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南砺市・砺波市で見つけた米文化と昆布文化 - 地域ものがたるアンバサダー@富山6月の旅
とても光栄なことに、地域ものがたるアンバサダーの富山アンバサダーに選んで頂き、2022年6月から半年ほど富山県を周らせて頂くことになりました。この3年日本中を巡っていたけれど、たまたまご縁がなくお伺い出来ていなかった富山県と、こんなタイミングでご縁を頂けるなんて、本当にありがたい。
簡単に自己紹介をさせて頂くと、大正以前(1926年以前)に創業された老舗飲食店に伺い、自身のブログ「老舗食堂」にその訪問記を執筆している43歳一児の父・相川と申します。2018年夏から本格的に活動を始め、22年7月現在で北は北海道、南は沖縄、勢い余ってニューヨークまで伺って、1600軒以上の老舗飲食店を掲載しています。
私にとっての富山は、北前船、お米、富山湾の海の幸
そんな富山にお伺い出来ることになったので、自分なりのテーマを持って伺いたいと思いました。私にとって大きな興味は
北前船と昆布文化
米に関わる文化 (早場米、米騒動が始まった街!)
富山湾の海の幸 (白エビ、ホタルイカ、細工かまぼこも!)
の大きく分けると3点です。今回は富山県西部の砺波市、西南部の南砺市の訪問で、砺波平野のお米文化、上記で言うと2番目を中心に体感したいな、と感じていました。
息づく米文化、生活に密着する昆布。掘り下げたらもっと沢山楽しさが発見できそう!
たった2日間の旅だったのに、膨大な発見がありました。そのため、「へー、こんなのあるんだ!」の私的な発見記事をまず書いてみました。個別の訪問場所については、後日別途まとめたいなと思っています(希望ですw)。
ハレの日の餅、ケの日の餅
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当たり前の話を書きますが、その地で沢山取れるものは、その地の食文化として根付いているケースが多いですよね。富山の場合は、お米がその1つで、お米から作られる日本酒はもちろんのこと、他にもユニークな文化が残っているのでは、という予感を持って富山入りしました。砺波市にある1901年創業・天野餅店さんでは、ご主人にお話しを聞かせて頂き、沢山の富山ならではを発見できました。
富山では餅がとても重要視されており、「和菓子店」と「餅店」は別物として認識されている。数は減ってしまったが、各市に大体1店舗は餅屋が残っている。
お祝い事や家族の集まり等で使うお餅が沢山ある。安産祈願の"ころころ餅"(上述の写真)、仏壇に備える"おけそく"など。他にも日常的に食べる餅も沢山ある(一般的にお餅はお祝い事のハレの日の食べ物で、ケの日に食べる地域は少ない)。
富山で組合に入っている餅屋と和菓子店は、農家さんが持ち込むお米をお持ちにするサービスを行っている。
とのことでした。最後のお米の持ち込みはビックリしました。お米の産地だとやっているサービスだったりするのかな。以下は、天野餅店さんと、田村萬盛堂さんのものです。
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また、南砺市の溝口梅華堂さんでは巻団子という夏のお菓子もいただきました。こちらも餅系のお菓子の様です。調べても全然情報が出てこないので、今度お話お伺いしたいなぁ。
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進むお米のスイーツ作り
私は下調べせずに、創業年だけ調べて老舗店を回るので、お店に行って「へー、こんなのあるんだ!」と発見することが多いです。和菓子店では米粉を使ったお米系スイーツをいくつか発見しました。
田村萬盛堂さんの、なんと!ん米ロール (米粉を使ったロールケーキ)
かじわ屋さんの木楽里 (米粉バームクーヘン)
和菓子屋さんの新しい商品が、お米を使った洋菓子というのが面白いですね。
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あまりスイーツに詳しくないので間違っていたら恐縮ですが、どちらも小麦粉系よりも「柔らかさ」があって、しっとり・もっちりしていて美味しかったです。米粉のパンからはお米らしさってあんまり感じたことがないのですが、米粉のスイーツのほうがお米の特徴が出やすいとかあるのでしょうか。米粉スイーツは今後の富山旅でも、1つのテーマとして色々探してみたいと思います。
内陸部でも見つかった昆布の街の片鱗
富山はかつて昆布の消費量がNo.1だった県です。残念ながら近年は1位を他県に譲ることがあるようですが、有数の昆布消費大国であることに間違いはありません。富山では昆布が採れませんが、江戸時代に北前船で北海道から運ばれてきたこと、そして北海道へ富山からの移住者が多かったことで、この地に昆布が根付いたと言われています。
昆布入りの餅
海苔の代わりにとろろ昆布を巻くおにぎり
スーパーで売られていた昆布さば
という、昆布文化を見つけることができました。
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昆布はまだ発見ができたレベルのため、掘り下げが全然足りませんが、消費額が多い街ならではの食べ方があるのではと期待しています。昆布巻きが大好きな私としては、昆布発見の旅も楽しみでなりません。
第一回目の富山旅は、かなり割愛しての話となりましたが、各店舗での出来事も書きたいなと思います。若鶴酒造さん、石黒種麹店さん等々、とても楽しく勉強になるお話が沢山あったのですよね。ということで、そちらについてはまた別の機会をお待ちください!