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動物好きにはたまらない!?南アフリカのお札の秘密!

国々によってデザインも素材も全く違うお金。デザインは国の歴史や象徴を反映したものが多く、また偽造防止の目的をもってデザインに生かされていることもあります。

お気に入りの一つはイギリスのポンド硬貨。5枚を並べると一つのデザイン、国章になります。

素材も興味深いです。オーストラリアやEUでは、プラスチック素材のスベスベした触り心地の紙幣が使われています。破れにくく、また水にも強く丈夫というのが理由だそう。この素材を使うことでデザインも幅が広がっています。カラフルだったり、透明な窓にデザインをしたりと日本やアメリカの紙素材に比べるとすごく新鮮です。

南アフリカの通貨は?

そして南アフリカも独特の特徴を持った紙幣を発行しています。今回は南アフリカの貨幣を紹介します。

まずは南アフリカ通貨の呼称と為替レートを。
South Africa Rand(ランド:R)となります。為替は変動が大きく、最近は100ランドが約800円です。
南アフリカの他にも近隣諸国であるナミビアやエスワティニ(スワジランド)、レソトでも使用可能です。

硬貨は10・20・50セント、1・2・5ランドです。
紙幣は10・20・50・100・200ランドです。
物価は日本より少し安いくらいにも関わらず、最大紙幣は1600円ほどなので少し財布の中はかさばりやすいです。ですが、治安上の問題やカードの普及もあり、1000ランド持ち歩くことも稀です。

そんなランド紙幣のデザインは最近変更がありました。南アフリカで知らない人はいない、故ネルソンマンデラ元大統領が生誕100周年を今年迎えたのがキッカケです。デザインはマンデラ氏の生涯を5つに分けて、その年代の肖像や場所の絵が用いられています。1961年のデノミネーションから数えて7代目となるデザイン。

現在は流通が始まったばかりで6代目デザインと混在しています。体感的にはまだまだ6代目が多め。

6代目と7代目の紙幣は色や大きさ、片面のデザインは変わっていないので使い勝手やパッと見は変わりありません。デザインのみの変更で比較的小さな変化でした。

6代目のデザインとは!?

アフリカと聞くとイメージされるサファリや野生動物。豊富な野生動物の中でもヒョウ・ライオン・サイ・ゾウ・バッファローをBIG5と呼び、アフリカ各国でも親しまれています。そしてこれらの動物を紙幣にデザインしていたのが6代目の南アフリカ紙幣です。

無くなっていくと聞いて、早速コレクション。日本で友人に見せているとデザインや偽造防止など特徴に気付いてきたのでご紹介。

まず、紙幣の素材はオーストラリアやユーロなど多くの国が採用しているプラスチック紙幣。印刷はざらざらした凸版印刷です。サイズは高額になるにつれて横が長くなっていきます。

片面には人物がデザインされ、すべてマンデラさんの同じ肖像画となっています。透かしも同じくすべて同じマンデラさんで少し不明瞭な印象です。

そして私の好みであるもう片面がこちら。

デザインされているのは動物
前述の通り、BIG5の動物がそれぞれの紙幣にデザインされています。クローズアップした絵にシルエットを合わせた絵になっています。

10ランド:サイ
20ランド:ゾウ
50ランド:ライオン
100ランド:バッファロー
200ランド:ヒョウ

次に気になるのは言語
南アフリカには11の言語が公用語として国に認められています。英語がすべての紙幣に、その他10言語が各紙幣に2言語づつ載せられています。

10ランド:アフリカーンス・スワジ
20ランド:南ンデベレ・ツワナ
50ランド:ベンダ・コサ
100ランド:北ソト・ツォンガ
200ランド:ソト・ズールー

さて、ここから細かいところ。
マンデラさんがデザインされた面の数字。よーーく見ると各紙幣の動物が描かれています。


他にも透かして見ることで絵が完成する絵だったり、

紙幣の両端のデザインが繋がるようになっていたり、

と、細かなところまで凝ったものになってました。

まとめ

南アフリカランド紙幣のデザインはいかがでしたか?
南アフリカに限らず、色々な国の紙幣や貨幣には偉人だったり、国の象徴だったり、歴史上の大きな意味のもったモノなどいろいろなデザインが施されています。

ちょうどこの記事を執筆中にガーナに派遣されている隊員の友人に会いました。彼女に見せてもらったコインのデザインもまた興味深いものでした。
本の中に国とダイヤモンド。ガーナとダイヤモンドにどんな関係があるのか考えが巡りました。実際、ガーナはダイヤモンド産出国の一つらしいです。本は貿易や取引を表しているのでしょうか?

お隣の国、ジンバブエではデザインもさることながら、額面が最大100兆ジンバブエドル紙幣まで発行され、今では数円の価値、お土産品として売られることも。

キャッシュレス決済やカード決済など海外でもお金に触れることが少しずつ減ってきてますが、手にする機会があったときにはデザインを観察したり、歴史に考えを巡らせるのも楽しいかもしれません。
(海外では屋外で目の付くように高額紙幣を眺めるのはやめましょう…。)

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