心お弁当(2作品目)【毎週ショートショートnote】
金属製の弁当箱がシベリアの永久凍土から発見された。
それはマンモスにくくりつけられていた。
弁当箱のフタには『心お弁当』と書かれている。
ロシアの研究機関はそれを研究所に持ち帰り調査した。
すると中には『ハンバーガー』、『肉まん』、『ピロシキ』が入っていた。
年代測定をするとおよそ500万年前のものとわかった。
想定されるのは、未来人がタイムマシンを使い500万年前にマンモスにくくりつけたということだ。
これを未来からのなんらかのメッセージと捉え、各国の首脳に伝えた。
ー未来の地球人が伝えたかったことは何かー
各国首脳は秘密裏に何回も議論を重ねた。
その結果、未来の地球人からのメッセージは『世界全体が団結しなければ地球環境を残せない』ということと結論づけた。
その議論内容を世界各国のリーダーに伝えると、皆それを理解し、世界から不毛な争いが消えた。
各国の国民全員に対して『心お弁当』が配られた。
そして、それは新たな平和の象徴になった。
(410字)
たらはかに(田原にか)さんの企画に参加させていただきました。
※永久凍土が溶けてマンモスが大量に発見されたニュースを見て着想を得ました。
*この記事は、以下の企画に参加しております。
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