会社辞めて、2か月間海外放浪してから幼稚園でボランティアしてる話
2024年10月。
新卒で入って、3年6ヶ月働いた会社を辞めた。
就活をしていた当時、給料や労働条件も考慮した。
しかし何よりも、できそうなことを軸に仕事を選んだ。
最終的には、2社から内定をもらった。
そして、会社の規模や面接官の親身さを決め手に、就職先を選んだ。
容量がつかめると、仕事自体はそつなくこなせた。
むしろ、先方からいい意味で「新人ぽくないね」と言われるくらいには評価されていた。
だけど、辞めた。
安定的な給料も、3年で培ったスキルも、人脈も、すべて捨てた。
理由は単純。つまらないから。それだけだった。
社会人3年目になる頃。
それまでの人生に絶望しきって、「絶対にこのままじゃイヤだ」と思った。
それから、自分が本当にやりたいことのために、お金を貯めた。
浪費や無駄な出費を、徹底的に削った。
服や美容などの「見栄の消費」は最小限にしたし、余計な人間関係をすべてデリートした。食事は本当に行きたい人との外食以外、すべて自炊にした。余計なアプリは徹底的にアンインストールし、無駄なサブスクは解約した。
しかし、自分がほんとうに好きなことへの出費は惜しまなかった。
徹底的な倹約生活にしても、充実した日々を過ごせていた。
むしろ、どうでもいいことにお金を使っていた時のほうが、確実に不幸だった。
そうして貯めたお金で、念願の海外放浪を敢行した。
中国から始まり、東南アジアを縦断してオーストラリアまで。
自由な一人旅は2か月間に及んだ。
陸路メインで、9つの国と地域を巡る旅は、間違いなく人生のハイライトの1つになった。
そして、次なるやりたいことのために、週7でボランティアを始めた。
もちろん収入はゼロ。
頼みの綱は、会社員時代に貯めた貯金だけ。
だけど、会社員時代に比べれば、人生の解像度は圧倒的に今が上だ。
人生は、1回きりしか生きられない。
自己啓発本を開けば書いてありそうな言葉だ。
しかし過去の僕は、人生には「終わり」があることを忘れていた。
ありもしない「いつか」を待って、現状に甘えていた。
人生に絶望していた時は辛かったけれど、そのことを学ばせてくれた幸せな出来事だった。
もし、明日死ぬとしたら。あと一週間しか、一ヶ月しか生きられないとしたら。漫然とした日々を過ごしていて、いいのか。
僕は、絶対にイヤだ。
まだ、やりたいことや行きたい場所が、山のようにある。
それらすべてを、「やる」と決めてしまった。
それなら、今、足踏みなんてしている場合じゃない。
この文章が、人生の選択に悩んでいる人の背中を押せたなら幸いだ。
迷ったら少しでもワクワクするほうへ、怖さを感じるほうへ進んでみる。
きっと、その先により充実した人生が待っている。