作ればいいのか?
何よりもまず、自分自身と最も深く繋がり、心の感度を上げることだ。
自分の心の感度が低い状態で、心で繋がれる相手と巡り合うことはできないのだから。
もしあなたが、どうでもいい誰かとどうでもいい時間を過ごしているのなら、その人間関係と時間の使い方を改めるべきだ。
そうではなく、自分と深く繋がり自分の心が本当に望んでいるものに、時間という資産を投資してほしい。
そうすれば自然と、自分にとってほんとうに大切にしたい人と繋がれるようになる。
真に豊かな人生を手に入れることができる。
そのために、孤独が必須なのだ。
自分と深く繋がる、「極上の孤独」
まずは一日15分だけ、部屋の中1人、胡座をかいて瞑想してみよう。
座りづらければ、お尻の下にクッションなどを敷いて座高を上げる。
手は膝の上で親指と人差し指をそっと触れて、2本の指で丸を作る。
半目になって目の焦点をぼかす。
鼻でゆっくり4秒かけて息を吸い、4秒止める。
その後4秒かけて息を吐く。
しばらく意識は、この呼吸のプロセスに全集中。
余計な思考が浮かんできたら、吐く息と共に身体の外に追い出すことをイメージしよう。
そうやって集中力が高まってきたら、今度は身体の右半身、左半身にそれぞれ意識を向けてみる。
それから身体全体に。
身体の隅々の感覚を敏感にして、聴覚、嗅覚、触覚で感じるものを感じてみる。
すると、だんだんと自分の内側にいるもう1人の自分との繋がりが強くなっていく。
自分で自分をハグするように、ありのままの自分にOKと伝えてあげよう。
自分自身への愛で溢れたら、自然と他者も自分の愛で包みたくなる。
この地球全体を抱きしめるイメージで、全てと繋がる感覚を味わおう。
孤独の先にある「自分らしさ」
自分と深く繋がれるようになると、自分が本当にやりたかったことを思い出せる。
そうしたら、他人の目なんて気にせずにその心の衝動に従って、すぐ行動に移そう。
誰かと一緒じゃなくても大丈夫。
あなたには、あなたという最高のパートナーがいる。
パートナー(自分)を信じて、あなたらしく真に豊かな人生を歩んでほしい。