こどもとおとな
週末にフットサルシューズとボールを買いにスポーツショップに行った。
ちょうど日本代表がワールドカップを戦い終えた後の週末とあってか、こども連れの家族が多く、
「乾選手と同じスパイクが良い!」
「半端ないシュートが打てるスパイクが欲しい!」
と影響を受けているなと感じつつ、ある親子の会話が興味深かった。
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こども「ねぇ、このスパイク欲しい!」
母親「あんた、この前買うてあげたばっかりやん。なんでそんなに新しいの欲しいん?」
こども「おかんだって新しい服、すぐに買うやん。」
母親「あれはセールで安かったから買うたんや。」
こども「この店も10%オフって買いてあるで。」
母親「10%オフはそんなに安ないねん。」
こども「…。」
母親「今、使っているスパイクが使えんくなったら買うたるから。」
こども「お父ちゃんに、5日前におかんが若い兄ちゃんと車から降りるときにキスしてたの言うてもええの。」
母親「なんなんそれ。知らんし。」
こども「〇丁目の角で車から降りようとしてたとき、キスしてたやん。〇〇ちゃんが写真取ってLINEに送ってきたで。どうすんの。」
母親「ここで言うことちゃうやろ。とりあえずお店出よか。」
こども「新しいスパイク買うてくれへんかったら無理。」
母親「今回だけやで。」
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こどもは新しいスパイクが欲しかったから嘘を言ったのか。それともおとなを欺こうとしたのか。どちらなのか真実は分からない。
母親に対して、自分が欲しい要求のために隠しカードを持っているこどもをみて、たとえ親であってもこどもを見れてる、把握していると思いつつ、見えているのは一部分であるのかなと。
あのこどもは新しいスパイクで元気にサッカーをしているんだろうか。
あの母親は新しい男性に乗り換えているのだろうか。
使用済みとなっている父親は何も知らずにいるのだろうか。
こどもがおとなで、おとながこども。