‘’練習で汗をかけばかくほど、戦場で流す血は少ない‘’
若手コンサルタントに宛てたSlackのポスト。厳しすぎる、詰め寄られるとパワハラを受けたかのようなことを囁く人がいるので、なぜそのような態度を取るのか説明したもの。
イスラエルに本社があるGoldratt Consulting社に在籍していた当時、本社のメンバー(当然ユダヤ人)同士あるいは日本メンバーと激しく、ホントにケンカしているんじゃないかというくらい激しく議論しているのを何度も目撃しました。議論を尽くした後は、感情的なわだかまりは微塵も無く、すぐ和やかな雰囲気になる。
日本人的には馴染みのない光景だったので、ディナーの時にCEOのRamiに「なぜそんなに激しく議論しないといけないのか?」と質問したときに、格言を引用して説明してくれました。ユダヤの歴史が背景にあり、世界中から孤立し自分のことは自分で守らなければならない民族だからこそ、少しでもお互いの認識の違いがあると本当に命取りになってしまう。だから、徹底的に「お前はなぜそう考えるんだ!」と突き詰めていって、認識を完全に一致させることが生き残る術なんだ、と。
今日は久しぶりに内部打合せに参加してみました。
いきなり厳しいコメント連発でしたが、親心?だと思ってくださいね。
古いメンバーには何度も言ってますが、内部の打合せで遠慮無く厳しい質問や叱咤するのはこのイスラエルの格言を信条としているからです。
"The more you sweat the less you bleed --difficult in preparation, easy in battle"
”汗をかけばかくほど、戦場で血を流すことは少ない―周到な準備は大変だが、成果は楽にでる”
クライアントから問い詰められて青くなるようでは仕事になりません。
内部だからこそ激しく議論することで鍛錬され準備が万全になり、クライアントの前で行うセッションは楽にこなすことができます。決して、ムダにプレッシャーをかけているわけでも、責めているわけでもありませんよ!
目撃した人もいると思いますが、桜谷はクライアントが相手でも叱ります。ホント、ホント。感情的な怒りではなく、譲れない一線を主張する時です。でも、それで関係が崩れたことは一度もなく、より信頼関係が強まる結果になっています。
あと、弁明ではないですが、他のコンサルファームはもっとプレッシャーがかかる厳しさですよ。良いか悪いかは置いといて。
事業会社はまた別の厳しさ。理不尽な追い詰め方をすることも多し。
戦場の厳しさを知っているので、ついつい厳しくなりがちかも。
定年近いし、もうちょっとイイおじさんにならないとなぁと反省(笑)
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