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あなたを昇格試験合格へ導く64の質問(合格小論文を書く)【試し読み_無料版】

※この記事は昇格試験の小論文対策を目的に作成されたものです。

※この記事の内容はネットショップBASE内のショーカク商店にて販売している
「あなたを昇格試験合格へ導く質問8×8(合格小論文を書く)(PDF)【完全版】」

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【目次】
・①テーマ理解:8項目(No.01~08)
・②自己紹介 :8項目(No.09~16)
・③職場課題 :8項目(No.17~24)
・④解決策 :8項目(No.25~32)
・⑤行動と実績:8項目(No.33~40)
・⑥なお残る課題:8項目(No.41~48)
・⑦理想像 :8項目(No.49~56)
・⑧決意表明 :8項目(No.57~64)

【①テーマ理解】


1、会社・職場の目的・利益とは?

そもそも会社の目的とは何なのでしょうか?
これは会社は何のために存在しているのか?
という質問です。

この質問に即座に的確に答えられる人は
自分の仕事の行き着く先を
しっかり理解できていると思います。

逆に、
何となくしか答えられない人は
自分の目の前の仕事を処理するので
精一杯なのかもしれません。

昇格試験で合格するためには
この質問にしっかり答えられるように
なっておく必要があります。

なぜなら、

これから昇格して
職場のリーダー
になっていくあなたには

「広く高い視野で自分の仕事を
理解しなければならない」からです。

自分の仕事の理解が狭く浅ければ
仕事の本質が見えず
部分的な業務処理や課題対策に追われて
苦労することになります。

そうならないためにも、
しっかりと会社の目的について
理解しておきましょう。

すでに知っている人にとっても
大切な質問なので
しっかり解説を読んで
おさらいしてください。

実は「会社・職場の目的・利益とは?」
という質問自体に
会社の目的が含まれています。

そうです。

会社の目的は「利益追求」
なのです。

職場も会社の一部ですので
最終的な目的は同じとなります。

会社とは

人が集まり、製品やサービスなどを
社会に提供することで

「利益」を得て
それを株主に還元したり

より良い製品やサービスを提供するために使う
というサイクルを経て
拡大していく性質を持っています。

「利益」を得られなければ
出資リスクを負った
株主へのリターンできない

資金不足でより良い製品やサービスを
社会に提供できない

拡大サイクルから外れ
淘汰され
雇用ができなくなりますので

「利益追求」こそが最も大切な目的
となります。

この点は
公務員などの「社会公益性」を
目的とした組織と最も異なる点です。

同じように人が集まる組織でも
組織の目的の違いによって
当然求められる人材も変わってきます。

つまり、
会社員として求められる人材と
公務員として求められる人材には
大きな違いがある

ということです。
これは昇格試験の小論文で
求められることも違うことを意味します。

公務員試験対策の
小論文の本を参考にしすぎると
会社の昇格試験が求める内容とは
大きく外れることになりかねませんので
注意しましょう。


2、個人と職場の仕事の質を向上させるメリットは?

会社員における
「仕事の質」とは、
「利益追求への貢献度」
と言い換えられます。

これは、
直接的に製品製造やサービス提供に
関与しない職場でも同様です。

直接関与しない職場でも
間接的に製品製造やサービス提供に
関わっていることを理解しておきましょう。

この点を踏まえ話を進めます。
「利益追求への貢献度」とは、

個人や職場が
仕事の効率化や効果性を図ることで
リソース(人・物・金・時間)を活用
することです。

リソースを最大限活用できれば、
それは利益に繋がります。

人の能力が上がれば
時間短縮でき
その分ほかの業務を処理することができたり

物の無駄をなくせば
直接経費を削減でき
職場利益が向上できたりします。

つまり、
仕事の質を向上させることは、
利益追求に貢献できる

ということなのです。


3、個人と職場が何も対策・予防しないデメリッ
トは?


質問2での解説とは逆に
何もしないということは
「利益追求に貢献しない」
ということです。

利益を追求していけば
解決すべき課題が発生しますが

それを放置すると
得られたはずの利益を逃したり
また別の危機を招く懸念があります。

製品やサービスを社会に
提供していくということは

社会の変化に応じて
製品やサービスも変化させていく必要がある
ということです。

つまり、
何もしないということは

「会社の目的に反するあり得ないこと」
になります。

すべての会社員は常に
課題対策や予防改善に努めることが
求められているのです。


4、提供する製品・サービスを向上させるメリッ
トは?


自分の会社の他にも
同じような製品やサービスを
提供している会社があります。

同業他社と呼ばれる存在です。

この同業他社と切磋琢磨することで
より良い製品やサービスを
社会に提供していくことになります。

提供する製品やサービスを
何も向上させなければ
同業他社との競争に敗れることになるので

会社にとって製品やサービスを
向上させることはメリットというよりも
必須事項と言うべき事柄となります。

5、リソース(人・物・金・時間)を最大限活用
するには?


リソースについては
質問2での解説でも

リソース活用=利益貢献
ということをお伝えしましたが

ここではもう少し
それぞれについて深く考えてみましょう。

まず、
人の活用について

個人の能力を最大限発揮させるには
どうすればいいのか考えてみます。

個人の能力は
知識やスキルの向上によって
高くなっていきます。

能力が高くなれば、
ほかのリソース(物・金・時間)を
効果的に活用できるようになるでしょう。

つまり、

リソースの1つを活用すれば
他のリソースにも波及効果がある
ということになります。

職場のリソース全てに
相関関係があるということも
理解しておくといいでしょう。

6、過去の失敗と成功から学んだことは?

小論文を書く前に
過去の自分の仕事を棚卸
しておくと

エピソードを盛り込む際に
役立つのでオススメです。

小論文に自分のエピソードを盛り込むと
論理を体験で補完できて信用が増しますし

自分が
情熱を持ってやった仕事のことを書くと
文章に力強さが出て
読み手に響きやすくなります。

成功体験も大切ですが
それよりも
失敗から学び
今の仕事に活かしている
ことを書くほうが盛り上がります。

成功体験ばかり書くと
自慢ばかりに聞こえてしまうかもしれませんし
本当のことを書いているのかと
疑いたくなってしまいます。

一方で
失敗はチャレンジした証
でもあるので
アピール材料にもなります。

仕事を始めてから
今まで一度も失敗した経験がない
という人はいないと思うので
若い頃に失敗したことで
今はできるようになっていることを
整理しておきましょう。

例えば、

上司や先輩、取引先を
怒らせてしまったエピソードや
自分の知識不足や準備不足で
恥をかいたことなどは

誰しも経験があり
もう失敗しないようにと
気をつけていることは必ずあるはずです。


7、未来変化への準備の必要性とは?

今後、まったく業務環境が変わらない
ということはあり得ません。

何もしなくても、
取り扱い製品やサービスは
古さを感じるようになりますし

業務で使用しているツールも
劣化していきます。

またテクノロジーは常に進化し
仕事を取り巻く環境も変化していきます。

人員の入れ替わりも当然のようにあります。

つまり、

未来変化は
当たり前にやってくるもの
としての準備は必要なのです。

もし準備しておかなければ
変化に対応できずに
取り残されるかもしれませんし

準備していれば得られた利益を
損なうかもしれません。

そういった意味で
未来変化への準備は必要なのです。

とはいえ、
未来を完璧に予想することは
不可能ですので

過去から現在の流れなどから
未来を予測し
仮説を立てて
優先順位の高いものから
準備していくことになります。

自分が取り扱っている製品やサービスが
成長期にあるのか
成熟期にあるのか

それとも
衰退期にあるのかで
準備することが変わってきます。

成長期にあるのなら
設備増強や人員強化などの準備が必要です。

成熟期にあるのなら
次世代の製品やサービスの準備や
別チャンネルで利益を確保する方法を
検討するでしょう。

衰退期にある場合は
次世代製品やサービスなどへ軸足を
シフトさせていく取り組みを
急ぐことになります。

これから
昇格して職場のリーダーになっていくには
目の前の仕事だけではなく
時間軸を未来に合わせた視点も
持ち合わせることも大切なことです。

上位目線と未来思考を
今のうちから鍛えておきましょう。

8、お題(小論文テーマ)で自分が最も大切だと
考えている項目(結論)は?


昇格試験の小論文で
出題テーマ(お題)が
自由(フリー)になることは
ほとんどありません。

何かしら会社が指定したテーマ
について書くケースがほとんどでしょう。

しかし、
これまでの7つの質問に向き合って
自分なりの答えを出してきたのであれば
どのようなテーマであっても
下準備ができているので安心してください。

これからも何度も繰り返しますが、
昇格試験はリーダーシップ試験です。

これまでの質問は職場で
リーダーシップを発揮するための
質問でもあります。

1、会社の目的は「利益追求」であること
2、仕事の質向上は「利益追求に貢献」すること
3、取り扱う製品やサービスの向上は
会社存続のための必須事項であること
4、業務改善・予防しないことはあり得ないこと
5、「リソースの活用」こそが
利益に結びつくこと(リソース同士は相関関係にあること)
6、過去からしっかり学び活かすこと
7、未来の準備を怠らないこと

これらの思考を得たあなたであれば
これまでの自分の経験などの
フィルターを通して

自分が考える大切なことが
見えてくるでしょう。

小論文のテーマが
「職場の課題」であろうと
「コミュニケーション」であろうと

自分が最も大切だと考える項目を
導き出せるはずです。

別のコンテンツの
「テーマの掘り下げワーク」を
合わせて行えば更に質の高い小論文に
仕上がっていきますので
ぜひ試してみてください。

【②自己紹介】


9、職場の業務内容は?

この質問は難しく考えることなく
書き出しましょう。

どのような製品やサービスに
どのように関わっているのか
ということを書くだけです。

〇〇という製品の開発業務を担っている
〇〇というサービスの法人営業している
といったものです。

10、職場環境は?(人数・配置など)

職場環境については
職場の人数や配置などを整理することで

客観的に職場の規模を
読み手がイメージしやすくするため
に書きます。

職場の人数が数名程度なのか、
数百名なのかで、
同じことを書いても
まったく異なる印象になるからです。

例えば、
「コミュニケーションはメールだけで済まさず
対面して行うことが重要」という内容を
小論文に書いたとしても

数名程度の職場であれば
「確かに少人数ならでは濃いコミュニケーションが必要だろうな」と納得できますが

数百名の職場全員に
対面コミュニケーションを
毎回やっているとなれば

「もっと他の良い方法があるだろう」と
評価を下げることになるからです。

小論文で書きたい内容にもよりますが

読み手に負荷をかけないために
自己紹介では職場人数など職場環境を
イメージできる材料を
提供するようにしておきましょう。

11、職場状況は?(過去・現在・未来)

【①テーマ理解】でも
過去・現在・未来の話をしましたが

自己紹介でも必要であれば
職場状況を盛り込みましょう。

安定している状況なのか
変化が多い状況なのか

危機的状況なのかという情報は
小論文の前フリとして機能しますので
しっかりと意図して

盛り込むスキルを身につけてください。


12、関連する部門は?(直接折衝する部門)


自分の職場だけで
業務が完結することは稀です。

大抵は
直接折衝する
関連部門があるはずです。

これは取引先でも構いません。

業務を進める上で関係する部門を
整理しておきましょう。


13、関連部門との関係性は?(利害関係)

関連部門との関係性も
しっかりと整理してください。

関連部門とは利害関係のズレ
があるものです。

最終的な目的(会社の利益)が同じだとしても
職場レベルに細分化していくと

こちらが求めるものと
相手先の利害が相反することはよくあることです。

相手の職場の目標や使命を理解した上で
こちらの要求を論理的に示すことが
昇格後のリーダーには求められます。

すでに自然とやって
上手くいっていることもあるでしょうし
そういえば相手の職場の利益について
考えたことなんか無かった
という人もいるかもしれません。

この際、
しっかり整理しておきましょう。


14、自分の役割は?(アピールできる材料は?)

自分の役割を上手に書くことで
すでに職場から認められているという
アピールすることもできます。

例えば
少人数グループのリーダー的ポジションを
任されているということは
役割名と役割内容を含め
しっかり書くようにしましょう。

このように、
すでにリーダー的ポジションを
任されているということは

職場で一定の実績と評価がされている
ということを示すことができます。

この点は
読み手にとっては意識せずとも
自然とプラス評価する材料
となるので、積極的に盛り込んでください。


15、自分の業務内容は?(的確に示す)

職場の業務内容の中で
自分はどのような業務を担っているのかを
的確に書いてください。

これは自分の役割と
絡めて書くと良いでしょう。

役割名だけでは
伝わらない場合がほとんどなので

例えば
少人数のリーダー役の業務であれば

「少人数チームのスケジュール管理や
業務進捗の把握や指導
また上司へのチーム実績の報告などの
チームリーダーを任されている」

というように的確に書きましょう。

業務内容全部を盛り込む必要はありません。
リーダー的な管理業務の要素を示すだけで、
アピール材料として機能します。


16、お題(小論文テーマ)に答えるために必要
な自己紹介項目は?


自己紹介には
「アピールと前フリ」以外のことは
書かないことが大切です。

小論文試験ではもともと
自己紹介を書ける文字数は
限られていますので

必要なこと以外は書かないように
練習しましょう。

例えば、小論文テーマ(お題)が
「コミュニケーション」であれば

人員構成や配置を書くことは
コミュニケーション規模を伝えるためには
必須となりますが

テーマが「昇格後の行動と役割」であれば
必ずしも現在の職場人数を書く必要はない
かもしれません。

このように
小論文テーマ(お題)に合わせて

自己紹介を選別して書き分けるスキルは
何度も練習して身につけておきましょう。

ほとんどの場合
自己紹介を書く時点で
メモを書きなどで小論文のストーリー構成は
ある程度出来上がっているはずですので

前フリとして何を書いて
何を削るかということは選別できるとはずです。

最後にも繰り返しますが
自己紹介には
「アピールと前フリ」以外は書かない
ということを徹底してください。

【③職場課題】


17、個人のマインド・スキルなどの課題は?

職場は人が集まった組織なので
個人のマインド(意識)やスキル(能力)が
職場の課題に関係していることはよくあることです。

できて間もない職場であれば

個人の年齢が若かったり
年齢が若くなくても

職場での経験が短いために
職場マインドが確立していなかったり
職場で必要なスキル(能力)が
不足している場合もあるでしょう。

逆に長年続く職場であれば
ベテランの権力が大きく
新しいマインドやスキルを否定しがちになり
改革や革新しづらいかもしれません。

このように
課題が個人のマインドやスキルに
関係することはよくあります。

個人攻撃になることは
避けなければなりませんが
客観的に個人を分析し

課題を見つけていくという作業は
有効な場合もあります。


18、職場内の情報共有・コミュニケーションな
どの課題は?


情報共有やコミュニケーションが円滑で
風通しの良い職場では

課題が発生しても
スピーディに対策することで
課題が大きくなる前に
解決することができます。

しかし、逆に
風通しが悪ければ

課題が一定以上の
大きさまで膨れ上がってから
発覚することになり
大きな労力をかけなければ

解決できない事態
にもなりかねません。

情報の風通しは良さは
人間関係を良い状態に
保つことで得られます。

日頃から、
良い情報も悪い情報も
言いやすい環境ではないことが
原因のようです。

この環境作りができていない原因を
上司責任にすることもできますが

私たち一人ひとり
職場全員が意識していないことも
大きな原因の1つです。

まずは事実を確認し
情報共有の課題はないか整理しましょう。


19、職場内のシステム・ツールなどの課題は?


職場内で
システムやツールの
不具合はありませんか?

システムが機能していなかったり
ツールが現在の環境に
マッチしていなかったりする場合です。

他にも
業務の効率化や効果性にも
直結するのがシステムやツールです。

これまで使っていて馴染みがあるだけに、
なかなか改善に着手しづらい
アイテムでもあります。

また、システムやツールを
改善・アップデートするには
時間やお金、労力がかかることも
大きなポイントでしょう。

古いソフトやアプリケーション
パソコンなどは
業務効率化を妨げる大きな要因になり得ます。

また
何気なくやっている習慣や
ルールも効果が低かったり
意味のないものも多くある
ものです。

全員が使うものこそ
一人一人の課題としては認識できなくても
職場という大枠で見たら
無駄だらけかもしれません。


20、実績・目標達成においての課題は?

職場目標に直結するこの質問は
簡単に答えられるでしょう。

数値目標を達成できているか?
いないのか?

過去の達成状況は?
これからの達成見込みは?

職場の課題を見つけるには
職場目標の達成状況から
掘り下げていくことが
何よりの近道で王道とも言えます。


21、関連部門との不具合は?

関連部門との
関係性が悪いと

本来は簡単に解決できる課題も
無駄な時間と労力を要する場合があります。

現実的に
どういった表面化している不具合があり

その原因は何なのか?
また表面化していない
不具合の原因はないか?

という角度で調べていくと
真の課題にたどり着くことができます。

単純に上司同士がぶつかっている場合や
担当者レベルでの情報共有をしていない
情報共有する仕組みがないなど

人間関係が原因だったり
システムが原因だったりします。
しっかり見極めていきましょう。


22、理想像とのギャップによる損失は?

職場やそこで働く個人の
理想像というものがあります。

その理想像とのギャップによって
どのような損失があるのかということも
考えてみましょう。

個人のマインドやスキルが
不足していることでの
職場や会社の損失はどのようなものなのか?

職場のシステムやツールが
効果的でないことでのリソースの損失はあるか?

何となくうまくいっている職場であっても
理想像とのギャップという視点で見れば
必ず課題が見つかりますので

ウチの職場はうまくやっているから
課題が見つからないという方には
この方法がおすすめです。


23、3年以内に生じる職場課題とは?(今でき
ている事・準備不足な事)


「3年以内に生じる課題」と
問われてもピンとこない方も多いかもしれません。

しかし、こう考えてみるとどうでしょうか。

3年前には問題ではなかったのに
いまは課題となっていることはないだろうか?
と過去を振り返ってみるのです。

そう言われれば
という課題がきっとあるはずです。

どんな職場でも3年間まったく変化がない
ということはあり得ません。

上司が変わる、担当者が変わる
取り扱う製品やサービスが変わる
提供する製品やサービスの量が増減する
使っているシステムやツールが変わる

など何かしらの変化はあるはずです。

そして
変化があるということは
そこに課題がある

ということになります。

課題が出てから対策すれば良い
という考えもありますが

課題が出ないもしくは減るのであれば
それに越したことはありません。

職場にはある程度のパターンがありますので
3年程度であれば

過去のパターンを分析し
未来を予測して仮説を立て
今の内から予防しておく
ということも考えておきましょう。

仮説を立てられたら
今できている事は何か?
準備が不足している事は何か?

というを考えておけば
課題を設定することができるのです。


24、数ある課題の中で最も重要なものと、その
理由は?


これまでの質問を通して
職場の課題をあらゆる角度で見てきました。

その中から
最も重要なもので

小論文に結論として書くものは
何でしょうか?

これは小論文テーマ(お題)によって
少し変わってくるはずです。

また、小論文では
解決策とすでに行動していることまでを
書くことが求められます。

それらを踏まえ
結論として何を選び
どのような理由を書くのかということも
テーマによって選び分けましょう。

お金と時間や人手が無限にあるのであれば
どんな課題でも解決できます。

しかし、実際には、
お金にも時間にも人手にも制限があり

その中で、
優先順位を付け課題を設定することが
求められているのです。

冷静に現状を把握・分析し
現実的で実現可能な課題を設定
することこそ

昇格試験で会社が問うていること
なのです。

ただ短絡的に

「これが一番大きな問題だ!
会社が金をかければ解決できるんだ」

と言う事は誰にでもできます。

自分が昇格した先の役割の範囲内で
解決すべき課題を見つけるということを
意識してください。

わかりやすい失敗例として
以下のようなものがあります。

上司や先輩に
「視点を高く持て」と
言われたことを
拡大解釈してしまい

昇格試験の小論文で
視点を高くし過ぎて

「自分が社長だったらこうやる!」
というのを書いてしまう失敗です。

解説するまでもありませんが
昇格試験の小論文で問われていることは

「昇格したらどうするか」であるのに対して
「自分が社長になったら」と書いてしまうと
問われていることにマッチしていません。

マッチしないということは
評価されないということです。

少し冷静に考えればわかることだと思います。

正しく自分の役割認識ができるということも
昇格試験で問われていることなのです。

これらを踏まえた上で
自分の役割にマッチした課題を設定
してください。

【④解決策】


25、マインド(意識)面での対策は?

解決策を考える際に避けられないのが
意識面の対策です。

重大ミスや大事故などで
莫大な被害が出るなどの
大きなインパクトがあれば
一気に意識を変えることができますが

それほどのインパクトはない課題の場合

これまでのままでいいじゃないかとの甘えもあり
簡単には仕事に対する意識を
変えられないことがあります。

もしその課題解決に緊急性があれば
意図的にインパクトを作り
一気に意識変革を起こしましょう。

例えば、上司を巻き込み職場として
取り組み姿勢を宣言するということで
インパクトを作るという方法もあります。

ただし、注意点として

意識面は一時的に改善されたとしても
元に戻りやすいということです。

人の意思は決して強いものではなく
水のように低きに流れる性質があります。

その意識が個人や職場の風土として
落とし込まれるまでには

何度も確認し修正する必要がある
ということです。

この意識面について深掘りしすぎると
精神論を一方的に語る

ということにもなりかねませんので

次の質問である
「ハード面(仕組み)での対策」と
バランス良く対策していきましょう。

26、ハード(仕組み)面での対策は?

ハード面(仕組み)での対策とは
これまで何度も出てきた
システムとツールの対策が有効です。

課題が何か?によって
使っているシステムやツールは異なりますが

例えば「コミュニケーション」の課題であれば

毎日1回は対面コミュニケーションが
取れる会議体を設定して
情報共有できるようにする

といった取り決めをすることも
システム(運用)改善となります。

また逆に定例会議体での定常連絡項目は

メール配信で済まし
会議時間を短縮するということを

「業務の効率化」という
小論文テーマ(お題)で書けば
対策として成り立ちます。

自分や職場の業務を見直してみると
ルーチン業務としてやっている半分以上は
システムやツールの改善によって無くせたり
減らせるものです。

まずは当たり前のこととして
習慣的に作業している業務を
見直してみましょう。

ただ自分のことは
自分じゃ気付きにくいということから

職場全体で各自の業務をオープンにして
他人からの改善案やアドバイスを取り入れて行く
という取り組みをしてもいいかもしれません。

何時間もかけてやっていた業務が
実は別のやり方があって
数分で終わるようになった
という話はよく聞きます。

最初は面倒かもしれませんが
結果として自分の負荷が減ったり

職場の利益につながるのであれば
試さない手はありません。

27、コミュニケーション面での対策は?

これまでの解説でも
度々「コミュニケーション」について
触れてきましたが

誰もが実感しているように
コミュニケーションは仕事の中核
となるものです。

むしろ、
コミュニケーションさえできていれば
仕事の半分以上は上手くいくのではないか
とさえ感じます。

実際に
仕事はあまりできないのに
コミュニケーションに長けている人が

上手に仕事を回して
成果を出している場面をよく見かけます。

あなたの周りにもいるかもしれませんし
あなた自身がそうかもしれません。

一方でコミュニケーションに
苦手意識を持っている人も
多いのではないでしょうか。

このように
コミュニケーションについては

自然と上手にできる人
そこそこできる人
かなり苦手な人など

タイプの違いはありますが
対策については個人に任せるのではなく

システムやツールを改善してしまうことで
一気に解決していくのです。

人に任せてしまうと

自然と上手にできる人は
「なぜできないのかわからない」

かなり苦手な人は
「教わってできるものではない」

ということで平行線をたどり
改善されないからです。

これまでの経験と実績から
コミュニケーション対策は
システムとツールで解決する

というのが、現時点での私の結論です。

ただし、
あくまでこれは私の結論ですので
別の効果的な対策もあると思います。

ご自分の職場状況の課題によって
最適な対策を考えてみてください。

28、課題を無くすには?(改革・革新)

対策を考える際に
課題そのものを無くしてしまう
ということができないか
考えてみてください。

よく考えてみると
必要のない業務だったので
無くしてもほとんど支障が無い
ということもあり得ます。

少しずつ対策して
改善していくことも大切ですが
思い切って無くせないか

という選択肢は必ず検討する
ようにしましょう。

検討した結果
無くせないことがわかったしても

無くそうとした事で
変わった視点から課題を見たら
新たな対策案が出てきた

ということになるかもしれません。


29、課題を減らすには?(効果的・効率化)

課題の対策として一般的なのが
効果性を上げる
効率化する
というものです。

この質問に関しては
詳細な解説は不要でしょう。

課題の真の原因を突き止め
その原因について対策する
という作業です。

30、効果の見込みを定量化できているか?(分
析と論理性)

対策について効果見込みを
小論文に書き込む際には
必ず定量化しましょう。

数字で語るということです。

定量化できれば
分析できますし
小論文の論理補強にも使えます。

効果見込みについて

「かなり良くなった」
「大幅に改善された」

と小論文に書いても
読み手には正確に伝わりません。

例えば、
10%増加できた
(対前年比+3ポイントで過去最高の値)

といったように
効果の数値化および
数値の比較と解説まで書くようにしてください。

数字だけを示せばいい
というものではありません。

数字を理解するために
必要な説明もしてあげましょう。

31、現実性があるか?(現在の職場の人・物・
金・時間で実現できるか)

解説策について議論している時に
現実性のない発言をする人を
誰しも1人は思い出せるのではないでしょうか。

しかも、その人は
「したり顔で自信満々に」
現実性のない発言をするのです。

そういった発言に周囲の人は
「金も時間もいくらでも使えるなら
誰だってそうするよ」

「それができないから議論しているんだろ」
と思っています。

しかし、
このように会議では冷静に考えている人でも

自分の小論文になると大胆になり
現実性のない対策案を書くことも
珍しくありません。

確かに、
小論文には極力曖昧さを
感じさせないように書くことは有効ですが

それが一定の範囲を超えてしまうと
逆効果になり評価を下げてしまいますので
注意してください。

32、実際に行動しているか?(試している事・
机上空論では無い証拠)

この質問は対策を書く上で
「最も大切な質問」です。

小論文の対策には、
自分が行動していない対策は
書いてはいけないからです。

職場でリーダーシップを発揮する人は
常に職場の課題に向き合い

行動をすでに起こしている人という前提で
昇格試験の小論文のテーマ(お題)が
出されます。

実は、
職場課題に対して何も行動していない人は
その時点で合格圏外なのです。

つまり、
少し厳しく聞こえるかもしれませんが

小論文試験は試験日の
ずっと前から始まっていて

この行動という条件を満たしていない人は
試験を受ける前から
不合格ということになります。

しかし、
このコンテンツを読み込んでいるあなたは
職場でリーダーシップを発揮すべく
すでに行動を起こしているでしょう。

その行動を整理して書き上げればいいのです。

もし、まだ行動を起こしていないのであれば
今日から行動すれば間に合います。

行動していないことは
小論文試験には書けませんが
一歩踏み出したことは
堂々と書くことができるからです。

【⑤行動と実績】


33、いま個人で取り組んでいる具体的な解決行
動は?

ここから先は【有料版】でお読みください。
       ↓↓↓
あなたを昇格試験合格へ導く64の質問(合格小論文を書く)
https://note.com/shinichiro_obata/n/nbf95f5134a2d

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【昇格試験と向き合う】小畑伸一郎
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