連載小説 ダイスケ、目が覚めたってよ(50)
(50)
「ただいま」ダイスケは緊張をしながら家のドアを開けた。
「おかえり~お兄ちゃん、朝ご飯あるよ」ナナミがちょうど玄関の近くにいた。
「お、おう」
「ジョギングで疲れたでしょ。先に手を洗ってよね」
「わ、わかってるよ」ダイスケはナナミと会えた嬉しさを隠しつつ洗面台へ向かった。
「あら、ダイスケ、今日は早いのね」ダイスケは母親のサチコと洗面所で顔を合わせた。
「あ、お母さん、ちょっと手を洗うよ」
「いいわよ。ちょっとまってね」ダイスケに場所を譲るように母親は体をどかした。
ダイスケは手を洗いながら感極まり涙がこぼれた。
ナナミや母親の生活している香り、その空気を感じていた。
そこには間違いのない幸福感があり、ダイスケは喜びで包まれた。
「朝ご飯あるわよ。テーブルに置いてあるからね」サチコはダイスケに優しく伝えた。
「ありがとう。すぐ食べるよ」
「あら、いつもありがとうなんて言わないのに。何かいいことでもあった?」
「な、何もないよ」ダイスケは照れを隠すようにダイニングへ向かった。
つづく
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※プロットなし、推敲ほとんどなしです。キャラクターを思いつきで動かしてるだけなので全然面白くないかもです。小説の練習で書いております。お嫌いじゃなければ読んでみてもらえればと思います。
※もうかなり詰まってます。ギリギリのギリギリです。締め切りに追われる作家さんはこういう気持ちなのかなと思いつつひねってます。しかし、あきらめずにひねります。ひねり出せるところまではひねりだして続けてみたいと思います。ひねり出した結果がどうなるのかというのも自分自身で気になっています。描写、表現、状況説明、場面設定をもっと入れいていかなければと思いました。
※そう思いつつも仕事が忙しくなりかなり乱雑な執筆になっております。仕事が忙しいときはこういう筆になるというのを証としてあえて残したいと思います。
※一人称から三人称にしました。途中で人称を変えたらどうなるのか試してみたいと思います。純文学だったりではそのような方法もあるようなので試してみます。