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連載小説 ダイスケ、目が覚めたってよ(5)

(5)

ダイスケはヘビまであと3歩というところまで近づいた。

近づけば近づくほどカエルのときの記憶が濃く湧き上がってくる。その記憶は短かったが濃密な記憶だった。

もうヘビの顔もよく見えてあのときのヘビのように見える。ほぼ間違いないとまで確信していた。

だが、ダイスケがヘビのお腹の中で決意したことがあった。ヘビとカエルでは愛し合うことはできないだろうということだ。

そして、ヘビと人間で愛し合うことなんてできないだろうと考えてしまった。

その瞬間、ヘビはとぐろを巻いたまま顔を上げ天を仰いだ。

その視線の先を見ると、一匹のモンシロチョウが弱々しく飛んでいた。

もう、今にも力尽き、落ちそうになっている。

二人はじっとそれを見ていた。

つづく


※プロットなし、推敲ほとんどなしです。キャラクターを思いつきで動かしてるだけなので全然面白くないかもです。小説の練習で書いております。お嫌いじゃなければ読んでみてもらえればと思います。

※もうかなり詰まりだしてきました。ひねり出せるところまではひねりだして続けてみたいと思います。ひねり出した結果がどうなるのかというのも自分自身で気になっています。



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深遠 たた
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