BtoBインサイドセールスの徒然なるままに(営業?の返し方編②)
みなさまご無沙汰しております。少し時間ができましたので前回の続きです。
新人営業マンAさんの質問
新規営業活動でテレアポをしたら、受付に「営業ですか?」と聞かれます。「営業です」「営業じゃありません」のどちらが正しいですか?
と言うご質問に対し、受電者何はを基準に「営業ですか?」と断り文句を発するのか?
「怪しい?」と思う 受電者の経験則から判断する「NGセンサー」
・意識した喋りかた/元気な喋りかた
・まるで文章のような敬語(贅肉)
・間が持たない
今回は「まるで文章のような敬語(贅肉)」について説明いたします。
トークスクリプトの作成
営業マンやインサイドセールスメンバーがテレアポを行う際に、必ず「トークスクリプト(台本)」を作成します。
トークスクリプト(台本)とは
営業マンやインサイドセールスメンバーが、電話先の相手に対して会話する際の内容や流れ・順番を決めた台本(スクリプト)のこと。トークスクリプト通りに会話できたらゴールになる。最終的な電話のゴール(アポイントや申込など様々)に結び付くためのフローチャートで作成することが多い。
トークスクリプトの作成こそ「NGセンサー」を掻いくぐるための重要なポイントになります。
そのトークスクリプト・・・なんか怪しくないですか?
私も様々なクライアントのトークスクリプト修正に携わってきましたが、よくあるパターンとして「長ったらしい書き言葉」や「普段使いしない敬語」がそのまま使われていることがございます。以下のトークスクリプトを音読してみてください。
悪いトークスクリプト
私、株式会社〇〇サービスの△△と申します。お世話になっております。本日まことに恐れ入りますが、総務部門のご責任者様はご在席でしたら、お取次ぎをお願いできますでしょうか?
・・・なんかそれっぽい文章で埋め尽くされてますが、このトークスクリプトで電話するスタッフさんは「ご愁傷さま」な感じがしてなりません。
まるで文章のような敬語(贅肉)
では、なぜ上記のトークスクリプトが怪しいのでしょうか?
声に出して相手に聞かせると分かるのですが、「長ったらしい書き言葉」や「普段使いしない敬語」が邪魔をしていて、何をしてもらいたいのか?がハッキリ伝わらないからだと思います。
前回の記事を思い出してください。受電者は「セキュリティ機能付きスイッチングハブ」です。いちいち丁寧な印象を持たせたり、行儀のよさを会話でアピールする必要はございません。受電者は 電話を素早く振り分け、不正なものは遮断します。
受電者は、長ったらしい書き言葉や、普段使いしない敬語を聞いて「NGセンサー」が作動します。そうです・・・「営業ですか?」が発動します!
文章ではそれっぽいが 会話ではNGなコトバ
上記のトークスクリプトを悪い手本として、NGセンサーにどのように反応するか「怪しさ」チェックをしてみましょう。
受電者の「NGセンサー」がどのように反応するか怪しさチェック
「私」 ⇒お前から電話してんだろ?わかってるよ!
「株式会社」 ⇒だいたいそうだろ!
「まことに恐れ入りますが」⇒恐れてんなら電話すんなよ!
「総務部門の」 ⇒部門ってなんだよ!そんなのねーよ!
「ご責任者様」 ⇒なんだそれ?殿さまか?そんなのいねーよ!
「ご在席」 ⇒なんだ「ご在席」って!聞いたことねーよ!
「できますでしょうか?」 ⇒さいごは二重敬語かよ!
ナイツ風の激しいツッコミ(笑)になりましたが、長ったらしい書き言葉や、普段使いしない敬語が邪魔をし、何をしてもらいたいのか?がハッキリ伝わらないためNGセンサーが反応すると考えられます。
余計な「敬語」「贅肉」はそぎ落としましょう
では、NGセンサーが反応しない、良いトークスクリプトを作成しましょう。
良いトークスクリプト
〇〇サービスの△△ですけど、総務の責任者に取り次いでもらえますか?
はい!できました!テレアポ歴30年の大ベテランである「Y師匠」の取次ぎトークです。普段使いしない敬語や余計なコトバは一切ございません。「目的」がハッキリしましたね!
当たるも八卦当たらぬも八卦・・・是非お試しください!
次回は「間が持たない」についてのお話です。
まとめ
・まるで文章のような敬語(贅肉)は怪しい
・理由は「何をしてもらいたいのか?がハッキリ伝わらない」ため
・トークスクリプトを音読して「怪しさ」チェック
・聞きなれない敬語や余計なコトバは使わないこと
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