広島の地、おりづるタワーで壁画制作
2月12日〜3月10日かけて、4×24メートルの巨大壁画を完成させ、それの記者会見が昨日あり、行ってきました。
広島はおりづるタワーの企画で、2045年の戦後100年に向けて、広島に関係する様々な世代のアーティスト9人が平和への願いをテーマに巨大壁画を制作するという企画です。
僕は、招き猫様を通して多様性をテーマに制作しました。
僕は世界平和を実現する為の1つの要素として、他人は全て違う存在だと言う事を認識する必要があると考えています。
虹色カラーで色分けした招き猫を七匹と、その上に星。そして平和の象徴である白い鳩で「NO WAR」「PEACE」と表現しました。
そして、この壁画制作を始めた丁度1週間後にロシアのウクライナ侵攻が始まってしまい、平和を願うプロジェクトに参加、制作しているという事で、この壁画作品を通して反戦の意思表示をする事に。
七色カラーの水色と青の招き猫が並んでるという事で、水色をウクライナ、青をロシアに見立てた招き猫カラーにする事に。
そして、其々の招き猫の境界線には両国の国花である向日葵を描く事に。
2045年になった未来、そこから振り返っ時に、壁画を制作した当初の2022年は多様性を主張しないと実現できない世界だったという事と、ウクライナにロシアが侵攻中だった事を記録する事の大切さを想い完成としました。
今回のウクライナとロシアの戦争に限らず、物事が何か起こる背景はとても複雑で、表面的な事だけでは認識出来ない事だと考えています。
ですが、ロシアのウクライナ侵攻は許される事ではなく、戦争は理屈抜きでアウトだと言って行きたい。
そして、そう言った思いは未来に繋いでいかなければならないと思っています。
今回のプロジェクトは平和への願いもありますが、もう一つ大切なポイントとして、未来に繋げて行く事だと思っています。
人は忘れる生き物です。
忘れる事で生きていられる、幸せになれる事は沢山あるかと思います。が、しかし、戦争では悲惨な事が起こり、実際今までそう言った悲劇は世界中で起こってきました。
この悲劇を繰り返さない為にも、今を生きている人が平和への意思表示をして、未来に繋げ続けて行かなければならないと思っています。
おりづるタワーでの作品を観てもらい、其々が何かしら考えて貰えたら嬉しいです。