リモート入社をどう乗り超えるか
オンライン面接が就職活動の主流(マクロで見るとそうでもないっぽい?)となり、早一ヶ月程度経ちました。そこで採用決定した方が入社してくるのがこれからです。つまり、オンラインオンボーディング時代が到来します。
オンラインオンボーディングについて考える前に、オンラインと対面の違いについて考えてみようと思います。
オンラインと対面の違いは得られる情報の違い
人は五感を通じて現実世界を認識しています。五感とは視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚のことですが、まず、オンラインでは嗅覚・味覚・触覚の情報を共有できません。共有している視覚・聴覚情報も断片的なものです。デバイスのフレーム(モニターとスピーカー)に切り取られたお互いの容姿(視覚情報)・声(聴覚情報)の情報しか手に入りません。
得られる情報の差がオンラインと対面の違いみたいですが、これがどういった問題を引き起こすのでしょうか?
人間は五感を共有しないと相手を信頼できない
人は五感を総動員しないと相手を信頼できません。
そもそも、人が人を信頼する時ってどういう時でしょう?
簡単に言うと、お互いのことを深く共有できたときです。繰り返しますが、人間は五感を通して世界を認識しています。つまり、五感を通してお互いを深く知ることが必要です。
では、オンラインで手に入る情報で、それがどれだけ足りるでしょうか?
まず、嗅覚・味覚・触覚情報は共有できません。深く知るどころかゼロです。
もちろん、たとえ対面でも相手の匂いを嗅いだり、触ったりすることはほとんどないと思います。でも、同じ空間にいたら同じ匂いを感じるし、一緒にランチを食べたら同じ味を共有できますよね?
オンラインではそれが叶いません。
オンラインで部分的に取得できている視覚情報・聴覚情報にしても同じことが言えます。同じ空間で同じ方向を向いたら同じものが目に入るでしょう。オンラインではそれができないのです。
つまり、五感を総動員できません。これが、なんとなく感じている、オンラインだけで相手を信頼できないことの正体です。
どうすればオンラインでも分かち合えるのか
視覚・聴覚だけ使って五感を(仮想的にでも)共有する術こそが解決策になります。
簡単にできることは、深い会話をすることです。
表面的な仕事の話だけでなく、プライベートの話をしたり、幼少期の話までしてみたり。写真や映像があるならばそれを見せ合うのも良いと思います。聴覚だけでなく視覚で深く分かち合うことができますし、そういったものを通じて、記憶の中にある他の五感も分かち合うことができるかもしれません。
今流行りつつあるオンライン飲み会で、離れていても同じ食べ物を摘むのはどうでしょう?味覚・嗅覚を共有できます。
ということで、オンラインオンボーディングの要旨について語ってみました。とはいえ、私を始め多くの人にとって未体験の世界であり、それがこれから不可避に訪れることになります。
ここに記載した内容は一つの仮説なので、実際にやってみてどうなるのか、実体験を通して検証&昇華していければと思っています。
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