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【サンタクロースの秘密 前】

[1:はじめに]


にぎやかな音楽や、きらきらとしたイルミネーションが街を彩る12月。
毎年、誰もが楽しみにしている冬の一大イベントといえば、やっぱり《クリスマス》ですよね!

というわけで、今回はクリスマス回。
クリスマスの夜に訪れる、真っ白いおひげが特徴的な子どもたちの人気者。
それは、サンタクロースと呼ばれる老人のお話。
いろいろな子どもたちから慕われている彼には、いろいろな秘密があることをあなたは知っていますか……?

[2:ひとつめの秘密 ― 伝説のサンタクロース]


〈はじめに〉でも少し語りましたが、今回のお話はクリスマスの人気者《サンタクロース》についてです。
日本では主に〈サンタさん〉の愛称で親しまれていますよね。
彼が子どもたちから慕われている理由。
それが、ひとつめの秘密『伝説のサンタクロース』になります。
人気の由来となったサンタクロースの伝説がどのようなものなのかをまとめてみました。

◆サンタクロースの伝説


伝説におけるサンタクロースは、クリスマスの夜に子どもたちにプレゼントを贈る白ひげのおじいさんです。
彼は空を翔る特別なトナカイが引く魔法のソリに乗って、一晩のうちに世界中の子どもたちのところにプレゼントを届けることができると言われています。
プレゼントが届くのは〈12月24日の夜から12月25日の明け方まで〉。
日本では〈赤い帽子と赤い服を着て、プレゼントがたくさん詰まった白い大きな袋を担いでいる優しそうなおじいさん〉の姿で描かれていることが多いですね。
なので、日本の子どもたちのもとに訪れるサンタクロースは〈プレゼントをくれる赤いサンタさん〉とされています。

[3:ふたつめの秘密 ― サンタクロースは実在している!]


ひとつめの秘密では、サンタクロースはあくまで伝説上の存在でした。
ですが、今回は伝説でも物語でもありません。
サンタクロースのふたつめの秘密、それは『サンタクロースは実在している』ということです。
これは世の中のお父さんやお母さんが、子どもたちのためにサンタクロースを務めているということではありません。
現代には、れっきとした本物のサンタクロースたちが存在しているのです。

◆現代のサンタクロースたち


家族がサンタクロースを務めることが多い日本ではあまり知られていないのですが、現在、世界には120人ほどの〈本物のサンタクロース〉が存在しています。
本物のサンタクロースとはいったいどのような人物たちなのか。

それは、サンタクロースを職業としている人たちのことをいいます。
彼らは〈公認サンタクロース〉と呼ばれていて、そのなかでも北欧のグリーンランドにある『グリーンランド国際サンタクロース協会』から認定された一握りの人たちだけが《本物のサンタクロース》を名乗ることができるのです。
認定方法は協会既定の試験への合格で、ライセンスの更新は世界サンタクロース会議への出席など。
現代のサンタクロースはプレゼントを配ることだけが仕事ではないようです。

◆本物のサンタクロースのお仕事は?


サンタクロースの仕事はクリスマスの夜だけじゃないの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、公認サンタクロースの方々のお仕事は、そんなに甘いものではないのです。

彼らの一番大切な仕事は、もちろんプレゼントを届けること。
ですが彼らがプレゼントを届ける相手はただの一般人ではありません。
本物のサンタクロースたちがプレゼントを届けるのは、身寄りがいない、親がいない、そんな複雑な事情を抱えた子どもたち。
いろいろな事情をもつ子どもたちに、プレゼントと共に夢を与えることが彼らの一番大切な仕事なのです。

ふたつめの仕事は、毎年7月にコペンハーゲンで開催されている〈世界サンタクロース会議〉に出席すること。
会議の内容は〈良い子・悪い子の審査〉や〈プレゼント内容などについての話し合い〉。
そして〈本物のサンタクロースにふさわしいかどうかのライセンス更新〉など。

ほかにも福祉施設や長期入院をしていてクリスマスに家族と過ごすことができない子どもたちのもとを訪れたり、クリスマスの過ごし方などの講演活動をしていたり。
国際的に認められた本物のサンタクロースたちはとても忙しいようです。
※サンタクロースは夢を与える存在なので、国際的に認定されていても無給なのだそうです……。

[4:さいごに]


12月といえばクリスマス。クリスマスといえばプレゼント。
プレゼントといえばサンタクロース。
そんな連想ゲームのような感じで調べ始めた今回のお話ですが、調べてみるといろいろなことを知ることができて、筆者の私もとても楽しい内容となりました。
本当はもうひとつ、メインで書きたかった秘密が残っているのですが、せっかくなので来年のお楽しみにさせていただければと思います。

余談ではありますが、ふたつめの秘密《本物のサンタクロース》の120人のなかには日本人の方もいらっしゃるのだそうです。
厳しい条件と試験を乗り越えられた素晴らしい方とのことですので、きっと今もたくさんの子どもたちに素敵な夢をみせてくださっているのでしょうね!

私も書かせていただいているコラムで少しでも皆様に楽しんでいただけるように頑張っていきたいと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回もぜひよろしくお願いいたします!

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