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進学支援センター沖縄について

私たち進学支援センター沖縄は、沖縄県の宜野湾市において、経済的理由で進学を断念する子ども達を減らすために進学支援を行っています。
このnoteでは進学支援センター沖縄はどんな組織で何を行っているか紹介します。

1. 進学支援センター沖縄について

進学支援センター沖縄は「貧困の連鎖を断ち切る」ことを目指しています。

貧困の連鎖とは、家庭の経済的困窮が子どもの学習機会を奪うことによりその子の就業に不利な影響を与え、その不利が固定化されることにより貧困が世代を超えて受け継がれてしまうことを言います。
一度貧困になると貧困の連鎖によりなかなか抜け出せないことから、「貧困層の世襲」や「漏斗型社会」などとも言われています。

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内閣府子どもの貧困対策に関する検討会
子どもの貧困と社会的不利益 −子どもの貧困連鎖を断つ− 2014年5月22日
関西国際大学 道中隆

「夢や目標を見つけ、それに向かって頑張りたい」

そう願っても環境がそれを許さない子ども達に寄り添い支援したい、頑張れば夢や目標は叶えられると感じてほしい、そう思って事業を立ち上げました。

2. 事業内容について

進学支援センター沖縄では次の4つの事業を行っています。

(1)進学支援事業
(2)連携事業
(3)能力開発事業
(4)情報提供事業

(1)進学支援事業

進学支援事業は、高校生とその保護者を対象とした個別相談業務が中心業務です。進学を希望しているが経済的理由で断念してしまうことがないように、各家庭の状況に合った支援策や奨学金に関する情報を提供し、共に進学できる方法を考えます。

子どもの貧困(貧困の連鎖)対策は国や都道府県を中心として取り組まれています。さらに、大学・短大・専門学校といった教育機関の援助や、民間の支援団体や企業によるサポートも充実してきています。

しかし、どんなに良い支援策があっても支援を必要とする人に情報が届いていなければ効果がありません。実際2019年12月に改定された「子どもの貧困に関する大綱」では次のような文言が追加されています。

支援が届いていない、又は届きにくい子供・家庭に配慮して対策を推進する。

そこで、進学支援センター沖縄では各支援制度に精通した進学支援アドバイザーにいつでも相談できる場所を設けました。各家庭の状況に合った支援策の情報を提供し、相談者の方と一緒に考えることで、支援が届かない子ども達を減らします。

(2)連携事業

進学を考える要因はいくつかありますが、その中でも重要なものが「学力」「お金」です。

「学力」については高校の先生が中心となって取り組まれています。また、都道府県による無料塾などのサポートもあります。

一方「お金」についてはというと、こちらも高校の先生(通常、進路指導の先生の中に奨学金担当の先生がいらっしゃいます)が中心となって取り組まれています。

しかし、高校の先生は教育の専門家ではありますが、お金の専門家ではありません。先生になるために大学で学ぶ教職課程にもお金に関する科目はありません。

そこで、進学支援センター沖縄では高校の先生が教育活動に専念できるよう、「お金」に関するサポートを高校の先生と連携し行います。

(3)能力開発事業

高校生に対する支援策はとてもたくさんあります。
まだすべてを調査できていませんが、現在わかっているだけで14,000を超えています。これらの情報に精通するには専門の教育を受けた人材が必要だと考えています。

そこで、進学支援センター沖縄では相談者の方に最適な支援策を提示するため「進学支援アドバイザー」制度を設け、専門家を育成します。

(4)情報提供事業

支援が届きにくい1つの要因として情報が一元化されていないことが挙げられます。支援を行う団体は独自に支援情報を公表しています。したがって支援情報を調べるには膨大なホームページやパンフレットを調べなければなりません。それは時間的にほぼ不可能なことだと思います。

そこで、進学支援センター沖縄では各支援情報の一元化に取り組みます。また、支援情報が網羅されたウェブサービスやSNSを活用した支援情報の発信を行い、必要な情報にいつでもアクセスできる環境の構築に取り組みます。

3.最後に

学びたい子ども達の、学ぶ機会を奪わない
それが私達の目指す社会です。

もし、進学支援センター沖縄の活動に興味を持っていただけたら下記のURLからご連絡ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

進学支援センター沖縄のホームページはこちら https://shingakushien.com

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