ジェネレーションギャップ
競馬と何の関係もないメディアに関するお話シリーズ。今日で最後にしようと思います。
世間様ではTVや新聞などのオールドメディア vs. SNSの戦いがあって、特に若年層がSNS側から情報を入手して自分で判断した結果、今回の選挙結果になったなんて見解が散見されるようになりました。
まず、おかしいなと思うのが、SNSの力がオールドメディアに勝ったというステレオタイプ的な見解です。
てか、60代・70代がまるで情報弱者のように言われているのですが、そんなはずはないのですね。この世代は、スマートフォンの代わりにノートPCを持ち歩いていた世代で、特に技術者ではない営業職の人でも、ノートPCにPHSを接続して仕事をしていたという世代ですよ。
大型で通信速度が遅い情報端末を使っていたというだけで、別にSNSに疎いわけではありません。後発のフェイスブックですら、20年ぐらい前には既にあったのではないですかね。いや、別にその前にもミクシィとかがありましたし、匿名掲示板で「ソースは?まずソースを出せ!」とやってウスターソースのAAを貼られていたような人達ですわ。ネットでの情報収集が苦手な世代は80代からじゃないでしょうか。
IT技術者としては、今のネット時代の礎をつくった世代がネットに疎いわけないだろうと思うのですが・・・。私も仕事をしていて技術力が高いなと感じるのは50代・60代の技術者ですし。といいますか、世代差別という事でいえば、むしろその下の世代が所謂「ゆとり世代」と呼ばれて馬鹿にされていたように思うのですが、いつの間にか逆転しているみたいですね。
はっきり言っておきましょう。SNS戦略とか、そんなものはありません。
あったのは、情報発信者の淘汰とハードウェアの進化。これだけです。
要するに個人で準備できる撮影・編集機材の高性能化が進んでその価格も安くなった結果、映像制作が個人でも容易になった。そして、ネットの世界で映像コンテンツを発信している発信者は、くだらない事をしていると視聴者から選別され淘汰されるけど、大手のメディアは淘汰されないままだった。そしてYoutubeなどの動画投稿サイトの洗練が進んでメディアとして評価されるようになり、情報を発信、また収集する媒体としてメジャー化。今現在ではオールドメディアの社会的な評価と拮抗するまでになった。
これだけの話だと思いますよ。要するにオールドメディアは情報を発信する媒体としてはコストが高く巨大化してしまったけど、動画投稿サイトの運営はコストがかからず身軽。この違いでしょう。
そして、発信している情報量が全然違うのですね。オールドメディアはファクトチェックが大変と言っていますが、マンパワーが個人Youtuberと比較して足りていない訳ではありません。
「ファクトチェックが必要なら、さっさとその仕事をすませて情報を出せ。」
これだけの話です。大した仕事をしてないのに楽な金稼ぎをしている糞役人や政治家とイメージも被ります。視聴者からすると、要するに「使えない」と判断されているわけです。
顔出ししている動画の投稿者は素っ裸で真剣を持っていて、オールドメディアは全身に鎧を着こんでいるけど持ってる武器は竹刀。私がもつ両者のイメージはこんな感じです。どっちが無責任かというと、どっちも無責任だけど、個人の方はただのアホだとボコボコに叩かれるリスクがある分だけまだフェアといったところでしょうか。「SNSに規制を」なんて言ってるアナウンサーがいましたが、規制したらこの人と同じレベルのアホがいつまでも淘汰されずにYoutubeにいすわるだけですね。
しかし、特にTV番組のひな壇に出てくる識者風芸人の人達ね。あれは本当に酷いなと思います。さすがにあれよりマシという程度でいいのなら、個人でやっているYoutuberの方が上質という評価が視聴者からされるのも当たり前ではないでしょうか。
ちなみに、私の投票行動に至るまでのファクトチェックは1時間ぐらいで終わりましたよ。
百条委員会の委員長やってる頭悪そうな政治家の人相悪すぎだろwwwから始まり、Wikiで調べると親族が「神戸不燃板工業 株式会社」という会社を経営していて、そこが公共事業の請負をメインの収益としており、県庁建て替えの話を斎藤知事がストップしたため経営不振に陥ったというニュースを発見するにいたって「ナルホド」と一連の流れが腑に落ちましたからね。
いやまぁ別に税金が何に使われようが私自身は実はどうでもいいといいますか、全ての国民や県民に利が生じるのは「減税」しかないわけでして、それ以外は誰かが得をして誰かが冷や飯を食うはめになる事に変わりはないわけです。
ただ、なんとなく「こいつの顔が気に入らない」これだけの話でした。
大手メディアとしては「こいつの人相悪すぎじゃね?」とは言えないでしょうけど、県議会と県知事との間でおこった権力争いの背景にある利権構造ぐらいはちゃんと取材をして記事にするべきではないですかね。
やはり結論としては、「大手メディア、オールドメディアは使えない」、こうなるわけです。