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J3 第4節 セレッソ大阪U-23対SC相模原レポート

日程:3/25(日)14:03

試合会場:キンチョウスタジアム
入場者数:1009人
主審:酒井 達矢


【公式】ハイライト:セレッソ大阪U-23vsSC相模原 明治安田生命J3リーグ 第4節 2018/3/25


セレッソ大阪U-23 【2対1】 SC相模原

得点

後半35分 北井 佑季(SC相模原)
後半43分 西本 雅崇(C大阪23)
後半46分 山田 寛人(C大阪23)

セレッソ大阪U-23

蹴り込んでくる相手の攻撃に、ほぼ対応できていたDFライン

SC相模原がジョンをポイントにしてくることを把握していたからか、非常にDFラインの統率が90分通して出来ていた印象。

裏を取ってくる相手選手の走り出すタイミングと、蹴る瞬間にラインを上げてオフサイドを何本も取っていた部分は仕上がっている部分だと感じた。

ピンチを招いていたケースとしては、

1.サイドの深いエリアから切り込まれたとき
2.ジョンの足元にボールが入り、前を向かれてしまったとき

PKになった場面などを考えると、蹴ってくるボールに対しての対応は全員準備が万全に出来ているのに対して、サイドをドリブルで切り込まれてしまうと1対1で負けてしまう局面が見られた。

また、相手FWのジョンにもDFラインとDHの間でボールを保持され前を向かれたときには、相手に自由を与えてしまうことが多く、パス主体のチームにはそのスペースを突かれるのではと感じさせた。

焦りからのミスより、凡ミスが目立った

個人個人がやりたいことが分からずに焦ってミスをしてしまう場面は少なかったものの、やりたいサッカー(又は展開)がイメージ出来ているのに精度の問題で凡ミスが発生し、チャンスとなる場面が一気にピンチに切り替わる数が多いのが課題とも感じる。


後半からサイドと縦パスを上手に使い分け、攻撃のリズムを生み出す


後半は風上になったもののSC相模原とは対照的に足元から足元へとつないでいくサイド・くさびを交互に入れつつ攻撃のリズムを作ろうと、チーム全体で意識を共有してやり続けた結果として失点後も焦ることなく自分たちのやるべきことを信じ続けて得点と勝利をもぎ取った。

SC相模原

前半はツートップがどちらも起点になろうと重なり、セカンドボールが拾えない場面が多かった。


今シーズン初スタメンの久保裕一選手。精力的に動いていた印象だったが前半ではジョン選手と共にロングボールに対して重なって競り合う場面が良く見られた。

その為に本来であればセカンドボールを拾うために数的優位を作らなければいけない局面でボールロストしてしまう、もしくは競り勝ち自分たちのボールとなっても連動して攻撃を作ること動きが少なかった。

前節(中止の前の長野戦)での北井選手の試合後のインタビューでは、

「ジョンにボールが入ったときに、周りがセカンドを拾うというのがチームの決まり事。」

と言葉を残していた。それを考慮すると久保選手にはポイントになるより、ジョン選手を信頼してポイントターゲットという役割は任せて、浅いセレッソの裏に抜け出す動き、もしくはセカンドボールを拾い攻撃を一度で終わらせずに厚みを持たせる役割分担がきっちり出来ていれば、また攻撃のバリエーションが増えていたかも知れない。

ジョン選手へのボールは頭を狙うより足元の方が良かったのでは?

前半からジョン選手をポイントにロングボールを多用していたのは一つの戦術として徹底している部分だと感じたものの、果たして今日のピッチコンディション(風や芝の状態)を考えると頭で合わせることよりもジョン選手は足元で貰いたかったのではないかと感じてしまう。


その理由は前半であれば自分が競ろうとして裏に流す、もしくは近くの選手に落とすよう意識していても、頭で合わせるよりも足元で貰う方が正確に落とせる(もしくは次の動作に流れる)自信があったのではないかと思わせるほど足元のテクニックは優れている印象があった。


さらに後半は風下になり、戻るボールに対して頭で合わせるのは難易度が高いことを考えると、状況に応じて足元に強いパスを当てて組み立てる柔軟性はあっても良かったかなと感じるしコミュニケーションで改善される部分かも知れない。

谷澤選手の負担が多い

静岡学園時代から彼のテクニックなどを知っているので、今回久しぶりにプレーを見た印象を一言で言えば、

「背負いすぎてしまっている」のではないかと感じた。

もちろん年齢的な部分や求められている役割もあるだろうけど、それでも背負いすぎているのではと思わざる得ないほど組み立てから攻撃参加まで幅広く役割を担っていた。

試合後のコメントの中にも、

「今年はチームも大きく入れ替わって、やろうとしていることも全体的に変わってきているので、チームとして力というか、もっとまとまりを持ってやっていかないといけないと思います。ちょっとした細かい連係の部分であったり、そういうところがまだまだ合っていないので、チームとしてやっていきたいと思います。」
選手コメント[ 谷澤 達也 ]

という言葉からも読み取れるように入れ替わりがあっただけに、細かい部分でのコミュニケーションや役割を託すという部分をもっと谷澤選手が率先して周りの選手に声をかけることで、自分が本当に輝くエリア(バイタルエリア)での仕掛けを余力を残して出来るような気がした。


得点後にもっと皆で喜びを分かち合っても良いのでは


北井選手は今シーズン3戦連続得点を決めており、SC相模原というチームの中で乗っている選手の一人であることは間違いないはず。


そんな彼の得点後、抱き合って喜んで駆け寄っていったのは38番の千明選手だけであり(もちろんアシストをした選手に集まっていた部分もあるが)、PKを外した後の先制点ということ、さらに上記の谷澤選手のコメントを拝借するなら大きく入れ替わったチームであれば、得点者(しかも乗っている選手)に対して全員で駆け寄り祝福しても良いのではないかと感じた。


細かい部分だけど、そういうところこそチームが一つになったりするきっかけになるのではないかという印象を受けた。

【試合を観て】

どちらのチームに対しても試合を何度も観ているわけではなく、前節のチェックをした程度なので細かい戦術やチーム状況、選手の入れ替わりなどに関しては詳しくありません。


ただ、やっぱり試合を観るのにクラブが出来た背景や、どんな選手がどんな思いでプレーしているのか、サッカー以外の広報活動なども含めてチェックするとさらにサッカーを楽しく観れるのではないかと改めて思いました。


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