連載小説 ダイスケ、目が覚めたってよ(28)
(28)
生温かい地面に俺はいた。湿気を多く含んだ腐葉土のように柔らかい地面。雑草が茂っていて独特の臭気が辺りを覆っていた。俺はその臭気を鼻孔の奥に感じ、顔をゆがめた。
顔をゆがめたときに俺は理解した。また違う世界線に来たということを。
新しい世界線の記憶がまた層のようになっていた。俺はあたかもこの世界線でもずっと生活していたのがすぐ実感できる記憶だ。
だが、今までにないこの感情はなんなんだ。不快、不安、焦燥、恐れ、怒り。これらが混ざり合いそれぞれ交互交互に襲ってくる。負の感情が襲ってきて記憶を辿ることができなくなっている。
俺は地面に手をつき体を起こした。辺りは暗く、夜のようだが今が何時なのか全然わからない。湿度と温度が高く不快な熱がまとわりついている。呼吸できているのが不思議なくらいだ。
俺はこの場から早く立ち去りたいと思った。
立ちあがろうとしたときにポケットにスマホが入っていることに気がついた。俺は先にスマホを見た。ナナミから着信が10件入っていた。ショートメールも入っている。
アイツがナナミのところに来ている。やばい。
その瞬間に、この世界線の現状の記憶が、記憶の層の表面すべてに素早くぬるぬるぬると広がっていった。
つづく
※プロットなし、推敲ほとんどなしです。キャラクターを思いつきで動かしてるだけなので全然面白くないかもです。小説の練習で書いております。お嫌いじゃなければ読んでみてもらえればと思います。
※もうかなり詰まってます。ギリギリのギリギリです。締め切りに追われる作家さんはこういう気持ちなのかなと思いつつひねってます。しかし、あきらめずにひねります。ひねり出せるところまではひねりだして続けてみたいと思います。ひねり出した結果がどうなるのかというのも自分自身で気になっています。描写、表現、状況説明、場面設定をもっと入れいていかなければと思いました。
※キャラクターの設定っていうのも大事だなっていうのを考えました。連載していくとどんなキャラクターだったか忘れそうです。キャラクターシートを作らないとダメですね。
※キャラクターを様々な場面で動かして、セリフだったり地の文で状況説明を行い、ダイアローグで感情表現をしたりストーリーを作っていければいいかなと思いました。それらを修飾する比喩表現やレトリックを同時に考えていければいけないなと思いました。
※そう思いつつも仕事が忙しくなりかなり乱雑な執筆になっております。仕事が忙しいときはこういう筆になるというのを証としてあえて残したいと思います。
※世界線が変わり文体も変えていければちょっと変えてみたいと思います。試行錯誤、勉強の日々です。