理科室まがった(2作品目)【毎週ショートショートnote】
「先生!大変です!」同僚女性教師が教室に駆け込んできた。
「どうしました!」
「イカの怪物が出ました!」
「えええ、どこで出たんですか!」
「理科室まがったところです!」
「ようし、私が退治してきてやりますよ。先生はみんなとここにいてください!」
「はい」
「ようし、運動系の部活やってるものは一緒に行くぞ!」
「……」
「おい、返事はどうした」
「は、はい。わかりました」
「運動系はたった3人か。まずはお前ら斥候してこい。俺はここで待ってるぞ」
「はい……」
運動系3人は理科室をまがった。すると、『イカ室』と書いてあるドアが出現していた。
「先生!イカ室がありました」
「ふむ。イカ室があったか。どうやらそこにイカの怪物がいるようだな」
「先生!どうしますか」
そのとき、同僚女性教師も心配でやってきた。
「ようし、私が一人で行きます。10分経って私が戻らなかったら警察を呼んでください」
イカ室からは先生とイカの怪物の咆哮が聞こえ、イカ室はたぎった。
(410字)
たらはかに(田原にか)さんの企画に参加させていただきました。
※裏お題の『イカ室たぎった』も混ぜました。
*この記事は、以下の企画に参加しております。
サポートお願いいたします!執筆活動費にさせていただきます。