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飛龍の滝と精霊
のどかな田舎にあるこの滝に行ってみようと思ったのは、これまた田舎のど真中に腰を下ろしておられる花畑「ちづちゃんの花畑」
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の喫茶室へ珈琲の粉を買い出しに(一回/月)行った時に偶然そこに居合わせた方にすすめられたからだ。その方は元特別支援学校の先生らしく、以前にもその喫茶室で会って色々とアドバイスしてくれた人。その方が僕を見るなり「うわぁ~凄く疲れてる」って仰った。僕としてはそんなに自覚症状はなかったので
「へぇ~そうなんや」と他人事な返事を返した。あなたは布袋さんタイプ。他人の吐いた唾も他人の悪い事も良い事もすぐもらう。
自分の中に溜まり過ぎやで。何処かで吐き出しておいで。
「音楽とか楽器とかしないの?」
「うん。せぇへん。でもたまに山の方へ向いて一人で大声大会やってる。」
「そら、だいぶきてるわ。自然の中とかもええで!滝とかどうなん?」
「小さい頃から山登りとか大の苦手やからアカンわ」
「佐用にある、飛龍の滝やったらええよ。車から歩いても近いから。一回行っておいで。きっと精霊さん達がパワーくれてやわ。マイナスイオン浴びて腹の中の悪いもん吐き出しておいで」 とまぁこんな感じで淡々と話された。
そんな感じの人には見えんけど、この人も見えない何かの力をお持ちの人かなと感じた。
まだこの時は、行ってみる気もそんなになかったのだが、自分で調べてみるうちに「盆休みにちょっくら行ってみてもええかな」という気持ちになった。その人に会っていなければそんな話しもせんかった事やし、その滝の存在すらも知らなかったし。
という訳で8/13に墓参りを済ませたその足で
兵庫県佐用町にある「飛龍の滝」に行ってみた。朝の涼しい時間帯に。
山と川が織り成す田舎の風情を見ながら、さらに細い道を山の奥へ車を走らせ到着した。
簡易的なトイレもある駐車場に車を停めると
そこからすでに滝っぽいのと、何やらの看板が見える。そして他の人もいない上村家だけの貸切状態。ええがなええがな。
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駐車場らしき所に車を停めると、もうすぐそこに滝の不動明王の石碑と並んで滝が存在していた。これがその官兵衛さんのタイトルバックに使われたであろう飛龍の滝なん?
まぁでも僕にとっては好都合。こんな近くで拝見できるとは。これでマイナスイオンやら精霊さんやら腹の中の悪いもんを吐き出せるなら…。
それにしても何か楽すぎるな。と少しの罪悪感も感じながら辺りを拝見していると、このこじんまりした滝の脇に上に登って行く遊歩道?階段?を発見。
そらそーやわな。そんなに甘くないわな。
せっかく来たんやから頑張って登ってみようと一段一段少し高めの階段を登ってみた。
あ~しんど痩せてまうがな~と文句ばっかり言いながら…。そらこんな奴に精霊さんが近寄って来てくれる訳ないわなとかも思いながら。案の定帰るまで一度も精霊さんとか感じる事はなかった。
100mほど登ったら、あらま~なんとそこにおわすのは飛龍の滝?
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おお~これか本物の滝は。あの下まで行けたら水行ならぬ水浴びできるな。熊が出そうなこの森の中で熊みたいな奴(自分)が水浴びしてたら見間違われて通報されて…とか思っていると一人で大爆笑していた。
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見えにくいが龍の像みたいなのが左側にある
とりあえず浴びてみた聖水。そして深い深呼吸。毒を吐き出した感覚もなく、精霊さんの気配も何一つ感じる事なく。これで儀式は滞りなく終わってもええんかな?ようわからんけど、とにかく自分の足で実際に来たのは事実。これだけでもヨシとしようと勝手に決めて下山ならぬ下階段する事にした。登りと同じで、またブツブツ言いながら下りた
これといって効果は感じないが、こころなしか気持ちは軽くなったような気がするぅ~♪
あると思います。何回か通わなアカンのかな?雪の季節に来ると凍った滝が見られるそうな。それはそれでちょっと見てみたい。
妖精さんに会ってみたいな……。
先にも書きましたが、「自分の足で行く」事は改めて大事で、僕の場合は、この日はその滝の話で一日終わり、そして翌日、軍師官兵衛のDVDをレンタルして、その滝がどこに写っているのか確かめた。テレビでは熱戦の高校野球がやっている。大阪桐蔭吹奏楽部の皆さんがアルプスから鎌倉殿の13人オープニングテーマを演奏されてて、格好ええな~僕もあの曲に乗せて打席に入りたいなと思い、いつもお世話になってるバッティングセンターへ行ってバッターボックスに立って来た。飛龍の滝からここまで道ができる、話が広がるのかと改めて実感した次第なのだ。
会えてはいないが、これが精霊さんのおかげなのかとも思った。
これにて盆休みのひととき飛龍の滝編終わります。ありがとうございます✨