2021.11.11.thu. 猫の耳、そして。
このところ毎朝くるみ君の耳を触り、その冷え具合で今日が温かいのか冷えているのかを知る。それで私は何を着るかを決めるのだ。
というように、いまの時期は平和なものだ。しかし、夏の暑い時期ともなると、くるみ君が熱中症にならないか心配になり、耳を触って熱をもっているとタオルで首のあたりを冷やしてあげていた。まあ、それよりもくるみ君の厳しい顔つきを見れば暑いのだな、ということはわかるのだが。
ふり返ってみると、今年の夏はそれほどの酷暑でもなかった気がする。忘れているだけだろうか。そういえば、くるみ君がやたらとブラッシングをせがんでいたからやっぱり暑かったのかな。それに、この夏はほとんど蚊に刺されなかった。ということは、蚊も出てこられないくらいに暑かったということか。人は忘れるから生きていけるのかもしれないな。
11月に入ったというのに、何か所も蚊に刺されてしまった。というのも、毎年うちのまわりに繁るヒメヒオウギという植物。フリージアの栄養失調みたいなやつで、花の色はマット系のオレンジ。人工的な感じでちっとも可愛くない。どこからか種が飛んできて根付いたようだが、わしゃわしゃ繁って毎年刈るのが大変で、去年ついに球根ごと引っこ抜いた。
それなのに今年もまた出てきたので徹底的に抜いたはずなのに、この時期になってもまだあちこちから、つんつんした葉っぱが出てくるのだ。それで、今朝もまた抜いていたのだが、知らないうちに蚊に刺されていた。
先日、実家に帰ったとき、母が「蚊が飛んでる」と言うので、今頃いるのかなと思ったのだが、白内障の手術を受けて視力が抜群に良くなった母の目は確かだった。姉と私にはまるで見えなかったのだけれど、パチン! と、見事に母は蚊を仕留めたのである。しかしまあ母に捕まるくらいだから、蚊も弱っていたのだろうな。
それにしても、ヒメヒオウギといい、蚊といい、いつまでもしぶとい奴らだ。これも温暖化が原因なのだろーか。