いかにして観葉植物をそだてるようになったか
今まで猫や昆虫など結構色んな生き物を飼育してきた。
まず彼らは自分から動くことはない。葉が大きくなったり、茎が伸びたりはするけど、自分の足で歩くということはない。当たり前だけど。
それに自分の意思自分から伝えようとしない。そもそも意思があるのかは置いといて、仮にあったとしてもこちらに分かるようなことはない。
もっとも、弱れば萎びてきたり、葉先から枯れてきたりはする。
観葉植物の場合は室内で育てる。よく目につくし、おまけに大体の観葉植物は日本では見ないような風体なので、その植物の存在感がある。
また室内で育てるということは、(決して広くない)自分の空間を割いて植物に場所を与えることになる。
要は自分の生活への介入を、彼らに許している。
世話と言っても、大体はそんなに手はかからない。ちゃんと水やりをして、定期的に肥料をやって、日光をちゃんと浴びさせる。
あまり植物という感じはしないかもしれない。
しかし、当然彼らは植物であり、生きている。手間はかからないが、ふとした時に新しい芽や株を見つけて、彼らも生き物であることを再確認する。
「こっちはこっちで上手くやるから、そっちも上手くやってくれよな。」という静かな信頼感を彼らとの間に感じるのだ。
彼らは必要最低限の世話さえすればたくましく育つ。
こちらも彼らが育つ間に、色々ある。にんげんだものねえ。
ふと、お互い目を見合わせたときに、自分は自分で、あいつはあいつでやってきたんだな、と思う。
そろそろ植え替えしてやらなくちゃ。