2021.11.14.sun. 箱好きの心理。猫の本能。
日曜の朝、あ~よく寝たな、と思いきり伸びをして目覚め、何かがいつもと違うことに気づき、そこが実家であったことを思い出した。
家を出てから40年も経つと、実家とはいってもそこはもう私のテリトリーではない。テリトリーでないとなれば、動物的な防衛本能は薄くなり、むしろ誰かのテリトリーという ”箱(家)” に守られている、という安心感のほうが強くなるように思う。
デラシネちゃんである私ではあるが、いま住んでいる千住の我が家はテリトリーであり、そこにはケモノであるくるみ君もいたりするので、当然ながら防衛本能が働くのだろう。地震があったら、洪水になったら、なんにもなくても家が壊れたら、じぶんの身を守るのはじぶんしかないし、避難するとなればくるみ君のことも考えなければならないしな。
といった気持ちが働くからか、うちでは深くは眠れていないかもしれない。守られてる空間で無防備にぐっすり眠るなら、実家や友人宅に限る。そう考えると、私の異様な箱好き、素敵な空き箱にうっとりするという感覚は、「守られている」という安心感を "箱" という形で表したものだったりして。
実家から戻ると、玄関に私のつくったお人形が転がっていた。その上、片方の靴は取れてしまっている。くるみの奴、いつもはお人形なんて気にしないくせに、わざわざこの人形を狙ったのか? 猫の本能ってのもあるからなー。留守番させられた腹いせか? まさかな。いや、わからんな。