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連載小説 ダイスケ、目が覚めたってよ(57)

(57)

「何かダイスケの体が光ってますか?」アカリはコーディネーターに尋ねた。

「えっ、光なんて見えないですよ」

「だけど、ここ、ほら」アカリは体の方に指をさした。

「照明の関係ですかね。私の方からは光って見えないですよ。ちょっとホテルの責任者を呼んできますね」コーディネーターはそう言ってバタバタと部屋を出て行った。

アカリは呆然としていた。ダイスケの熱を測ろうとおでこに手をあてようとしたその時、ダイスケがかすかに動いた。

「ダイスケ!ダイスケ!大丈夫?」その瞬間、ダイスケの目が開いた。

「あ、あれ、アカリ、こ、ここは」

「結婚式場よ。ダイスケはここで倒れたのよ」

「え、記憶が飛んじゃってるよ。だけど、なんとなく思い出してきたよ」

「とりあえず、立てる?こっちの椅子に座って」

「わかった」ダイスケは目の前にあった椅子に座った。

「立ちくらみか何か起きたの?」

「わからないよ。もう全然覚えてないよ。だけど、長い夢を見たよ」

「何の夢?」

「どこかの深い森の中に池があったよ。そこのほとりに佇んでる夢だね。月の光がまぶしいくらいあって、辺りは月の光で昼間のように明るかったよ。そこでは静かで緩やかな時間が流れていて、今思い出しても幸せな時間に感じたよ」

「不思議な夢だね。体は大丈夫?」

体は大丈夫そうだよとダイスケが言葉に出そうとしたときに、コーディネーターとホテルの支配人が入ってきた。

「大丈夫ですか?」支配人はダイスケに尋ねた。

「体は大丈夫です」ダイスケは支配人に申し訳なさそうに答えた。

「良かったです。立ちくらみか何かですかね。少し休んでくださいね」

「わかりました。ご迷惑をおかけしました」支配人は安心したのかすぐに部屋を出て行った。

「水を持ってきますね」コーディネーターはアカリに伝えて、部屋を出て行った。

「倒れるなんて人生で初めてだからびっくりだよ」

ダイスケはそう言って自分のカバンからお茶のペットボトルを取り出し、少し口にした。

つづく


※プロットなし、推敲ほとんどなしです。キャラクターを思いつきで動かしてるだけなので全然面白くないかもです。小説の練習で書いております。お嫌いじゃなければ読んでみてもらえればと思います。

もうかなり詰まってます。ギリギリのギリギリです。締め切りに追われる作家さんはこういう気持ちなのかなと思いつつひねってます。しかし、あきらめずにひねります。ひねり出せるところまではひねりだして続けてみたいと思います。ひねり出した結果がどうなるのかというのも自分自身で気になっています。描写、表現、状況説明、場面設定をもっと入れいていかなければと思いました。

そう思いつつも仕事が忙しくなりかなり乱雑な執筆になっております。仕事が忙しいときはこういう筆になるというのを証としてあえて残したいと思います。

三人称で書くことに難しさを感じています。


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深遠 たた
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