家族旅行の行き先をルーレットで決めたらハプニングだらけになったので聞いてほしい
みなさんこんにちは、くらたです。
家族、特にお子さんがいる状況での旅行というものにはハプニングがつきものではありますが、その中でも一番ショックがでかいのは…
前日になって子どもが体調を崩して予約を全キャンセルすること
これに尽きるのではないでしょうか?
特に小さいお子さんをお抱えのご家庭では結構あるあるなことだとは思うのですが、我が家も当然同じような経験をして幾度となく苦汁を飲まされてきました。
その中で出た答えの一つとして『そもそも予定なんて決めないで旅行に行ったら良いのでは?』が実際に可能なのかを検証すべく、昨年はサイコロの旅と称して行き先を含めた全ての予定を当日に決めるなんてことを決行してみました。
これが思いのほか我が家にフィットしていたり、周りの方から「何それめっちゃ面白そう!」なんてコメントをいただけたりしていたので…
調子に乗って今年もやってみたらエラいことになりました!!!!!!
なので、我が家が数年後に「こんな旅行してたねー!」の酒のつまみになるように&同じような旅を検討されている方の参考になるように(なるのかな…)レポートしていきますのでよろしくお願いしますー!
1. ルール&事前準備
ちなみにですが昨年は
このようなルールで行き先を決めていました。
基本的にはこのルールで全く問題はなかったんです。
ですが、これだと新幹線が通ってない県に行くことができないという欠点を見つけてしまったんですね。
我が家の目標の一つに旅行で”全国制覇をする”というのがありまして(字面にするとヤンキーか大名みたいだな)このルールのままではそれが叶わないということで今年は変更をしてみました!
フフフ…準備で9割決まると言われてますからね。
孫子先生、その辺りは抜かりないっすよ僕。
というわけで、新ルールがこちら
ルーレットは色々探してみたんですが、見つからなかったので自作しました。
ちなみにパッキングは当日にやります。
我が家にはパッキング神(嫁ちゃん)がいるので15分もあれば出かける準備完了しちゃいます。
2. 出発当日
おはようございます。
出発日がやってきました。
昨年もそうだったんですが、どこに行くか誰もわからない旅行なのでモチベーションの置き所がわからなく、なんとなくソワソワしてる感じで迎えております。
まずは家族の体調と体温確認…よし!
それでは早速お兄ちゃんにルーレットを回してもらいます。
出たのは…
【愛媛県】四国!?
振り直し?もちろんしませんよ!
では、行ってきます!
◆行き方の選択肢の多様性
とりあえず、新幹線を使って行くことにした我が家。
(リッチなご家庭は飛行機で快適な旅をお楽しみください)
ここで最初のサイコロチャンスが訪れます。
【どのルートで四国に上陸するか】
海路も入れるとさらに選択肢は増えてしまうので、この辺りは一旦取り除いて…。
大きく分けるとこんな感じです。
なぜか③のルートがすっかり抜けていたので①②のどちらかで争うことに。
2択でサイコロなら【半丁】です!!!
「半」なら松山で鯛めし!「丁」なら香川でうどん!
麺好きの僕はもちろんうどんルート!
頼むぞ息子たちよー!
いいのです、家族が楽しんでくれていれば…!
嫁ちゃんが大きい口開けて嬉しそうに鯛めし食べてる姿が見れれば…!
この結果が後々の大惨事につながることも知らずに、我々は新幹線内でヘラヘラ酒を飲んでるのでありました。
3. 大誤算!車も宿もない!!!
というわけで無事広島県は福山駅に到着。
この勢いのまま今治まで渡って初日に愛媛入りを果たそうかと思ったんですが…。
車が手配できない!
基本的に我が家はカーシェアを利用することが多く、平日なら当日でもそこまで問題なく借りることができるんですが…。
どうした、福山駅。
一台も空いてないじゃないか。
カーシェアに限らず、近隣のレンタカー屋も軒並み利用不可に。
みんな同じこと考えてる?いやいや、そんなはずは…。
出張でパーク&ライド的な利用方法をしているビジネスマンがいるのかな…?
駅周辺は確かに激戦エリアになるんですけど、福山駅だぜ…?
しゃーなしで、今治駅まで行っちゃうことも考慮に入れてみたんですが周辺で空いてる宿が1軒もない。
どこでも泊まれちゃう・借りれちゃうがこの旅の最大のメリットだと思っていたのに…!
子連れでストイックに移動しまくるのは負担が大きすぎます。
幸い福山駅で宿の確保はできたので、翌日愛媛県入りを目指すことにします。
うーん、初日にして大ブレーキ。
広島泊により想定していなかった尾道ラーメンや広島焼が食べれたのはラッキーだったけど、大丈夫なのかしら…?
4. 愛媛県に入るもあわや野宿!
おはようございます。2日目でございます。
家族が寝静まっている早朝、昭和ストロング系のサウナカプセル&サウナ日本よりお届けいたします。
24h営業なので、子どもたちが起きてくる前にパパは必ず行っておきましょう。
張り切って愛媛入りしましょうー!
目指せ鯛めしー!
愛媛県入りを目指すにはしまなみ海道を渡る必要があります。
電車が通っていないので、高速バスを利用して『今治タオル』で有名な今治市へ向かいます。
高速バスは大体1時間に1本くらいは出ているので、そこまで時間にシビアにならずに乗ることができるはず。
最悪子どもがグズっても「まあ次乗ればいいや」くらいのテンションで次を待つことが出来るのでご安心を。
また、自転車で渡ることも可能なんですね。
持って行かなくてもレンタサイクルで乗り捨て出来たりするサービスもあるので(なんとチャイルドシート付き自転車のレンタルもあるみたい)それを利用して、島々をのんびり渡るのもアリですね。
※ちなみに福山駅ー今治駅間は100kmくらいあるので、それなりの気合いは必要
無事今治市に到着しましたが、ここでも足がない。
レンタサイクルの手もあったけど、あいにくの雨。
タオル美術館なんかも観てみたかったけど、とにかく足がないと身動きが取れない!
この辺りは行き当たりばったり旅の脆弱性が見える部分ですね。
あ、もちろんリッチなご家庭はタクシーを使っちゃえばこのあたりの悩みは一発で解消するので気にしないでください!
というわけで、にっちもさっちもいかないので泣く泣く今治市はスルー!
愛媛まで突入できたので、このまま松山市まで向かいます!
ちなみにJR四国ではアンパンマン鉄道なるものが通っており、子どもたちのテンション爆上げ必至の電車が走ってるので電車を利用する際はお忘れなくチェックを!
※やなせたかし先生は高知県出身
◆松山入りしてわかった宿が取れない理由
愛媛県の県庁所在地、松山市に到着しましたー!
遠かったよー!
さあ、大人の目的『鯛めし』にありつこうではありませんか!
え、そうなの?
なかなか来れる機会がないんだから…
当然両方食べます。
松山市内に結構鯛めしのお店はありますが【宇和島鯛めし】と【松山鯛めし】どちらがメニューにあるかは事前にチェックしておいた方がいいかも!
ちなみに僕らが行ったのは松山三越内にある『坊っちゃんフードホール』
ランチの時間が14時くらいまでのところが多い中、ここは通しで営業していてくれているのと、最悪子どもが鯛めし食べてくれなくても和・洋・中のフードショップが入ってるので安心!
さて、お腹も満たされたので今夜の宿の予約をしましょうかね。
平日なら当日でも絶対安定のビジネスホテルが…ない。
ビジネスホテルが全く空いてない!!!
どうした今回の旅路!
パッキング神&サーチ神の嫁ちゃんですら根を上げている。
あんなにウッキウキの顔していたのに一転して鬼の形相でスマホと格闘しています。
どうやら第50回全日本中学校陸上競技選手権大会なるものが開催されており、そこかしこに『ALL JAPAN』のTシャツを身に纏った中学生たちがいます。
これだ。
とんでもないタイミングで松山に来てしまった…!
今までの工程で車や宿が取れない理由が明確になった瞬間でした。
恨んでないよ、全中出場者の皆さんお疲れ様でした。
◆やっとの思いで道後温泉IN
ハプニング続きでしたが、やっと腰を下ろしてのんびりできそうです。ちなみに道後温泉は…
なんですって。
まさかの日本三古湯にうっかり来てしまってた!!!
ちなみに道後温泉本館は現在改修工事中で、入浴は可能ですが一部利用できない施設もあるそうなので要注意です!
さらに今は『DOGO ART 2023』という道後温泉地区が2021〜23年度までの3年間にわたって取り組んでいるまちづくり事業「 みんなの道後温泉 活性化プロジェクト」の一環として開催されており、道後温泉本館もこんな感じの外壁で装飾されてました!
ただお風呂に入るだけでなく、目で楽しめるのもいいですよねー!
ちゃんと子どもたちが楽しめそうな『駄菓子屋さん』や愛媛に来たらやってみたい『みかんジュースの出る蛇口』なんかもあります。
さらには道後温泉 椿の湯には誰でも利用できる授乳室も用意されてるので安心して過ごせます。
これはタオル専門店「伊織」内にある無料で遊べるボールプール。店員さんが快く案内してくれますが、ここにハマると小一時間は出れないので覚悟しておこう!
この夜『大将なお』爆誕しました。
背景の「入魂」が大将感を加速させてる。
ちなみに飲んでるのは盃ではなくあら汁。
5. まだまだ終わらない!最後のハプニング
気がつけば最終日。
移動移動&ハプニングでバタバタ過ごしてましたが、ようやっと帰路に着くことにします。
帰りはこんな感じの予定
丸亀駅でくらた待望の讃岐うどんを食べる
↓
瀬戸大橋を渡って岡山駅に行く
↓
新幹線に乗る。
今までの工程に比べたら超簡単、so eazyです。
特に大きな問題もなく丸亀市に。
ちなみに丸亀製麺って丸亀市発祥じゃなくて兵庫県加古川市発祥の企業なんですって。なんで丸亀にした。
讃岐うどんはコシがあってめちゃくちゃ美味い。
でも、小でも大人1人(おじさん)の胃袋は一発で限界を迎えるので、店舗によっては『半玉』とか『ハーフサイズ』みたいなのもあるからそっちにしたほうが2~3店舗回ることができるはず。
◆広島フェイク
さて、腹ごしらえも終えてマップを見ながら辺りを散策してるとこんなのがあるじゃないですか。
あれ、もしかして船で『広島』『本島』に渡れちゃう???
子どもたちはまだ船未体験だし、時間もあるなら船で渡ってみちゃおうか!
でも本島ってどこ???まあ、いっか!
ということで、丸亀港へ。
船の利用は初めてなので恐る恐るでしたが、待機場に人がちらほら。
寝転がってモンストやってる高校生もいる。
彼らはきっと島の民なんだろう。
船の出発までは1時間くらいあるので重ねられたパンフレットに手を伸ばすと…。
なんと広島は広島でも島の広島!!!!
さらに本島は『ほんとう』じゃなくて『ほんじま』!!!!
これうっかり渡船しちゃった人絶対いるでしょ???
経路を見るとどうやら本島から本州に渡るルートもあるみたいだけど、これまでのハプニングを考えると絶対に良いことが起きそうな予感が全くしないので断念することに。
渡れずにまた宿なし(多分今度はリアルに野宿)になったら流石に困ってしまう!
大人しく丸亀駅に戻って電車で瀬戸大橋を渡ることにしました。
◆あさっての方向へ向かうお土産
旅も佳境に入りました。
もういよいよ何も起きません。
ですが、ハプニングは油断した時にやってくるのです。
丸亀駅から再び『特急しおかぜ』に乗り、隣駅の宇多津駅へ。
どうやら我々の乗ってる電車は宇多津で連結・切り離しを行うそう。
『特急しおかぜ』は岡山方面へ、『特急いしづち』は高松方面へ向かう列車。
みなさんもうお分かりですね。
我々の乗ってた車両はなんと『特急いしづち』
このまま乗ってると目的地ではない高松駅に向かうことになってしまいます。
「へえ、今この車両が切り離されてるみたいだよー」
なんて30秒前くらいに呑気に言ってた僕、さっさと気付け。
発車ベルがなってる中大慌てで荷物とベビーカーと子ども2人を抱えてしおかぜのあるとなり車両へ。
駅員さんも僕らの形相を察してくれたのか「慌てないで良いですよー!」だって。
無事出発前に飛び乗ることに成功し、一息ついたところ…
お土産がない
見事に特急いしづちの網棚の上に置き去りにし、お土産だけが高松を目指していきます。
なんなんこれ。
6. さいごに
大量のハプニングには見舞われましたが、家族全員無事に帰宅することができました!
・ルートや観光地など選択肢が複数ある場合はサイコロで決める
は今回の旅行ではゆとりがなさすぎて全く使いどころがありませんでしたね。
ですが、ハプニングこそこの旅行の醍醐味かな?とは思うので、それを楽しめる方はぜひチャレンジしてみてください!
我が家的にはいつかこの旅で世界旅行してみたいですねー。
それができるよう頑張って仕事します!
最後までしょもない企画に付き合ってくださりありがとうございましたー!